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家計管理の考え方と方法について(2)

今回初めて「自分が得た知識を反映させたスプレッドシート」を作成したので、何故このような形になったのか、具体的にどのように編集すれば自分用になるのか、使い方を書いてみようと思います。

↓前回の記事
yumegiwa.hatenablog.com

スプレッドシートの概要

自分が出来そうな家計管理を家計簿に落とし込んだものがこのスプレッドシートです。
kakeikanri - Google スプレッドシート

内容は、月次(1月~12月)、年間の収支、年間の予算表の3種類です。予算表に数字を入力すると、月次の予算欄に反映されます。一度予算を作ったら、月次ページにその月の収入と支出を入力していきます。月次に入力した収入と支出は年間収支のページに反映されます。収支実績表の達成率100%以上を目指します。

なぜこのようなスプレッドシートになったのか

前回の記事で「貯金は支出だ」と書いたにも関わらず、月次の支出欄に「貯金」という項目はありません。何故か。毎月目に入ったら使っちゃいそうだからに決まってるだろ!!!!(えー!!)そうなのです。このスプレッドシートは『いかに貯金を意識せずに貯金するか』というのが反映された超個人的家計簿なのです!

「貯金を意識しない」とは

じゃあ具体的にこのスプレッドシートのどの部分が「貯金を意識しない」作りになっているかの説明をします。

まず前提として、一番最初に予算を立てますが、収入予測は低め、もしくはピッタリであることが最低条件となります。そして、貯金も含めて収支予算をたてます。この予算表から月次にデータを反映しているのは、「支出の部分だけ」なのです。なので、毎月支出の予算さえ守れていれば自動的に貯まっていく計算になるということです。

15万の収入、14万の支出、1万の貯金、という予算を作った場合、「14万の支出」の部分だけが月次ページに反映されます。実際の収入が14万5000円だったとしても「14万の支出」の予算を守っていれば5000円は貯金できる計算になります。

伝わりましたか?

予算の立て方

このスプレッドシートをちゃんと使うには、残念ながら予算を立てないと始まりません。「会社かよ!」と思われるでしょうが家計とは会社より厳しいものなのです。そう本に書いてありました。会社は畳めば終わりだけど家計は畳むことはできないのです。し、辛辣…。

予算の立て方として有効なのが、変動費と固定費の自分なりの分け方です。このスプレッドシートでは通信費、水道光熱費を固定費にしましたが、実は固定じゃないですよね。でもこれを予算としては一旦固定費にしてしまうことで、より貯金しやすくしてしまおうと思いました。
「管理できる項目は5つが限度って言ってたのに9つもあるじゃん!」とお思いでしょうが、実際に『管理する』のは変動費のみです。

・食費・日用品
・エンタメ費
・お小遣い
・特別支出
→自分で予算内におさめられるように使っていく(管理していく)

  • 固定費

・家賃
・光熱費
・通信費
・保険料
・貯金
→自動的に出ていくものなので管理しない

こんな感じです。
変動費についてはなんなら「エンタメ費」というのも必要ないなら抜いていいと思います。この変動費の項目は『自分が使いたいお金』に名前を付けるようなものなので、特にないのなら「食費・生活費」「お小遣い」「特別支出」の3種類にしてしまってもいいと思います。

特別支出とは

1年の中で、毎月イベントの数が同じことというのはそうないと思います。でもそういうイベントというのはお金がかかる。その月の収入だけで賄うのは厳しい。そういう時の為の項目が「特別支出」です。
本では「1年間のイベントをリストアップし、それぞれ予算を組んで、それを12(ヵ月)で割ったものを毎月のプール金として貯めていく」となっています。もしできるならその方がいいと思います。でも正直なかなか難しい。予定通りに行かないのが人生ですからー!

そういうダメな人のための「特別支出」の使い方がこれです。毎月の予算として「特別支出」を組み込んでおくのです。このスプレッドシートには月1万円をずらっと埋めましたが、例えば「3月にはロックフェスのチケット3万円の支出がもう分かっている」とガタガタ震えている方は、3月の予算の特別支出に「3万円」と入力しておけばいいのです。できれば1,2月の特別支出を貯めておきたいところですが、もしできない場合は「食費・日用品」「お小遣い」「エンタメ費」などを少しずつ減らして支出予算を14万に合わせましょう。もし難しい場合はそのままでも大丈夫です。ここでハートが試されます。「年間の収支が黒字になることが目標である」と開き直りましょう。(メンタルハックになってきた…)

月次ページに入力する

まず、自分が予算のページでたてた項目がちゃんと反映されているか確認してください。手直ししやすいようにシンプルなリンク、関数しか使っていません。シンプルな関数しか使わないとなると、関数内の文字列を変更しないといけないのですが、列・行の変更やコピーに対する汎用性があるのが利点です。変更が必要なのは右側の「実績」表内の”実績”と「支払方法」の”合計”です。支出欄から項目名や支払方法名を拾って合計を出す関数が入っているため、自分用の項目に変更したらこの関数内の文字列も変更してきましょう。「支払方法」の欄も自分が使うクレジットカードの名称を入力しておきます。

  • 月初にすること

変動費を現金化します。真ん中の「収支差」の下に「現金化」の欄を申し訳程度に作りました。青い部分が変動費なので、その月の変動費の予算合計金額を反映してくれます。全部お財布に入れてもいいですし、「特別支出」は封筒に分けておくとか、もっと細かく変動費の内訳ごとに厳密に分けて保管しておいても大丈夫です。自分ができる方法をするのが大切です。私は全部お財布に入れてます。リッチな気分になれるので。

  • 日々すること

お金を使ったら左下の「支出」にざっくり入力していきます。私は下2桁は「00」にしてしまったりしています。スーパーで5184円のまとめ買いをしたら「5200 食費・生活費 現金」という具合です。分かればいいのです。

そして、大事なのは自分が苦しくならない項目の出費にすることです。仕事帰りのカフェや友達とのランチも食費にしてしまっていいと思いますし、お化粧品も日用品にしてもいいかもしれません。大事なのは「予算内で生活すること」です。

ひとつだけ注意したいのは「クレジットカードを使ったらその分の現金は使わない」ということです。これが結構難しいかもしれないのですが、そのために数字で支出を表しています。「現金とクレカで合計5万だから、お財布にまだ4万あるけど予算はあと2万」という風に考えないといけない。難しそうであればちょっと面倒ですが使ったらその都度現金を引き落とし口座に入金していくしかないと思います。

  • 月末にすること

月末になると大抵の引き落としが終わっています。通帳を記帳して、入金された給与を「収入」欄に、引き落としになった光熱費や通信費を「支出欄」に入力していきます。


「実績」欄に全ての支出がそろって、予算通りにいったかどうかが出ます。目標は、予算より下回ることです。収入と支出の合計は真ん中の収支差に反映されて、黒字か赤字か一目で確認できてしまいます。予定貯蓄額の1万円以上残っていれば貯金成功です。
入力が終わった月次の収支は「収支実績表」に反映されています。1年間コツコツ貯めて、予定貯蓄額を達成するのが目標です。

実際に作ったばかりで、私も今1月の月次を入力している最中です。このやり方が自分に合っているかもわからずに走り出しました。もっと分かりやすいシートに、もっとやりやすい方法にたどり着いたら、またこのブログに経過を書いていければと思います。

参考書籍

正しい家計管理

正しい家計管理

正しい家計管理・長期プラン編 老後のお金

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