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キョウリュウジャー:18話先におかわり編

キングの回答はとても基本的で、みんながすでに持っているものでした。気付いていたようで、自分が思っていたよりもっと大きな気持ちに気付くキングの物語。フゥーーッ!
キングは幼い頃から父ダンテツと2人で世界中を旅していました。しかしある時例の琥珀のペンダントと手紙とちょっとのお金を置いてダンテツは姿を消します。何度かその頃のシーンが流れてるんだけど、キング推定10歳とかなんですよねー。そのあたりから今回のキングの成長について書いておきたい。最初に言っておく、かーなーり、個人差があります!!!深読み深読み〜〜〜〜!!!
2話のとき、ノッさんはキングに言いました。「一人気ままに世界を旅してきた君に何が分かる」と。日本じゃないどこかに一人置き去りにされた経緯は知らないにしても、最初から引っかかってたんですよね〜、このあたりに「桐生ダイゴがキングになるまで」が隠されてる気がしてまして。
父の言う「竜の道」を辿ることに決めたダイゴ少年。最初はきっと色々うまくいかなかったと思うのです。そこから編み出したのが今のキングの処世術。信頼されるにはまず信頼すること。それが今のみんなへの身投げ同然の信頼に結びついてる気がする。あの周りへの信頼の仕方を世界各地で出会った人に対して分け隔てなくして、なにかあれば最大限努力する、そうすることでようやく自分も信頼されるようになり、そのうち「キング」と呼ばれるようになる。そうやって生き抜いてきたんじゃないかなと思うんです。そして、そういう風にしてきたからこそ気付かなかった大きな気持ち。そしてちょっとした勘違い。
キングって、世界中に「仲間」を作ることで生きてきた。信頼することで、信頼してもらって作った「仲間」です。だから気付かなかった。今一緒に戦っているみんなが、今までとは違う「仲間」であることに。
これまでキングはそこで暮らすために処世術を使ってきた。受け入れてもらうために信頼し、信頼されて次の竜の道へ繋げて生きてきた。戦隊も同じでした。キングが一番最後に加わって、まず自分が変身を解いてから徐々に距離を縮めていきました。キングが来るまでは戦隊とは名ばかりの、カラフルな格闘集団みたいな感じでしたよね。ていうか個人プレーだったっけ?敵が強くなるにつれて個人の力だけじゃなく力を合わせないといけないということにも気付いてなんだかんだ言いながら400年前のござる系まで加わって、立派な戦隊になりました。そしてこの戦隊のみんながこれまでと違う「仲間」であることに気付くわけであります。
ものすごーく大げさに言うと、与えてくれる「仲間」ができたんじゃないでしょうか。それまでもゼロではなかったと思いたいですが、どちらかというと与えるばかりだったキング。そしてそれが当たり前になってしまったのが私が感じていた「見返りの求めなさ」の根源なのかなと。でも戦隊の仲間は与えるばかりじゃない、横一線に並んで、共に戦ってくれる。今までで一番強く「失いたくない」と思える「仲間」を作ることができたじゃないかと。お父さんについてのキングのセリフはあらすじ追うほうで書くね!でもってこれが「勘違い」に繋がるわけです。いいですか、これは個人的な深読みです!私個人の!見解!
1話でキングはガブティラに言いました。昔失った仲間とキングを重ね合わせて、戦いに巻き込ませたくないと、「キングを昔の仲間同様失いたくない」となかなか力を与えなかったガブティラに「優しいヤツだな」。10話くらいではまだ見ぬウッチーにも言ってました。捕えられたトリンを見て「仲間の人間たちのようにトリンを失いたくない」と戦いドゴルドに取り込まれた空蝉丸に「優しいヤツだな」。『失いたくない』という気持ちを「優しさ」だと思ってた。もちろん間違ってはいないんだけど「優しさ」だけだと思ってた。でも気付いたんですねー、「優しさ」であり、「恐怖」であると。
元が強い強いキングなので、失いたくない恐怖を得たらそりゃもう激つよです。イアンも呆れるくらいのブレイブをかましてました。あらすじにこんな見解織り込んだらちょっと大変なことになるぞと思って先に書いてしまいましたけど、あらすじ書くのにまた何回か見たら見解変わるかもね!ということも書いておいてとりあえず締めておきます!疲れた!わたし疲れたよ!