家計管理の考え方と方法について(6)
これまでの記事はこちら。
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2019年度第三四半期黒字化達成記念を祝して、あらためてスプレッドシートを作ってみることにした。どうして黒字化になったのか、改めて自分が行ったことを整理しながらまとめてみる。
大前提として
参考にした書籍はこちらである。
- 作者: 林總
- 出版社/メーカー: WAVE出版
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この本に載っているのは、かなり人生が順風満帆に行っている人のプランの組み方だ。まずはやりたいことを挙げてみて、それを叶えるためにはどうしたらいいか、という順番で載っている。そんな収入見たことないよという数字が羅列され、父の日や母の日の出費を特別予算に組んで12か月で割ったりなんかしたらまず最初の1ヶ月で飢え死にしそうです先生、みたいな感じなのである。
それで、一番最初に前提を覆した。収入が、予算であると。
前提は覆したが目標とするところは同じである。すなわち家計を破綻させないことだ。では早速家計簿を付けるところから始めていきたい。
家計簿をつける
といっても、日々の買い物について記入していたわけではない。とりあえず1ヶ月の予算を決めて、翌月に入ったら前月の実際の出費はいくらだったかを確認する。それを入力しておく、みたいな感じだ。
記入のルール
ルールは次のようにした。
- おこづかいは出費したものとする
- 生活費も現金として持っておく分は出費したものとする
家賃や水道光熱費、通信費などはあまり金額が動かないし、実際に気を付けていたのは生活費くらいだ。
現金として持っておく「生活費」は現金にした瞬間に”出費”とみなす、というルールにしたら、一層管理しやすくなった。気にするのは家計用の財布の中身の残金と、クレジットカードの領収書だけである。
上のルールにすると、月に1度クレジットカードで決済した領収書の合計と、現金化した生活費を合計する。変動費の「食料品・日用品」の金額が出る。他の項目は大抵自動引き落としになっているだろうから、通帳を見れば分かる。これらの数字を「実績」のところに埋めていく。
特別予算のルール
右の方に「特別予算」を設定した。これは年間通して使っていい特別な予算だ。贅沢だけど絶対にしたいことの時に使う。例えば夏フェスのチケットとか、なんとか乱舞のチケット代とかそういうのだ。
本来「〇月に〇〇円使いたい」というのを挙げていき、その合計金額を12ヶ月で割り、毎月プール金としてよっこしておく…というのが先生の提唱した「特別予算」なのだけど、オタクの端くれとして言わせてもらうと「推しの予定が年単位で分かるわけなかろう」である。ただ、それを毎月のおこづかいの範囲だけでやりくりするのでは結局どんぶりになってしまうので、『1年間でおこづかいの他にこれくらいなら推しに使っていいよ』という意味での特別予算である。
もちろんこの金額は【年間収入-年間支出=黒字】であることが前提で、黒字の中の一部を『使っていいよ』予算にする、ということになる。
毎月見直す
これが大事である。毎日つけなくていいからこそ、月に1回は必ず「いくら使ったかな」と確認し、自分で書く。それが振り返りになるし、最初のうちはできれば私のように3ヵ月に1度振り返ってほしい。1ヶ月の振り返りだと数字とにらめっこするだけだけど、3ヶ月経って振り返ると気付くことがあったからだ。
私の場合、
- 「一度全てを現金化する」をやってみる→向いてない
- 「現金だけでやってみる」→向いてない
- 「家計とおこづかいを分けて」→間違う
などなど大変痛々しい遍歴をこれまで披露してきた。どんなに素晴らしい方法でも、どこかに自分の向いていない部分があるから成功しない。どこをどう変更すれば自分に合った管理の仕方になるのかを知るには、やはり振り返りが必要なのだ。
1年間家計簿を付けることができれば、自分が生活するのにどれくらいのお金が必要なのかが分かってくる。
年次集計のページで次年度の予算を組む
家計簿の一番後ろに、「年次集計」のページを作った。実績の1年分の合計が出るような式を記入してある。実績の隣に月平均が出る欄も作ってみた。次年度の予算を組む参考にできるはずだ。
まずは、
- 1ヶ月に一度家計簿を付ける
- 3ヶ月に一度振り返る
- 自分に合った方法を見つける
ことを頑張ってほしい。
で、1年間家計簿を付けることができるようになると、「ライフプラン表」というものを作成することができる。
ライフプラン表
ライフプラン表とは
ライフプラン表というのは、人生分の家計簿みたいなものである。月次の家計簿は月単位で予算を組んでいたけれど、人生分の家計簿は年間の収支で計算していく。
人生分の家計簿なんてなんだか気が遠くなりそう、というかむしろ年間でも分からないのにウン10年後なんて分かるわけない…と思うかもしれないけど、ちょっと落ち着いて考えてみて欲しい。ほとんどの人の、短くはないけど長くはない人生、意外と波風、そんな立ってなくない…?
そう、意外と人生とは平坦なものなのである。「先」の人生も「今」が連続した結果でしかない。つまり、「今」を基準にとりあえず作ってみる、ということができるんじゃないかと思ったのである。
ところでちょっと前にやれ「貯蓄がウン千万必要」とかそういうのが流行ったけれど、そこを目標にするのはちょっと危ういと思う。もちろん「死ぬ間際まで赤字にならないためにはどうすればいいか」というのがライフプラン表を作成する目的のひとつではあるのだけど、あくまで「目安を知る」ために作成するのがいいのではないか、と思っている。
ライフプラン表を作ってみる
これまでの人生で辛酸を舐めまくった結果、未来に絶望しかない結果となった。(リアルではない)作りながらなんだか可哀想になってきたので、開始年齢を引き下げて少しずつ昇給するように微修正した。それでも最高月給が「手取り22万・ボーナス無し」になっているため生活水準が引き上げられない結果になっている。どうだ、悲惨だろう。
ただ、現実離れした結果でもないと思う。収入が少なくても、毎月のおこづかいはきちんとあり、特別予算も組みながら、つつましいオタク生活を続けていくことができれば22歳から90歳まで同じ生活を維持できている。(!)現実離れしてるとすれば、そのつつましさの方だろう。
ライフプラン表はあくまで「数字」でしかない。この表のどこかの地点が今のあなたや私であるので、怖々とでもいいのでちょっと入力してみて欲しい。
死ぬまでにいくら必要なのか、どれくらい足りないのか、分からずに怖がることと、分かって怖がるのでは随分違うと思うのだ。まずは「知る」ことから始める、というのを是非やってみてほしい。
ちなみにこのライフプラン表には、万が一結婚したり、万が一車を買ったり、万が一家を買ったりしたときに必要な欄も一応設けてある。何故なら私がうっかり結婚したからである。人生には何があるか分からないね。