Q&A
大型ショッピングモールで起こった事件をその名の通り全編対話形式で描いたミステリー(?)。最後はちょっと「うん?」と思ったけど面白かったです。
今「憑神」を読んでる最中なので一層思うことだけど、人間という生き物のちっぽけさがひしひしと伝わってくる。脆すぎる感情の波が伝染してズルズルと化けの皮をはがされる姿がこの本にはギュっとワンパックされていて興味深い。
なんというか、子供の頃学校とかで「伝言ゲーム」をやっていたけど、あの時の「何人かまたいだだけなのに何故伝わらないの?」という不思議感が現実味を帯びて不気味感に変わったような感じ。読了後、発寒にある馬鹿デカいジャスコがちょっと怖かった。
- 作者: 恩田陸
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2007/04/01
- メディア: 文庫
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