ロマンチックモード

日常と映画と本と音楽について

重力ピエロ

最近は音楽よりももっぱら本を読んでいます。通勤時間をそれに費やすわけですけど最近の音楽<本傾向がすごくて、もう音楽とめるから。よっぽどBGMとして本に合わなきゃ止めてます。それくらいぐいぐいいってます読書に。

重力ピエロ

重力ピエロ

初読みは結構前なんですが、「オーデュボンの祈り」と「ラッシュライフ」と読み続けていたら「オーデュボンの祈り」の主人公があちらこちらで登場しているのでまさかと思って再読中。でもっていましたよ。見つかりましたよ伊藤。「重力ピエロ」でもちゃっかり登場していました。それにしても再読にも関わらず、まったく端折れないんです。小さい頃のエピソードや、ちょっとした会話のやりとり、ひとつひとつが味わい深くて読み終えるのが寂しい。そんな状態です。

「品があるってのはどういうやり方だよ」
「バットで殴りつけるだとか、そういうやり方が幾らでもあるじゃないか」

この本の中に起きる事件は、放火とスプレーによる落書きの2つだけ。でも背景にあるのは非常に重たい、出生に関わること。なのにこんなにすがすがしい気分になるのはこの作品全体に主人公の弟・春の言う「本当に深刻なことは、陽気に伝えるべきなんだよ」という言葉が貫かれているからだと思う。
アマゾンのレビューは見事に割れていますが、私はおすすめです!頭が良くなった気がする!(この発想が頭悪い)
ちなみに、本当にちなみになんですけど「オーデュボンの祈り」を読んでいる最中本当にたまたま「Heavens's hell」がMDから流れてきて、とてもよく合っていました。
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ビデオキで出てこない場合はどうすればいいんだろう?
あ!あと伊坂さん!本屋大賞おめでとうございます!!

ゴールデンスランバー

ゴールデンスランバー

早く文庫になーれー