ロマンチックモード

日常と映画と本と音楽について

仮面ライダーアギト

見終わりました!アギト、最高に面白かったです。この後が龍騎かと思うと、平成初期はかなり攻めていたんだなーと感じます。私はオンタイムではフォーゼから見始めたわけですけど、まぁその…ちゃんちゃらおかしかったんだなと(笑)言わざるを得ないよね!だってもう全51話、そのひとつひとつから「魅せたい」「伝えたい」が駄々漏れなんだもの!負けた!負けたわ!アギト、最高!!!!(13年前の作品だし畳まないよ思いっきりネタバレ書く気はないけど!)
この作品の本当に素晴らしいのは、これだけの登場人物がいて全員が「生きている」と感じさせてくれるところだと、今声を大にして言いたい。(今オンタイムで見てるドラマに相当不満があるようです)
警察内部、美杉家、翔一君周辺、葦原、主要キャストがこれだけいて、肝心の真相周辺なんて序盤本当に「だからこのパートなんなん〜〜〜!」て言いたくなるほど謎過ぎましたけど、この「分からないストレス」を感じさせないのが前半の凄さで、後半になると思いがけず唐突に真相が見え始めて登場人物たちがどんどん未来へと突き進んでいく感じが素晴らしい。
前半は主に主要キャストとその周辺を、本筋をちらつかせながらも見せてくれましたけど、まー癒された。完全に癒されたね。氷川と翔一くんが絡みだしたら完全にほっこりタイムだからね。あれはね、最高ですよ。それからやっぱり小沢さん!小沢さんは本当に見ていて気持ちがいい!小沢さんなんてライダーでもヒロインでもないんですよ!なのにこんなに好きなっちゃうの!!警察内部は映画でも見せてくれましたけど、本編では特にG3-X編が胸熱でした。みんなもそうでしょ?じゃなきゃうそでしょ?(うざい!)
「未来へと突き進んでいく」というのは特に後半も後半、11・12巻を見て思ったところなんですが、時間がちゃんと流れてるんですよね。「戦い」がなくとも彼らはこの世界で「生活している」「生きている」ということが画面から伝わってくる。特に最終巻なんて、分かりやすい(たとえば仲間と死に別れるとか)物事はあまり起きなくて、むしろ後日談的に丸1ヶ月使ってるわけですが、そこまでの時間を経たからこそようやく救われる物語がある。1年見続けた彼らの性格や人間関係をほんの1カットの表情でこちらに示してくれる。この物語が終わっても彼らはこの世界で生き続けているのだと描いてくれました。
それはこの作品から私が感じたテーマに通ずるもので(念のため久々に書いておきますが感想には個人差があります!)、「色々抱えながらそれでも生きていく」というのがああいう終わり方なのかなと思ったわけです。色々っていうのは「人間」だったり「アギト」だったり「アギトではないもの」だったりするわけですが…翔一くんと沢木、北條と葦原、この辺りが体現してくれたのかなと、思いました。(「…」の後すごくいろいろ飲み込みました!察してください!)
たとえば北條は「普通」の人間の本質を性格は置いといてかなり体現していたんじゃないかと思って、それは最後に「来ると思っていた」というところまで含めて。自分の「正義」を信じたいけどそうじゃないことを願ってしまう、人間の揺れのようなものを感じました性格は置いといて。(2回目)この人と小沢さんの関係もドラマで描かれるものとしてすごく良いなと思ったんです。分かり合うだけが全てではないと、うん、良かったんじゃないでしょうか性格は置いといて。(3回目)
そして「俺は不死身だー!」ととうとう自分で言っちゃった葦原ですけど、正直途中まで「なんなんだこいつ」って見てたんですけど、後半少しずつマイルドになっていく中で「こういうヤツなんだ」っていうエピソードが出てきてからの、最終巻ですよ。いやー葦原には…幸せになって欲しい…!そう思いました。(なにこれ)本当にこの人の不遇っぷりはすごいんですけど、そうやって乗り越えてきた事象から本人が成長しているのが描かれてるんですよね。で、すげえいいこと言うのな。ちょっとずるいけど、いいキャラクターでした。
翔一くんはまぁ本当にいい主人公ですよ。(鼻ほじりながら)いや本当に!何度翔一くんの笑顔に癒されたことか…賀集くんどこいったん…あの笑顔どこいったん…(思い出迷子)ただストーリーを思い返しながら色々書きたいこと考えると翔一くん今のところあんまり書くことなくて(!)どちらかというと沢木ですよね。あの人の設定はすごいです。あれを見てエヴァンゲリオン思い出したんですよ。「最後の使徒」はやはり人間なのかと。ただ今回その人間をあくまで希望として描かれていたのが非常に好感が持てます。だって「それでも生きていく」しかないんだから、そう描いてくれないと困る。最後の氷川、すごくよかったですね!人間である氷川が立ち向かっていく姿はすごく新鮮で、格好よかったです。
そういったメッセージを抜きにして一番「すごい…!」と思ったのはあかつき号のシーンなんですけど、なんていうか、当たり前なんですけど、あのタイミングでああいう風に見せられると「みんな乗ってたんだ…!」ていう、いやだから言ってんじゃん!ていう感想なんですけど、それを改めて映像で見せられたときの衝撃とか、そこで繰り広げられる他愛もない会話によってそこに乗り合わせた沢山の登場人物がどういう人間だったのかがちゃんと一貫して描かれてるのが分かるんですよね。あのシーン、すごかったです。
ちょっとそろそろ長くなってきたので閉じますが、アギトを見終えた今555をもう一度見たい衝動に駆られていることも追記しておくとともに、次はツイッタ〜でポロッとこぼしたら揃いも揃ってその道に導かれたので、カブト見ます!ついに天の道をいき総てを司る男を把握するぞ!お楽しみに!ちなみに今日はカーレンジャーを見るんですけど、昨日見たカーレンジャーはスパナを取り合ってました。宜しくお願い致します。