ロマンチックモード

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すゑひろがりずにハマっている

7月9日、今日のオンラインライブのチケットを買うか迷っている。

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すっかりすゑひろがりずにハマっている。昨年のM-1で初めて知り、年明け早々に『バイオハザード RE:2』の実況動画を見るようになった。個人的にゲーム実況はサクサクプレイを見るのが好きだったので、最初こそ「こんなことやってたら一生終わらんな…」と思いながら何日か貯めては見る、という感じだったのだけど、『Ee:3』『あつまれ どうぶつの森』実況が始まっていよいよ定期的に見始めてしまった。今ではすっかり劇場の配信を見たり、人生で初めてオンラインライブのチケットを買ったりしているのだけど、何故ここまでハマってしまったのか、己を落ち着けるために書き留めておこうと思う。

すゑひろがりず局番とは

芸人さんの名前を冠しているにも関わらず、ネタの動画が上がっていないYouTubeチャンネル、それが「すゑひろがりず局番」だ。いや、一応上がってはいる。『狂言風プロレス』等14本ほど上がっているのだけど、絶妙な画質の悪さ、ツッコミ不在であまたの間、などよっぽど好きでないとこちらの心が折れそうなネタしか上がっていない。よしもとの劇場チャンネルにM-1のようなネタが上がっているのでそちらを観に行った方がいいと思う。


そんな状態なので、このチャンネルの要はゲーム実況なのだけど、その実態は「ゲームをプレイしているおじさん2人を見る動画」である。

ゲームの内容が入ってこないゲーム実況


ゲーム実況にはプレイスタイルというのがあると思うのだけど、すゑひろがりずのお二人はとにかく説明や文字を読まない、登場人物の会話シーンに関係のないアテレコをする、というプレイスタイルなのでゲームの内容が一切分からない。メモ書きや説明文が謎解きのヒントになるバイオハザードで初見からこのプレイスタイルなので『RE:2』では謎解きに詰まり、『RE:3』では登場人物の一人にずっと玉ねぎのレシピを検索させ、最終回では”悪代官が毛染めの薬液を混ぜる混ぜない”というやりとりを聞かされて終わった。ストーリーが全然分からない。


現在人気のあつ森こと『集え!けもの共の藪』でも説明を聞かないことに特化しすぎて、クリア条件を提示される序盤で早くも目的を見失い、ひたすら釣りをし続ける状態に何度も陥っていた。(ただ、非常に楽しそうに釣り対決をするのでこれを観ると無性に釣りがしたくなる中毒性はある)

他のゲーム実況と何が違うのか


私もそんなに詳しいわけではないのだけど、あつ森で言うと「攻略系」「見せる系」の2つが主な見せ方のように思える。サソリの捕まえ方を説明したり、金色の花を咲かせるために奮闘したり、島を大改造している様子を撮影し、最後に披露したり、という感じだ。新しい虫や魚を捕らえたら博物館へ寄贈しに行き、フータの説明を読み上げる。7月から海に潜れるようになると、海の幸をコンプリートしようと我先にと投稿されていく、といった具合である。


すゑひろがりずの2人はというと、まず説明や人の話を聞くのがイヤなのでフータやたぬきちの説明をほぼ飛ばしてしまう。じゃあ何をしているのかというと、2人で競って釣りをしたり、砂浜にスコップで「スキ」と書いてみたり、始終ただ2人で遊んでいるだけなのだ。

ゲーム実況に見せかけたカップルチャンネル(?)の域


ソーシャルディスタンスが言われてからは席を前後に移してプレイしているが、その前は二人掛けのソファに2人がギュッと座り1つのイヤホンを片耳ずつ付けた状態でゲームをしているのを見せられていた。その状態でゲーム画面を見てギャーギャーと一喜一憂しているのである。


バイオハザードの時は「クリア」という概念が存在していたのでゲーム実況の体が保たれていたが、あつ森にはその概念がないため、いよいよただのイチャイチャ動画になり果てている。


三島(顔が四角いほう)が上様、南條(鼓を持っている方)が筆頭家臣なんぜうとして「幕府を開く」のを目標に始めたはずなのだけど、序盤は説明を聞かないことが仇となり釣りばかりして時間を食い潰していた。#50でようやく”島クリエイター”(地形をいじれるようになる)になったものの、予想外の回が続いていく。


あつ森の島クリエイター、自由度は高いものの一気にこのあたりを砂利道にする、というようなことはできない。作業はあくまで1マスごとに進み、大きな建造物などは一晩経たないと完成しない。他の実況者は1マスずつ石畳を塗る様子も含めて動画にして投稿しているのだけど、本体を持ち帰る上様はその様子を一切見せてくださらないのである。


動画を見ていると途中で撮影日が変わるターンが訪れるのだけど、いきなり立派なお濠が出来ていたり、離れが出来ていたりしているのである。そしてそれを一切説明したがらない。進めすぎてやることがなくなりまた釣りをする。ここ最近はこれが定番の流れになっている。上様が自宅でやたらといい家具や人気のどうぶつを呼び寄せ、久々に見るなんぜうが「なにそれ」とツッコむ。つまるところ他の実況者とやっていることが真逆なのである。


一貫して「調べない」「説明を聞かない」ので、海への入り方が分からずなんぜうが不貞腐れ、ようやく海に入るとそれまでのいざこざがなかったかのように2人してはしゃぐ。そもそも海に入るまでに5分使う動画があるか。いやない。見たいところを見せてくれない上様とヤンデレのなんぜう、これがけも藪の正体である。


黒子(編集等しているスタッフ)さんたちの紹介があって以降は『水曜どうでしょう』みが増して多幸感が増している気がする。

ゲーム実況以外のすゑひろがりず


1日1回10分で満足できなくなり(まるで覚醒剤)そういえばM-1のネタしか知らないな、と思いネタの動画を探すのにYouTubeを検索すると、多くはないけど出てはくる。(TVの不正アップロードではなくよしもと劇場チャンネルで見ましょう)もちろんそれらやTVの『かみひとえ』なども見ていたのだけど、今YouTubeで一番多いのは「不遇時代を知る芸人仲間のチャンネルにゲスト出演」、そして吉本大宮劇場の大宮セブン配信およびオートバックス大宮バイパス店のお笑いバックス配信だったりする。


ネタやTVを見ているうちは気付かなかったことが浮き彫りになる。一言で言うとヤバイ。同期のラフ次元や祇園のチャンネルにゲスト出演する時の南條のはしゃぎ方が異常なのである。自他共に認める内弁慶。はしゃぐ南條を三島が「楽しいんやろうな~」と言っているのが朗らかすぎてこれもまた凄い。そこを経由してから大宮の配信(劇場とオートバックスがある)を見ると、南條のダサさが遺憾なく発揮されているのが分かる。滑るという概念を知らない狂ったヤツだというのを大宮までたどり着いてようやく理解できた。TVだと顔の個性から三島がクローズアップされることが多いのだけど、ガチでヤバいのは南條である。TVでいつバレるのか、それが楽しみでもあるし心配でもある。

ちなみに大宮に行くと三島は完全に癒し系マスコットキャラになるようで、シャッフルトーク(コンビ関係なく他の芸人さんと組んでのフリートーク)をすると、三島と組む人はいい意味でヤマもオチも気にせず朗らかにトークする一方、南條はあらゆる芸人に勝負を挑まれ、デブ汗(本人談)をかいている様が見れる。


劇場配信は課金制生配信(24時間アーカイブ視聴有り)とYouTube(無料)があるが、個人的に好きなのはラフ次元、祇園とのZOOMトークである。

  • ラフ次元

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※これが一番はしゃいでいる
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  • ニューヨーク

すゑひろがりずのこれまでの歩みが知れる。新規に優しい。司会がめちゃくちゃうまい。
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正直供給過多で動揺してる


M-1で知り、ゲーム実況を見て、ついに劇場に課金するようになったわけだけど、彼らのお陰でテレビであまり見ないけど面白い芸人さんを知ることができたのはとても大きい。大宮セブンの有料配信で、チャットで一番面白かった芸人の名前を呟き順位付けをする、というのがあったのだけど、すゑひろがりずを見に行ったはずが普通に「GAG」と入力してしまったのには自分でも驚いた。(因みにGAGが1位だった)ニューヨークというコンビはトークがすごくて早くテレビで司会をしているところを見たいな、と思ったりしている。


こんな具合で、ゲームもピアノもほっぽり出して吉本の配信に課金しまくる7月なのだけど、今日の配信「マイルド軍団決起集会」だけはなんとなく手が伸びないでいる自分がいる。今月末には単独公演もあるし(配信があるかどうかは分からないので無ければもちろん見れないが)なんでもかんでもというわけにはゆかぬのだ。そう思いながら雑誌『日経エンタ』と『an-an』に手を伸ばす昼時です。芸人さんを推したのが初めてなので、正直供給の多さに驚きとびっくりで戸惑いを隠せません…。

お気に入り(オススメ)の回

春画
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アホ
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に島なんぜう初登場
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2章(島クリエイター解禁)#1~#3を連続で見て、三島がどれだけ南條の島を楽しみにしていたかをご覧いただきたい
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これを見ると海に潜りたくなるくらい楽しそう
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Netflixに昨年末のM-1が来たぞ!すゑ、ぺこぱ、ミルクボーイの衝撃をもう一度
https://www.netflix.com/title/81046752?s=i&trkid=13747225


けも藪1章の釣り回もめちゃくちゃ面白いのだけど、釣り回が多すぎてどれがお気にの釣り回か分からなかったのでやめます。


全然書き足りなかったので続きを書いたらまたすごい長さになってしまった。
yumegiwa.hatenablog.com