ロマンチックモード

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オーデュボンの祈り

教えてもらえて本当に良かった。実は音楽もそうなんだけど、もうすっかり公演情報を入手する機会がなくていろんな人に助けてもらっている。機会がないというかなんというか…いや自分で探せよって話なんだけど。分かってんだけど。そこまでは、なんていうか、まだ復活していないの!(の!)
それで、こちらの舞台は非常によかったです。すごくよかった。自分のこの舞台に対する知識も丁度良かったから楽しめたのかもしれない。念のため以下畳みます。
伊坂ワールドの初めの一歩。最初はまったくかけ離れた一本ずつの糸がだんだん手繰り寄せられて太い一本の綱になっていく、その気持ちよさを一番分かりやすく感じられる原作が私は本当に大好きで、大好きすぎていろんな人に貸してたら行方不明になってもう何年も読んでないというのが今回舞台化された「オーデュボンの祈り」なんですけど、いい具合に忘れてた。それが多分よかったのかもしれない。それくらい満足度100%。
文庫にしては重量感のある厚みの本と記憶しているので、読んですぐ観劇すると「あそこはしょるとはなにしとんじゃー」ってなるかもしれないけど、記憶の通りのストーリーだったし、ラサール石井さんの演出も、最後のシーンがしっかり映える、けどそれを感じさせない、本当に2時間半あっという間というスピード感でした。
記憶の通りのストーリーだっただけに、信じられない配役に「え、不可能じゃね…」てなったけどなんていうか、文明の力でねじ伏せられていた。個人的にあの文明開化的に処理されたシーンは私の中ですごく重要なシーンだったので心底残念であると同時に、それを演じたのが玉置玲央さんだったというのがすごく嬉しかった。ちなみに玉置さんというのは色白で美形で筋肉バカで舞台上ではすごく大きく見えるけど実は小さいという演劇界の妖精か何かです。地方公演に私の友人を連れて行くと感激して誰にでも抱きつく習性があります。かわいいですね!
ちなみに私が一番グッときたのは、見張り台のシーンです。最後ももちろんですけど、個人的にはやっぱりあそこが、もう、涙腺崩壊…!案山子やらせたら筒井さん一番…!(誉めてます)
それで最終的には串鳥で「ググれカス」って呑んだくれてたんですけどあれってなんの話してたんだっけね…。
(またちょいちょい思い出したようにいきなり感想書きます書くかも)