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家計管理の考え方と方法について

昨年、経理という仕事の道に本格的に絞っていく第一歩として知識を蓄えるべく様々な本を読む中で、「正しい家計管理」に出会い、立て続けに「正しい家計管理・長期プラン編 老後のお金」を読み進め、実務に携われないのなら家計で練習してみればよいのでは、という考え方でもって、丁度年末年始ということもあり実践していたのだけど、かなり試行錯誤していました。

正しい家計管理」を読んだ時の自分なりのまとめが日記「11月の記録」に書いてあります。
yumegiwa.hatenablog.com

流れとしては、
・現在の資産を把握する
・昨年度の支出を洗い出す
・次年度の特別支出を挙げる
・次年度の予算を決定する
・次年度予算を月次予算へ変換する
ポイントは「特別支出」と「プール金」ですね。月次で赤字が出ても年次が黒字であればいいのです。丁度年末なので何度も読み返しながら2019年の家計の予算を組み立てています。

流れは掴めていたものの、ポイントとしてあげた「特別支出」と「プール金」が本当に最重要ポイントかつ最難関でほとほと困り果てた…。現在ありがたいことに義父が所有するマンション住まいの為家賃が掛かっていない。にも関わらず思うように貯金ができない。見直そうにも出費の種類が少なく、そのほとんどが『家族の付き合い』的出費で削減することができない。夫へのお小遣いは現金で渡しており本に書いてある通りの「使いづらくするための方法」も実践できない。月次は赤字だけどボーナスで補てんできる。でも会社の業績によって左右されるボーナスに頼っていいのか?

こんな具合に混乱しながらも12月の支出をデータとして残し、1月から模索しながらでもやるっきゃない!2019作戦が決行された。月次で1600円のマイナス、年次で136万のプラスを目指す予算で動き出したんだけど、ものすごく疲れる。おかしい。本としては「お金のことを考えずに生活するための家計管理」を謳っているのにものすごくお金が使えないような、使ってはいけないような気になってしまい、追い打ちを掛けるように予定外の出費が増える増える。そしてついにある結論に至った。ボーナスは、出るもんだ!!!!!!!!(えー!!!!)少なく見積もりつつも、出るもんだと思って設定するしかない。出ない時はもう諦めるしかない!とりあえずこの1年は練習だと思ってこれで俺はやるぞ、ジョジョーーーー!!!!

そんな具合に開き直って、それまで使っていた家計簿アプリの性能にも「見たいデータが見えなーい!」とブチ切れしながら自分用の家計管理スプレッドシートを作成して数字を叩き込んだらちゃんとできた。そう、ちゃんとできたのです。月次なんてくそくらえ。いいか、収入が!!!予算だーーーー!!!!!!

というわけで、その方法をまとめてみます。

家計管理についての最新記事はこちら
yumegiwa.hatenablog.com

家計管理の考え方

いいですか皆さん。確かにこれまでの支出の大まかな実績は必要です。でも大まかでいいんです。本の受け売りですが、管理できる項目なんて5つくらいが限界です。そして、収入が予算です。かつ、貯金とは支出です。ボーナスがあろうとなかろうと、1年間の収入が予算であり、その内訳を決めればいいわけです。そして心に余裕を持たせるのが「特別支出」という項目になるんです。

家計における予算の考え方

例えば月給15万だとして、家賃4万、光熱費1万、食費3万、通信費1万、保険1万というのが固定費とします。そしたら残り5万ですよね?そしたらお小遣い3万、貯金1万、特別支出1万とかにしておけばいいんですよ。そんで、光熱費・食費・通信費って変動するじゃないですか。したら余剰金が出ますよね。そしたらちょっとイベントが多いときは特別支出として使ってもいいし貯金に回してもいい。

この特別支出が気持ちに余裕を持たせます。お小遣いとは別にある!と思うだけで全然違う。月給15万はちょっと前の私ですけどこれでよく貯めれたよね!と今でも思うし、月給15万で固定支出10万てキツくね?て思うけどこれ食費も込みで10万だからね!1人暮らしの家計なら飲み会も食費として落としてしまえば良いのですよ!!!!あったまいい~!!!!

そう、先ほど申し上げた通り「管理できる項目は5つが限度」であり「内訳は自分次第」なのです。「飲み会だからこれはお小遣いからの出費」とかいいんです。飲み会なんてちょっと高めの夕食です。とにかく予算内におさめりゃいいんだよ!!!!

不可侵領域は必要

などと叫んでおりますが基本がザルなので最低貯金額は定期預金で強制的に貯まるよう銀行様にお願いしております。頼ればいいんだよ頼れば!!!!でもここで重要なのは「いつでも下ろせる定期預金にしておく」ことです。無理して1年とか3年下ろせない定期にする必要はない。金利なんてつきません。自動的によっこしておいてもらうくらいが世の中丁度いいんです。

なんのための家計管理かを忘れずに

そして一番大事なのは「何のため」なのか。色々本読みましたけど、とりあえず今の日本では「情報弱者」にならない限り手厚い保証があります。なので莫大な金額を貯金しないと死ぬことはないと思っています。そもそも給料が少ない中で2千万も3千万も貯めれるわけがない。もちろん貯められる人は貯めればいいんでしょうけどそうじゃない人、例えば私が一番大事にすべきなのはとにかく「赤字にしない」こと。これも本に書いてある通りのことです。

「とにかく貯金しないと」と焦っても仕方ないです。大事なのは1円でも黒字があるということ。じゃあ先ほどの月給15万の予算にある「貯金1万円はなに?」というと、これはそのまま老後にしていいと思います。そういう意味での「不可侵領域」です。月1万円でも20年貯めたら240万になるんです。毎月の貯金通帳はちっとも増えてなかろうと、定期預金に毎月1万入ってれば黒字です。

予算は必要、方法は自由

本では「すべて現金化し、各項目ごとに袋で仕分けてそれ以上使えないようにする」とありました。多分1人暮らしとか、管理する給料が1人分の場合はこれもアリだとは思いますけど例えば自動引き落としとかあるじゃないですか。カードを使ったほうがお得だったりするじゃないですか。このあたりがどうしても既存の家計簿アプリでは賄えなくて、作成した家計管理簿がこちらになります。

kakeikanri - Google スプレッドシート

※自分用に作ったので「そこそこ触れる人向け」になっています。

スプレッドシートの使い方

1.ファイルタブからExcelかなにかでダウンロードします
2.最後のシート「年間予算表」を埋めます
3.青色の部分(これを変動費と言います)のみ現金化します
4.お金を使ったら支出に、給与が出たら収入に入力します
※私のようなカード払いの人用に支払方法の欄を作りましてこれが結構肝です
5.月が終わったらカード払いした分の現金を口座に戻します

これだけです。まあこれが難しいんですけどね。全て現金で支払うことができれば封筒でやりくりしたほうが楽です。でもね、クレカのポイントってバカにならないじゃないですか。そこで「支払方法」という欄が必要になってきます。

スプレッドシートが何故このような形になったのか、と、より詳しい使い方を以下のエントリで書いていきます。
yumegiwa.hatenablog.com

とにかく「あとどれくらい使えるか」が見えるようになると、不安がなくなります。それを目標に作りました。6月には半期の見直しを、12月には次年度の予算をたてます。次年度予算をたてるにはとにかく1年、いや、1か月でもいい、データをとらないといけないのです。

あと、もしGoogleのアカウントがあるなら「スプレッドシート」で管理するのが良いと思います。家でも会社でもタブレットでも編集できます。これはもう、ほぼアプリっすよね。本当はアプリを開発したかったんですけどすまない私にはその時間がないんだ。

まあとにかく黒字になりゃいんだよ!!黒字を体感するには数字だ数字!!!!というのが今のところの結論です。とりあえずこれでやってみて、さらに楽な方法を模索したいと思います。

この記事の後正味9ヶ月にわたり試行錯誤したのち、新たに月次家計簿のスプレッドシートを作成しました。
やることが減って随分シンプルになったので、こちらも是非どうぞ。
yumegiwa.hatenablog.com

参考書籍

正しい家計管理

正しい家計管理

正しい家計管理・長期プラン編 老後のお金

正しい家計管理・長期プラン編 老後のお金