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家計管理の考え方と方法について(4)

過去の記事はこちら。

yumegiwa.hatenablog.com
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さて、第1四半期の振り返りからさらに時間が経ち、半期を終えたのでまた見直しを行おうと思う。前回の最後に紹介した「マネーフォワードME」が非常に役に立つので、それを使った家計管理の方法を残しておきたい。

第2四半期の振り返りと改善点

第1四半期の反省を踏まえた運用を行っていたのだけど、なかなか思うような管理にはならなかった。どうしても現金の管理が曖昧になるのだ。我が家の生活費(食費・消耗品費)は年末にバックのあるクレジットカードで支払いしているが、スーパー銭湯に行ったり、外食だと使用できないお店もあり、親戚の急な集まりにも準備しておかないといけない。

第2四半期は現金での引き出しが非常に多い印象になり、月単位で見るとギリギリ黒字というところだった。6月にボーナスが入ったのでとても増えたように見えるのが罠である。このことから、現金引き出しの扱い自体を改善したいと思った。

マネーフォワードMEの活用

先にこちらを紹介したい。

moneyforward.com

銀行口座・クレジットカードを連携させ自動で家計簿を付けてくれるのがこのアプリだ。スマホとPC両方に対応している。ちなみにアプリ自体には口座番号や暗証番号を入力しないのでセキュリティ的にもそこそこ信頼が持てる。


具体的に言うと、クレジットカード払いにしてある電気代と自動引き落としの水道代を自動で判断し、月単位で合計してくれる。水道代と電気代がバラバラに引き落とされるのをいちいち手で計算しなくても、アプリが判断して合計を出してくれるので、こちらはその合計と予算との比較をすればいいだけになる。
我が家の情報から自動的に算出される項目は以下である。

・食費
・日用品
・自動車
・現金/カード
・水道/光熱費
・通信費
・税/社会保障
・保険
・その他


これらの項目が、各合計・小項目の合計・支出の全体に対するパーセンテージと共に自動的にはじき出される。


このアプリ自体はもう1年ほど使用しているのだけど、自分なりの使い方というのができずにただ実態を見つめるにとどまっていた。でも、ここに楽をするヒントがあった。上記の項目の中でいわゆる『変動費』にあたるのは「食費」「日用品」の2つだけで、現金引き出しを除くとそれ以外全て『固定費』と言っても過言ではないではないか。

ここに出ているのはあくまで「口座から引き落とされた」金額なので、逆に言うと「カード払いでどれくらい使っているのか」を目視できる。

!クレジットカードは使用したときに計上される

これがこのアプリをおすすめする最大の特徴なのだけれど、クレジットカードで買い物をすると、引き落としまで待たずに当月の費用として計上してくれるのだ。いわゆる『未払費用』である。次月に引き落とされるときはきちんと『未払費用』と相殺してくれる形になっている。

変動費のお金の動きを改めて確認する

ただ眺めていただけの1年分のデータが役に立つ時が来た。我が家の変動費は食費・日用品だけなので、この科目のみの1年間の推移を見てみたのだ。すると、カードではどんなに多くても2万5千円、平均すると月2万円の引落だった。

食費・日用品には合計で5万円の予算をあてていて、一旦すべて現金化していたのだけど、これにより現金化するのは3万円でよいのではないか、と思えてきた。第2四半期よりこちら、財布をしっかり分けている為管理もしやすくなっている。家計用には最大3万円入っているようにし、月初に補充する運用はどうだろうか。

勘定科目は少ない方がいい、を実践する

というわけで、スプレッドシートを手直しする。手順は以下の通り。

・マネーフォワードの勘定科目に書き換える
・予算を設定する
変動費=現金化(3万円)した生活費のみとする
・特別予算は年間の予算から使用した分を減額していく方式に変更

少なすぎないか…?とも思うが、楽をするに越したことはない。こうなると、支出の部分に入力するのは現金で支払ったものだけでいいことになる。なんなら、この家計用の財布が0円にならないよううまく使いさえすればいいようになってきた。月初に前月のデータをマネーフォワードから転記すればOKだ。大分理想に近づいてきたのでは?

半期の反省と改善点

現金引き出しの扱いについてが苦手だったのだけど、これまでのカード払いの使用歴と家計用財布の導入によって、かなり分かりやすくなった。財布の中身だけを考えながら生活すればいいので非常に楽だし、もっと言うと「生活費として引き出した3万円は、その時点で生活費として消費している」といっても過言ではない状況が作り出されてしまった。非常に笑えるがある意味的を得ているのでは。


この見直しによって、月初に現金化する最大金額がはじき出された。この金額はこれまでより6万円ほど低い額になっている。生活費5万円の扱いを見直したのと、特別予算の扱いを変更したのも効いている。特別予算をどうしてそのようにしたのかは長くなってきたので次で説明する。


実のところマネーフォワードのアプリで予算も設定できるし、なんなら現金の管理もできてしまう。ただ、1年以上のデータを扱うとなると月500円掛かるし、ここは本に習って、最後の数字は自分で計算し管理することを意識してせこせこ入力したほうがいいと思っている。ゆくゆくは、家計用の財布の中身だけを気にしながら生活しているだけで、きちんと使い、きちんと貯金できているようになっているといい。時間はかかっているけれど、今回の見直しでその片鱗を見たのでは?と思っている。