ロマンチックモード

日常と映画と本と音楽について

ゆれる

大体映画の感想は2,3日空けて書くと後々に残る自分の中の印象と同じものが書けるような気がしてならないのでそうしてるんですけど、この「ゆれる」に関してはいまだに自分の中でゆれにゆれています。「そろそろ…」と思ってどう書こうかと考え始めると気持ちのゆれに酔って具合が悪くなります。
水滴がひとつ落ちて広がる波紋のようにほころび始める絆。お互いが持つ「暗」の部分が落ちてしまった墨のようにじわじわとお互いを侵食していく有様が静かにしっかりと撮られています。
確かに重たいんですけど、見終わった後も不思議とどんより感は少なくて、恐らく全てのシーンにおいて柔かさというか、優しさ、みたいなものがにじみ出ていて、どうしようもなくも「絆」という曖昧なものに暖かさを感じる。嫌というほど人間の「見せてはいけない部分」を撮っているのにこういう気持ちになるのは俳優はもちろん監督のすごさ、なのかな。よう分からんけど。
香川照之の場面場面によって違うものを含む笑みとオダギリジョーのオブラート感が凄まじかった。そして西川美和さん。「蛇いちご」以前レンタルしたのに時間がなくて見れなかったので今度こそ見ないと…!
それにしてもオダギリジョーですよ。今までなんとなく、なんとな〜く避けてきたんですけどもうカッコ良すぎるよ。犯されたいよ。仕方がないよ。今季のドラマは「ロボ」と「時効警察」できまりですよ。
「借りたのに見れない」が続いていて今「亀は意外と速く泳ぐ」を借りてあるんだけど絶対見れない。明日までだけど今日も明日もシ・ゴ・ト☆夜までー!!