ロマンチックモード

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キョウリュウジャー:46話

真実を掴め、アイに生きる全てを救え。
先週そんな予告が流れておりましたがこの「真実」の部分がいかんせん「親子・こぶしで語り合う」で描かれてしまって、でも、まあうん!いいよね!こういうのも!と思いました。どこまでも「お父さん推し」の少年漫画ですね。キングは1人で立ち向かったわけですが、その経緯はしっかり描かれておりました。描く部分とふんわりさせる部分、この緩急も魅力の一つだと思います。ちなみに月末につきあまり見れてません!(大事なところで)ちょっと順番前後してるかもね…
で、その経緯というのがスピリットベースでの出来事になるわけですが、目の前でダンテツがトリンを殺すところを見たわけですからみんなが乗り気でないのも仕方がありません。特にソウジくん、激おこ。でもキングの言う「シルバーに変身したということはスピリットを認められた」と思われること、感覚として「本気で地球がトリンを見捨てるとは思えない」ことも分かる。イアンがしっかり言葉にしていました。「理屈は分かる。でも心で許せない」これに尽きるんだろうなー。キングのほうも、その気持ちも分かるんでしょう、だからこそ「1人で行く」と言って赴いた次第でした。何せ自分の父親ですから他のメンバーとは『信じる』の度合いが違いますよね。キングに獣電池を渡したくなかったウッチー(しぶしぶ渡してたのちょう可愛かった)と赴いた際にカオスが「ダイゴがこの目の時はマジでヤバイ」と言ってたのが面白かったです。カオス、弥生ちゃん並にキングの情報集めてそうだな…
でもってこの作品がハリウッド製作なら確実な死亡フラグも立ってました。アミィから「世界一おいしいパフェ」のちらしを受け取るキング。レッドとピンクが入ってるいちごパフェでした。「この戦いが終わったら2人で食いに行こう」2人でって言った…!回想と共にアミィが戦隊のカスガイだったと伝えるキングと、キングがいなかったらそうしていなかったと言うアミィ、うーん!すごく、いい…!どちらかというとアミィのカスガイっぷりに脱帽してたんですけど、アミィとしてはそういう感覚だったんですね。キングあっての行動、みたいな。ラブいな〜〜〜!
キングがレッドになり、ダンテツがシルバーになり、ガブティラが「カーニバル?カーニバルならない?」と顔をのぞかせていた(しかも断られてた)頃、基地はまだお通夜モードでした。アミィが「私たちも信じよう?」と言ったタイミングでソウジくんはトリンの形見の剣に気付きます。例のポッチに触れるとトリンさんが投影されました!完全に「遺言」…!「君たちは今深い悲しみに打ちひしがれていると思う、でも今まで信じてきたものを貫き通してほしい」みたいなこと言って消えていきました。なお剣は特に爆発などしませんでした。それを聞き、やっぱりイアンが動くんですねー。「俺たちも真実を確かめるんだ」と。い…いいねいいね〜〜〜!
マジで殴り合いをしていた親子が打ち解けあい、ついでにデーボスからも裏切られ闇時計が一気に進んだ頃、現場に向かっていたイアン・ノッさん・アミィ・ソウジ・ウッチーはデーボス軍に追われるキャンデリララッキューロアイガロンに出くわします。思い出して!デーボスによる厄介者排除のターンだよ…!アイガロンは氷結城からここに来るまでに新しい哀しみの戦騎(黒マントの方)にすでにボコボコにされてるっぽくていつもキラキラ輝いていた甲冑は汚れておりました。キャンデリララッキューロに「逃げるんだよ!」と言うんですけどキャンデリラキョウリュウジャーが攻めてきたの?」クッ…!そうじゃなくて〜なんてやり取りを経ての出くわしで、アイガロンはイアンに泣きつきます。自分はいいから「キャンデリラちゃんとラッキューロだけでも助けてくれ」と。
「今まで散々人間を悲しませておいて何を都合のいいこと言ってんだ」と至極まっとうに怒るイアン。しかしアイガロンも引き下がらない…分かってるからこそキャンデリララッキューロだけでも助けたい。「2人はまだ人間を殺してないんだ、いいヤツなんだよ」と。ここで新戦騎から、アイガロンは一度爆発した時すでに死んでいたこと、甲冑が硬くて魂がそこに居座っていたこと、そこにカオスが自分の力を与えて生き返らせたことが明かされます。たまに黒い涙を流して荒れるアイガロンは与えられたカオスの力の影響だったようです。
「死人に恋はできない」「哀しきブリキの人形」と語りかけられるアイガロン、新戦騎は先にキャンデリラを始末しようと彼女に向けて攻撃を繰り出しますが、キャンデリラを押しのけて一身に攻撃を浴びたのがアイガロンでした。ボロボロになり崖によりかかるアイガロンを見てキャンデリララッキューロは叫びキョウリュウジャーはたまらず変身し新戦騎へ攻撃を開始します。
「惚れた女くらい守りたい」ここからのアイガロンがすごく切なかった。「人を大切に思うって、せつないわ〜」哀しみの戦騎が“せつない”という種類の哀しみを知った…?「こんなことなら面白半分に人間を殺したりしなきゃよかった…」ブラックがディノスグランダーを装着、これ、アイガロンとほぼ初めてやりあった時に手に入れた力ですよね。キャンデリララッキューロが止めに入りますがそれを押しのけアイガロンの身体にギュイーン!このままだと前と同じ、甲冑の中に魂が囚われたままなので本当の意味で死ねないんですよね。下手したらまたカオスになんやかやされてってうわ、これ考えると最悪のシナリオあったんだな。ほぼすべてカオスの力で操ってキャンデリラたちを…なんてことも。こっえ〜!(勝手に)
ブラックはアイガロンの魂を甲冑から開放すべくディノスグランダーで甲冑に穴を開けたのでした。それに気付くアイガロン、ブラックは彼の肩に手を当てて言います。「なんで…なんでこんな気持ちになるんだ!」メットの中ではイアンさん、泣いてますがアイガロンからそれは見えません。しかし彼は哀しみの戦騎、メットから流れ出た感情を吸い取り「お前さては…泣いてるな〜?」少し痛みがひいたよ、と、あぁ感情を吸い取って生きるモンスターなんだな…とここで改めて理解しながら「お前の情け、しみるわ〜」と言い、右手に取った野花をキャンデリラに渡そうと膝立ちになったところで力尽き、花は地面に落ち、消えてしまったのでした。
その後、それそんなに有効だったの、と思わざるを得ない戦隊やぐらも使っての新戦騎への怒涛の攻撃でしたが、彼を仕留めたのはキョウリュウジャーたちの一撃ではなく、最後の最後にブラックが新戦騎の身体に刺したアイガロンの斧でした。「お前とは哀しみの重さが違う」斧から涙が…。新戦騎の最期に誰一人足を止めず振り向きもしないところが容赦のなさを物語っていてゾクッとしましたね。
もうさ〜〜〜アイガロンの名前を呼びながら泣き続けるキャンデリララッキューロの声が本当にせつなくて悲しくてさ〜〜〜!!!そこへ変身を解いたノッさんが「元気をだしまき卵〜」と言いながら登場、キャンデリラに「デーボス軍、やめてくれるよね?」と寄り添います。「でも…」と言うキャンデリラのもう一押しはイアンでした。アイガロンが渡せなかった花を拾い、それを手渡しながら「逃げるんだ、そしてここで暮らすんだ」と。
さて、親子ゲンカで体力を消耗してしまったバカ親子(!)はそれを狙っていたデーボス軍にめっためたにやられておりました。ちょっと定かじゃないけど変身も解けています。みんなが駆けつけたところで状況を整理しますと、デーボスはトリンの始末が終わったらダンテツを切り捨てるつもりだったようで、親子喧嘩させて体力を消耗するのを待っていたのだー!でもって最初に決めた地球消滅の時間は変更する気ないから止めてた分進めまーすみたいな感じでした。地球のそこかしこでは地殻変動が起きているのかなんかひどい状態になってます。(ふんわり)そこへトリンと色違いの!マッドトリンが登場!大地の闇からの復活デーボス軍1号だー!とデーボス軍が騒いだのも束の間、勝手にバチバチいってドッカーンします。なになに?あいつが?大地の闇で?暴れてる???
ということで「真実」つまり「地球のこたえ」とは、トリンを正義の心のまま大地の闇に送ること、でした〜〜!!!正解者、いたかな!?!?(我ながらうざい)冷静に考えてみると、大地の闇を塞がないとデーボスを倒してもそこから何度も蘇るから意味がない→大地の闇を塞ぐため「正義の心のまま送る」→生きたままではいけない→結局死んでる/(^o^)\ようするにスピリットになったってことなんでしょうね。剣はソウジくんに、ブラギガスはダンテツに預けて。
というわけでここからキョウリュウジャーの反撃、総力戦だー!ってことで予告ではあんな人やこんな人が変身銃回しちゃってて改めて「そうだキョウリュウジャーってポッと出がないんだった」と思わせられたんですけど、今回のは本当に泣かされましたね…久しぶりにテレ朝の公式見たらアイガロンの特記事項に「哀しいブリキの戦騎は、最期に心を得る」って書いてあってやっぱ公式すげえなって思いました。元カレを殺されたイアンが大いに絡むのは当たり前なんだけど、そこに「アイ」を絡ませてきたのが凄いなー。女性を笑顔にさせたいイアンと、途中からキャンデリラに惚れたアイガロン。反省の言葉だけでも正義の心には響いたんでしょうが、女性に思いを馳せる部分がイアンをより複雑な気持ちにさせたんだろうなと考える。かっこよかったな〜イアン!いいもの見せて頂きました!泣いても笑ってもあと2話、50話換算で2月に怯えてたあの頃の私よ…ふたを開けたら全48話!短い!!!でも今なんか全然怖くないのな?いや寂しいし、悲しいけど、この1年全力で見て応援してきたからなんでしょうね!今は最後までしっかり見届けたい、その一心です。そういやプリキュア終わったね…(膝を抱えながら)