ロマンチックモード

日常と映画と本と音楽について

サイドカーに犬

小さい頃の思い出。母が家を出た夏休み、突然現れたヨーコさんは母とは正反対の女性だった。
まずこの試写会時、監督と出演者の舞台挨拶がありました。ちょうラッキー。登場したのは根岸吉太郎監督、竹内結子ミムラの3人で、全体的に「竹内結子に気を使う会」みたいになってました。
加瀬亮映画祭のときにも思ったけれど、今回もやっぱり監督が一番饒舌だった気がします。監督という職業について全く何の知識もないけどもしかしたら「いいところを探す」能力に長けていることが1つの条件になっているのでは?と思った。何故って褒める褒める。彼の話を聞けば誰だって原作読みたくなっちゃうよね!?E-YONE!?(!)と思った。主催だか協賛だかにクレジットカード会社がついていて、そのイメージキャラクターをつとめるミムラさんはそちらの方にも話が及び、だがしかしにこやかにアナウンサーとの会話を終わらせちょう可愛かった。
そして主演の竹内結子さんですけどとりあえずほっそ!(体が)ちっちゃ!(顔が)でっか!(態度身長が)子供の頃遊んでいたお人形さんみたいでした。ジェ、ジェニー?(どこにいる?)ジェニファー?(ロペス?)ティモテ?(シャンプー?)少なくともリカちゃんではありませんでした!そして繰り出される第一声。

アナ:監督からすごいラブ・コールですけどれども、いかがですか?
竹内:…どうもありがとうございます…


竹内:…え?

汲んでやれよ竹内結子
終始このような感じで進んでいく様子に一緒に行ってくれた東区のアンジェラと「こっちが気使うわ」と映画を見始める前にドキドキハラハラをやり終えました。一体何があったんでしょう。まっずい弁当でも食わされたんだろうかということまで想像してしまうくらい怖かったです。少しだけ中村くんがかわいそうになりました。
というわけで感想を書きます!
ヨーコさんの格好良さに1000点!と思った。結局最後までヨーコさんがどこの誰なのか分からなかったけど、それもまた彼女に惹きつけられる要因だと思う。
あと、独特のテンポがあって飽きなかったと思う部分多数。いろんな場面に間があったけどギリギリのところで吐かれるセリフに手を引っ張られて最後まで行く感じ。本物馬鹿な弟と、ちょっと間の抜けたあのテーマ曲がこの映画を陽気なものに変えています。
だって実は結構ドロドロした関係なんですよ!妻vs愛人ですよ!ゴジラvsモスラみたいなもんですよ!(どっちも好きだけど結局は後だしジャンケンっすよ的思想)でもこれが子供の目に映ると全てが突然だから素直な判断しかできない。それは「ヨーコさんは良い人か悪い人か」ということ。そしてそれが前者だったから30歳になっても彼女だけがキラキラ輝いていて、きっと一緒に飲んだコーラの味とかを思い出すんでしょう。
「コーラを飲むと歯が融けるって、誰が言ったの?」とか、実は割りと好戦的なことを言っているんだけど、全然そう感じさせない。カッコいいんだよなー。萌えーヨーコさん萌えー。
ハッとしたセリフもあったような気がするけど前過ぎて覚えていない!なので原作を読もうと思います。ありがとう監督。迷わずこの本を買うよ。

猛スピードで母は (文春文庫)

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