ロマンチックモード

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最近の音楽に対する感想とクリープハイプ

昨年からようやくストリーミングサービスで音楽を聴くようになって、気軽に気になる音楽を聴くようになった。車のCMでお馴染みの[ALEXANDROS](アレキサンドロス)の「ワタリドリ」を聴いては「声が高いな~!」と言い、go!go!vanillasを聴いては「ノリノリだな~!」と言っている。

その他にもCHAIあいみょんくるりとまあ新しい人たちから馴染みのある人たちまで聴いているのだけど、私はもっぱら「はじめての〇〇」というプレイリストを聴かせていただいている。これはとてもいい方法だと思う。ベストアルバムみたいなものだ。しかも供給側からではなく受け手側から発信されるベストアルバムである。沢山のシングルやアルバムから集められたそのアーティストらしい楽曲たちがギュッとワンパックされているのだ。好きなアーティストが増えるありがたいパッケージである。

それで、最近はクリープハイプを聴いている。きっかけはスペシャセレクトのプレイリストだ。スペースシャワーTVが作るプレイリストはとても親切で、必ずオススメ曲とそのアーティストの代表曲を入れてくれる。その中にクリープハイプがいて、「イト」を聴いたときに「これは『帝一の國』の主題歌だ」と思い出したのだった。そうか、私はクリープハイプを聴いたことがあったんだな、とその時初めて気付いた。何年か前までTwitterのおすすめユーザーとして毎回出ていた尾崎世界観さんはクリープハイプのボーカルの人だった。今はもうやめてしまったらしい。更新が2014年で止まっている。

クリープハイプを聴いたことがあれば分かると思うのだけど、声が高い。「イト」という曲ではAメロの時点で1オクターブ上がったりしている。[ALEXANDROS]はサビで1オクターブ上がるけど、サビだしまあ分かる。Aメロで1オクターブ上がるなんて話が違う。

そう、最近私の音楽に対する感想が、こればっかりになってきてるのだ。こればっかりというか、とにかく語彙がない。「声が高いな~!」か、「ノリノリだな~!」くらいしか言ってない。だって最近のバンドやアーティストは当たり前のように個性があって、演奏も上手くて、歌声も魅力的なのだ。正直『新しさ』みたいなものはもう、感じない。むしろ映画の影響で初めてQUEENの新しさ(!)に気付くくらいで、恐らく新しさなんて言うのは70年代とか私が生まれる前に出尽くしているんだろう。
だから最近はもう「声が高いな」とか、「声がいいな」とか、とても音程が安定していたら改まって「歌がうまいな」とか、そういうシンプルな感想しか出てこなくなってしまった。

まあでも、それについて書く割に直すつもりはないのだ。具体的にどうと語るのは誰か得意な人に任せて、私はひたすら気に入った音楽を聴いては簡単な言葉で感想を述べながらノリノリで聴くだけだ。沢山の音楽に触れられる今を贅沢に楽しもうと思う。

それにしても、このクリープハイプというバンドを今ようやく好きになったけど、なんだか久しぶりに『歌詞』を聴いちゃうバンドだな、と思っている。曲のバリエーションも豊かで、アレンジもゴリゴリのロックサウンドだけでなくストリングスで聴かせてくれたりもする。あと、タイトルもすごくいい。「エロ」なんて、曲もタイトルも大好きだ。

せっかくなのでPVを載せておく。きっとライブを見に行こうと思う。


クリープハイプ - 「イト」MUSIC VIDEO (映画「帝一の國」主題歌)

youtu.be

「エロ」は、本当にエロくて、さわやかで、カッコよくて最高。あと、ノリノリで、声が高いのと。