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SPドラマ「過保護のカホコ 2018ラブ&ドリーム」

9月19日、本放送の時にはカホコの成長を素直にこぶしを握り応援していた私ですが、このSPドラマをすっかり忘れていて遅刻気味に見始めました。久々に見る高畑充希のカホコの演技は凄まじいものがありました。

過保護のカホコ DVD BOX

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あー、そうそう!こんな感じで、みんなそれぞれ相手のことを思いやりながらも、言い方も方法も下手すぎて、そういうのがどんどん起こって明らかにキャパオーバーなのに全部なんとかしたい~~ってカホコがパーンなるドラマだった!1時間だから毎週見れていたけれど、これを2時間やられるとめちゃくちゃ疲れますね…。

改めて見てみると、カホコのママこそいわゆる「毒親」としか表現できないというのは変わらないのですが、他のみんなは色々と激しい気性は持ちつつも、これだけ言いたいことを言えてしまうのはやはり家族だからなのかな、と思いました。ドラマなのでそれらのいざこざが極端な結論に運ばれて行ってしまうものの、最近お互いの信頼関係がないとケンカって成り立たないんだな、と思うことがあり、ドラマの中とは言えこれもひとつの家族の形なんだよな、などと見ていました。

結婚して1年がたち、初くんがすっかりカホコのママとバッチバチのバトルを繰り広げていて最高でした。そうそう、このドラマは竹内涼真の作画がとにかく完ぺきだったんですよね!カホコの膝で大泣きする竹内涼真、最高でしたね…

今回もいろいろと問題は起きていたけれど、印象的だったのは保くんの靴のサイズが合ってない、ということに気付くのが初くんだけ、というところでした。カホコも「靴をつぶして履いている」のには気付いたんだけど、ただ単にお行儀が悪いとしか思わずに「ちゃんと履くんだよ」という注意までしかしません。経験者は語る、という初くんのいいシーンでした。
あと、なんだかんだ言ってみんながひとつの写真に納まる空港のシーンは面白かったです!カホコのママ、カホコのことをお人形のように自分の言うことだけを信じさせようとしますが、ストーカーも極まった風に脚色されることでまだ視聴に耐えるギャグに落とし込めているな、と思います。
なにより、幽霊おばあちゃんのカホコ評!過保護に育てられたことをカホコの長所として背中を押すあの詭弁、いえいえ発想は、自己肯定感を育むひとつのヒントのように思えました。

高畑充希の顔劇場ことカホコの演技と、竹内涼真の作画の良さ、他まわりを固める相変わらず芸達者なみなさんと、疲れたけど楽しいドラマでした。ただ初くんの面接先に押しかけてからの流れはいただけなかった!初くんは就職しなさいよ!多分刑事とか向いてると思うよ!多分だけどね!