「おと・な・り」と「たみおのしあわせ」
自分に素直になることの難しさたるや、というのが「おと・な・り」。
もっとなんかこうすっといってキュンとなってバーン!(バーン?)見たいな感じだと思ったらなにこの夢と現の間。絶妙。そこにもいかない、そっちにもいかない。これで主人公が20代であればもっと痛々しい現実か、もっと激甘な夢物語になるところを、優しい大人のくすりのようになっとる。
どうしたい?どうしたらいい?なにが正しくてなにが間違ってる?ていうのが「たみおのしあわせ」。
どう考えても本編終盤ギリギリまでジリ貧としかいいようがない状態で、うわこれもうどうやって終わるんだろうと思ったらまさかの大団円で大爆笑でした。これは、見た方がいい。どう表現したらいいのか分からないんですけど、最後のシーンを見るためにガマンしてくださいとしかいいようがない。あとレンタルDVDで見たんですけどレンタルにもコメンタリーがついていてこれがちょう面白かった。監督の岩松了とオダギリジョーと麻生久美子が「もうなんていうか近親相姦に近い…」みたいなことで大爆笑してる。もう一度言う。見た方がいい。
で、たまたまなんだけどこの2枚に共通してるのが「犠牲」。犠牲にしてるのか、されてるのか、それとも本当は犠牲ではないのか。きわどい線引きと、心の問題です。特に「おと・な・り」の方は、かなり難しい。私は…結局取ったあの行動を、自分もすると思う。なぜなら私は、あなたとは…違う…!(思い出し泣き)
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