ロマンチックモード

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キョウリュウジャー:29話

前半と後半の落差激しい29話、見れば見るほど前半が切なくて正直あんまり見れてません!(!)今回とうとうキョウリュウジャーの根幹が語られました。すなわち「変身時、なぜ踊るのか」。べ…別に理由なんて求めてなかったーーーー!!というのが本音ですが夏の映画をふんわり被せて綺麗にまとまっていましたね。あまりにもふんわり過ぎたので見直して書き直してみたりしてますがまずはトリンさん復活劇からどうぞ。
先週デーボス軍の幹部・百面神官カオスの弟だったことが分かり無理矢理巨大化されたトリンさん、キョウリュウジンの剣を掴み自分の身体に刺してしまいました。そしてでたー!「今…あなたの心に…直接語りかけています…」のターン!その昔カオスと同時に生み出されたトリンさん、カオスは少し前にドクター・ウルシェードとプレズオンが調査しに行った星へ派遣され、トリンさんは地球へ派遣されました。そこで見た地球の美しさ、恐竜達に心を打たれたとのことです…とのことです!以前「デーボスの復活につながるものは全てやっつける」と言っていましたがそこには自分自身も含まれているようです。トリンさんの地球への愛情が溢れ出てますね。それに比べて2年前の海賊は
「さらばだ、獣電戦隊」と言って消えたトリン、うなだれキョウリュウジンに抱きかかえられます。地上ではスピリットレンジャーも駆けつけラッキューロからしゅくしゅくぼうろを奪うことに成功、ようやくトリンさんを元のサイズに戻し鉄砕さんの幻術で退却します。キョウリュウジャーの6人とスピリットレンジャーの2人であるラミレス(シアン)と鉄砕(グレー)、そして弥生(バイオレッド)に囲まれながらとうとう息絶え全身が灰色になってしまうトリン、「スピリットの存在も感じられない、完全なる死」…このあたりカット割が非常に細かくてそれぞれの悲しみの表情がなんとも言えず切なかったです。特にノッさんのウルウルはヤバかった。ウッチーはトリンが身を削って作ったチェンジャーを抱えていましたね。「復讐してやる」とまで言うソウジくんですがキングはデーボス軍が元気になるだけだと言います。仇はとる、とも言ってましたが人間の感情で元気になっちゃう敵って改めてすごいシステムだなと思いました。ノッさんの軽トラ(!)に載せたトリンにキングが琥珀のペンダントをのせるとキラーン!光ったではありませんか!最後の希望だ!(番組違います)鉄砕さんとラミレスが持っていた秘石も持ち5人(!)は基地へ向かいます。
全員の秘石を合わせても少しの間で消えてしまう光、「私たちどうすればいいの…?」消え入りそうな声で言いながらアミィがトリンの身体に手を当てると音楽が聞こえてきました。映画で獣電竜トバスピノを蘇らせた古代の祈りの歌「Dino Soul」、古代ver.としてCDに収録されてましたけどこのアレンジがいろんな意味でこの枠に収めておくのが勿体無いくらい美しい曲ですので是非どうぞ。アミィの手に手を重ねてトリンから聞こえる音楽に合わせて歌いだす5人…こっちの方がミュージカルしてるんじゃないのかというのは置いといて映画のくだりの時トリンと話していたことを思い出します。人間には古代から受け継いだ音楽が眠っていて、それが活力になっている。その活力こそが獣電池に力を与えている的な?(突然ふんわり)(とりあえず書き直してみた)(テヘペロ)奥底に音楽を宿しているからこそ初めて変身する時にも自然と身体が動く、「わが身を躍らせる」と言っていました。恐竜+(プラス)人間、億千年の時を越え今、史上最強のブレイブチームが誕生した…なるほどな〜ちゃんと意味を一つ一つ追うとこんだけふんわりでもグッとくるものがありますね私だけですかそうですかそんなことよりその祈りの歌が届いたようです。トリンさんが目を覚ましました!「ブレイブな目覚め」だそうです!「勇者たちにたたき起こされるとはな」なんて言って嬉しそうで何よりですし、この歌のお陰でキングはカーニバルの力の引き出し方を思いつくのであります。ちなみに映画でろくに歌ってなかったキングさん、もしかしてうつろいやすい音程なのかなと思ったらそんなことありませんでしたね!くっそどうでもいいね!
さて、その頃他の皆さんはというと「今がチャーンス!」(番組違います)とばかりにドゴルドがエンドルフに頭を下げてまで手を組みキョウリュウジャーに襲い掛かったり弥生はついうっかりスピリットレンジャーを名乗る事故を起こすなどしておりました。もちろんウッチーも戦っております。こちらは対カリュードス。そこへ駆けつけるキング以外の面々、トリンの無事を聞いて一安心し4人で変身します。戦え戦え〜〜〜!
肝心のキングはというと対幹部のスピリットレンジャーの方へ駆けつけました。エンドルフから「怨みの感情がない」と言われこう返すのです。「そんな感情、生きてくのに必要ない」あーこれすっげーいい!私これすっげー好き!すっげー!(うるさい)ドッカンドッカン撃たれながらもその身を躍らせて一気にカーニバルまで変身します。祭りだ祭りだ〜〜!エンドルフに「お前は暗いんだよ〜!」みたいなことも言ってた気がしますし最高ですねこの人。しかしまだエンドルフに圧されがちのお祭り野郎、バイオレッドもそれを心配しますがグレーは「まだ何かある」と見守ります。そう、キングがいないことを心配するウッチーに他の4人が「キングには預けてきた」と言ってたんですね、それがここからの超絶うるさいお祭り騒ぎに発展します。テレビの音量を下げてください。テレビの音量を、下げてください。
端的に言うとキョウリュウレッド・カーニバルは合体ロボ・キョウリュウジンと同じ力が出せる、ということなんですねー。ミニティラにみんなの獣電池をガブリンチョすると右手と左手がロボの時と同じようにチェンジするのです。そしてなぜそんなに音量を気にするのかというとフォームチェンジするたびにいちいち踊り狂うレッド、鳴り響くお囃子、フォームごとにしっかり歌い上げるカマショーの3段攻撃でブルー・ピンクからのマッチョ、カンフー、最終的にはウエスタンになるんですけどウエスタンの時にはもう分かったから…てなった。それくらいうるさかったし「キングどのに負けてはおれん」と他の5人も謎の戦隊やぐらを披露。見事勝利したんですけどなんと!ラッキューロがこない!エンドルフも「なぜこない…」とボドボドですがその頃ラッキューロドゴルドにもらったお団子を頬張りながらパズルに夢中。アイガロンに「今日は行かないの〜?」と言われても動く気配なし、遊びに夢中なのであります。お・て・の・も・の!これがドゴルドさんが頭を下げてまでエンドルフと共闘した本当の狙い、巨大化できずボドボドのエンドルフをドゴルドさん乗っ取りやがりました。それもエンドルフによる「後悔するぞ…」という捨て台詞付きで。おっもしれ〜!正直予想できる展開ではありましたがそれを期待以上の表現で見せてくれるのが私はとても嬉しいのであります。
さて、トリンも蘇ったキョウリュウジャー。トリンさん、「この地球の美しさは変わらない、そこに息づくみんなが大好きだ」みたいなこと(ふんわり)を言って涙していましたね。9人+トリンでみんな超笑顔のものすごいハッピーエンドで終わりまして来週はみんな大好きコスプレ回、相変わらず予告だけでは何が起こってるのかてんで分からないキョウリュウジャー、次回もお楽しみに!