ロマンチックモード

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ルパンレンジャーVSパトレンジャー #37「君が帰る場所」

あらすじ:
ギャングラー、ヤドガー・ゴーホム。彼の放つ「強制帰宅ビーム」を浴びると強制的に自宅に帰されてしまう。5人がゴロゴロと帰されてしまう中、ルパンレッドだけがその場に居続ける。

いい敵だったーーーーーーーーー…(大の字)。#34「伝説の銃」のケルベーロあたりから、ギャングラー陣がツボに入りすぎてたまりません。本編が「面白いに決まってる」状態に陥ると、安心して敵陣に現を抜かすことができるというこの現象、私にとってキョウリュウジャーぶりの快挙です。

まず名前がいい。持ってるルパンコレンクションの能力こそ「空間を自在に操る」という面倒な力でしたがそれを使って浴びせるのが彼固有の「強制帰宅ビーム」これ家に帰してるだけですから。確かに「戦闘中に帰されると倒せない」んだけどなんだその後ろ向きな能力。そして巨大戦になると宿にこもって攻撃をはじき返す地味な強さを発揮するバランス!いやー、最高の敵でした。ヤドガー・ゴーホム。素晴らしかったです。

そして、予想通り魁利の闇の部分がクローズアップされてはいたものの、個人的には宵町透真の表情に注目できる回となりました。#34「伝説の銃」回で、守りたいものを撃ち抜いた魁利を心配そうに見つめていた以来の描写でした。キャンプで圭一郎に話しかけられた時の宵町さんの表情の情報量の多さ!自分にとっての「家」が「ジュレ」になっていたという事実、魁利にとっては「ジュレ」は「家」になっていなかった事実、自分と魁利の差、魁利を心配している保護者としての気持ち、でもお互いに踏み込まないと決めた仲間としての気持ち、でも心配!でも自分からはムリ!という宵町さんの心の揺れが圭一郎への「自分で聞けばいいんじゃないですか」という突き放したような言葉として現れた。これはもう、無意識に圭一郎に託しちゃいましたね!自分できないから圭一郎くん頼むわ!つって。でもそのあとすぐ「やべっ」つって反省するところが宵町さんの可愛いところです。いや~宵町さんやりおるわ~。
キャンプのシーン、個人的には「魁利ごめ~ん」と一瞬だけ映るムニャムニャ初美花が可愛すぎて好き!てなりました。

圭一郎の強引さはそれはもう眩しく、今回はついにかつて兄にしてしまった行動を取ってしまう魁利。このあたりについては、尚さん(id:wander_sheep*1のツイートが本当に的確で、そのまま貼り付けてしまいたいほどです。
元々コンプレックスだったものが、そのまま奪われてしまった魁利。彼のこの壁は、奪われなければもっとゆっくり時間をかけて乗り越えることのできるものだと思うんです。それを強制的にこのスピードで向き合わざるを得なくなったのが最大の不幸だと、そう思います。強制的に向き合っているとはいえ、その代わり近くには似た境遇を乗り越えたつかさ先輩がいますし、圭一郎という兄と重なる存在を利用し乗り越えた上で、彼が兄を取り戻してくれることを願ってやみません。願ってやまないけれど期待もしてませんけどね!え、だって、ザミーゴ、凍らせた人間の皮を売っていたでしょう?もう無理でしょう。兄の皮をかぶったギャングラー、立ちはだかるでしょう!いやー楽しみですね!(ひとでなし)

ところで圭一郎とつかさ先輩の魁利を心配するラスト、めっちゃよかったですね…お前めちゃくちゃ心配されてるよ…敵にも味方にも視聴者にも…。ということで、来週ついに久しぶりにザミーゴ登場です!夫が「うわっ生きてた!」て言ってたのが地味にツボです。次回「宇宙からのコレクション」ギャングラー勢も地上に降り立ちます!オラわくわくすっぞ!

*1:後ほどアカウントリンク貼ります