ロマンチックモード

日常と映画と本と音楽について

4分間のピアニスト

http://farm4.static.flickr.com/3106/2590486792_d7ff4cf125_m.jpg唐突に発揮される行動力というものほど恐ろしいものはなく、しかもそれが自分にとって望ましいことだと逆に「どうした!?」とうろたえてしまうことがありますが、何があったかと申しますと、突然、家で、WOWOWが、見れるようになりました…!
昨日無料放送があったじゃないですか。で、新聞にもデカデカと広告が出ておりまして、突然父が「あ、入ろう!」みたいなことを言い出して、「どうすればいいの?」と聞いてきたので、電話をすればいいのじゃないかしらと申し上げたところ、電話をし始め、無事見れるようになりました…!ちょうラッキー…!ケチケチ運動と称していろいろとガマン、特に音楽と映画をガマンしていたので、もう、ちょう、嬉しくて…!
昨日呑みに行く前にそういったやりとりをしていたので、帰ってきて早速WOWOWの番組表をチェックしてたらあったので早速録画して今日見ました!無料放送って今日までなんでしょうか?それにしてもはぁーすごい。CMが入らないので映画館と同じ集中の仕方ができました。WOWOW最高。結婚したいWOWOWと。
前置きが長くなりましたが「4分間のピアニスト」と言えば、去年の記念すべき初映画!だったりして、しかもこの時の感想といえば「フーン…」みたいな感じでした。もちろんその時のどんより感も覚えていたので、とりあえず見始めて嫌になったらすぐやめよう、とそんな軽い気持ちで見始めたんですけど、すごい引き込まれた。去年とは全然違う印象です。
刑務所にいる才能あるピアニストと、ピアノ教師との触れ合いと衝突。内容はあってると思う!
去年は正直この映画で繰り広げられる一々のことがすっと頭に入ってこなくて、最後の4分間の演奏シーンもこれが一体ハッピーエンドなのかバッドエンドなのかが分からなかったんですけど、今日は全くそんなことはありませんでした。間違いなく最善のエンディングだったと思います。
「成功することが幸福ではない」というメッセージなのかな、と思いました。教師と女性が、実はいるべき場所が真逆なんです。その中で女性は否定され続ける。そしてただ一つ認められる、受け取ってもらえる表現がピアノです。
最後の4分間で女性はそれまでの努力を無に帰すとも取れる行動に出るけど、それが女性の本当の表現であり、それを行って反応得ることこそが女性にとっての成功であり、栄誉であり、幸福であるということなんだと思います。
同じ映画でこんなに違う印象になったのは初めてなので、おどろきとびっくりでとまどいを隠せません。(久しぶりに言った)突然のWOWOW生活ですけど、早速両親は「エイリアンVSプレデター」を録画しながら「バイオハザード3」を見ています。相変わらずパニック映画を見てパニックになるのが好きな人たちです。