ロマンチックモード

日常と映画と本と音楽について

第14話 備える(2)

3月12日、災害時を想定した備蓄について考えていた。昨日非常用持ち出し袋を作った後、うんうんと考えていたのを持ち越してしまったのだ。昨日の記事はこちらである。

yumegiwa.hatenablog.com

昨日も備蓄について途中まで考え、こうしたほうが良い、という方針は見えたものの、それをどう実現しようかというところで煮詰まってしまった。

考え方としては、備蓄=インフラ代替セットになるよう整えたい。そして備蓄自体は長期保存のものは極力使わず日々の食生活の入れ替えで補いたいところだ。火を使わず食べられるものを1人9回分(最初の3日)、火を使って簡単に食べられるものを1人12回分(あとの4日)で7日分用意したい。つまり7日分の献立を考えれば良い。そういう風に考えると楽しくなってくる気がする。

少し検索すると、1日分の食事がセットになった備蓄食料がたくさん出てきた。なるほど、これを2人分用意すれば…と一瞬思ったがあまりに高価で、幸いにも使う機会無く期限が近付いた時に消費できる気がしない。金銭的に余裕があり、1人分用意すればいい場合などは非常に心強いとは思う。

最大7日分の献立がセットになったものまで売っているサイトがあった。お金で解決できる人はそういう手もあるが我が家はそうはいかない。そうはいかないけどプロが考えた献立セットは飽きも来なさそうで、これを自分の財布に見合ったものに内容を変更して一つずつモノを選んでいく、というのもやってはみたがとん挫した。無理だ。とても無理。今日の夜ごはんすらまともに決められないので来るか分からない未来の献立をどうやって考えつくというのだ。

そこで、基本に立ち返ってみた。9食用意すればいいわけだ。そのうち3食は朝ご飯なのでそんなに凝ったものはいらないだろう。昼と夜はちゃんとお腹いっぱい食べることによって気が滅入るのを避けたい。というわけで、今回は「あんしんラボ」を参考に長期保存非常食を選んでみた。最初の「火を使えない3日」の食事なので、水、もしくは何もせず食べることができるものだけで構成する。

献立を考えてみる

パンとスープはどうだろうか。参考サイトによると、非常用のパンが入った缶というのが意外とのちのち役に立つと書いてあり、あってもいいかもしれないと思い始めていたのだ。

しっかりと食べておきたい。例えばごはんとおかずだ。3日分だけ、と期限を区切ればそんなに高くない。

Amazonだと大きい単位でしか出品がないかもしれないが別のサイトなら1食から買えたり、ホームセンターにもあると思う。ごはんも煮物も種類が豊富なので、3種類×2人分を購入すればよい。

夜はさすがに温かいものが食べたくなる気がする。少し高価だけど、夜ごはん3日分なら多少高価でもいいかもしれない。

これは白いご飯、おかず、食器、発熱材がすべてセットになっているもので、水も火も使わずに食品を温めることができる。その代わり1食1,000円と割高だが、上記の通り1日に1回くらいはこういうのを用意しておいてもいいかもしれない。

値段を考えてみる

値段は、Amazonだと評価が反映されたりしてしまうので、参考にした「あんしんラボ」のオンラインショップ「防災グッズ、非常食などのおすすめの通販サイト「あんしんの殿堂防災館」」で検索してみることにする。

5年保存新食缶ベーカリー6缶セット<コーヒー&黒糖&オレンジ>
メーカー希望小売価格(税抜) : 3,120円
価格 : 2,520円 (税込2,721円)
www.bousaikan.jp


カゴメ野菜たっぷりスープアソート4種セット「トマトのスープ」「かぼちゃのスープ」「豆のスープ」「きのこのスープ」(非常食/保存食/長期保存/レトルト)
メーカー希望小売価格(税抜) : 1,200円
価格 : 1,080円 (税込1,166円)
www.bousaikan.jp

朝ごはんは3日2人分で3,887円だった。

非常食 保存食 アルファ米 マジックライス わかめご飯
メーカー希望小売価格(税抜) : 320円
価格 : 288円 (税込311円)
www.bousaikan.jp
おいしい非常食 LLF食品 筑前煮90g
価格 : 550円 (税込594円)
www.bousaikan.jp

単品だとどの味を選んでも平均でこれくらいの価格だった。
1食905円×3日×2人で5,430円だった。

レスキューフーズ1食ボックス×3食詰め合わせボックス『カレーライス』『牛丼』『シチュー&ライス』
メーカー希望小売価格(税抜) : 2,850円
価格 : 2,680円 (税込2,894円)
www.bousaikan.jp

ちょうど3食セットがあり、1日1食、夜にいただくと3日分になる。2人分なので2つ購入すると5,788円だった。

比較してみる

こうしてみると、「ごはんとおかず」を揃えようとすると、1食1,000円くらいにはなるようだ。昼に当てがったものには発熱材が付いていないので、割高に見えたレスキューフーズ1食ボックスのほうがコスパが良く見える気もする。しかし全ての食事をひとつの会社が作るものにしてしまうと飽きてしまうような気もするので悩みどころだ。

すべてそろえると

  • 朝 3,887円
  • 昼 5,430円
  • 夜 5,788円

合計で15,105円となった。この金額は冒頭に「高い」と上げた1人7日分の献立がセットされたものとほぼ同額だ。

非常食充実7DAYSセット
メーカー希望小売価格(税抜) : 20,000円
価格 : 15,500円 (税込16,740円)
www.bousaikan.jp

1人7日分、ということは21食分入っている。各々違うメニューにすれば2人3日分として見ることもできる。その上このセットには水とお菓子まで付いている。あれ、これはもしかして安いのでは…。

まとめ

残念ながら素人が非常食をバラエティ豊かに準備しようとするのはかなり難しいようだ。割安に収めようとすると、例えば全食ごはんにすれば、確かに安いのだ。(アルファ米一袋320円×18食=5,760円)色んな味が出ているので飽きずに食べることも可能かもしれない。そこに特別長期保存でない缶詰などをローリングストックしておいて、付け合わせにしてしまっていいのかもしれない。

えっここまでやってそれ!?と思われるかもしれないが、ここまで計算してようやくセット販売の割安感が実感できたのである。感謝してほしいくらいだ。というわけで、我が家はアルファ米18食のストックとし、その他パンやお菓子など少量付け加えようと思う。以上、備える、完。