夏目友人帳
- 作者: 緑川ゆき
- 出版社/メーカー: 白泉社
- 発売日: 2008/07/05
- メディア: コミック
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基本的には「切ない」という言葉がしっくりくる内容なんですけど、主人公と妖怪との掛け合いにちょいちょい笑わされます。その点は、6巻も絶好調です。
この漫画の中で一番ぐっと来たのは、何巻に入っているのか忘れてしまったんですけど、お坊さんのお清めで痛い目にあったり住むところを追いやられたりした妖怪が主人公に助けを求める、という回で、完全に笑わすセリフだったとは思うんですけど忘れられないセリフがあるんです。
私たちはただおもしろおかしく暮らしているだけなのに
そう言いながら主人公にわんわん泣きつく妖怪の絵が描いてあるんですけど、なんかぐっとくるんですよね。このお坊さんは妖怪の姿は見えないんです。ただその子供がちょっと感じてしまうので、念のためと思ってお清めをしている。何の気なしにした行動で、誰かの生活が脅かされている。予想外の方向から脅かされることほど恐ろしいことはないのではないかと思います。
昨日会社の飲み会で終電帰りだったのですけど、寺氏と一緒にJRに乗っているときに「変な事件が多いし怖い」という話をしていて、これはもう完全に歌いながらスキップして帰ってこちらが変態に見えるような行動をしないと身は守れないのではないかという結論に至ったんですけど、本当予想外の方向から脅かされることほど恐ろしいことはない。田んぼで女性の死体が発見されただとか、マンションの隣の人が犯人だったとか、そういうの見てると、もうこちらがどんなに気をつけたって無理だと思う。だから、脅かされませんようにと祈って毎日バス停から家までの夜道は歩いています。何の話してたんだっけ。