ロマンチックモード

日常と映画と本と音楽について

キングスマン(10/22@ユナイテッドシネマ札幌)

とにかく休みと時間と空席が合わなかったキングスマン、諦めかけたその時続映の報せを受け歓喜に沸き行ってまいりました。あーそうそう、こういうの、もうこういうのでいい、こういうのがいいの。
分からなくても面白いのが一番いい、見れば伝わるものが一番いい、そういう時期が誰にでもあると思うんです。考えさせられるような重いテーマを持った映画を沢山見ていた時期もありましたが今はちょっと重い。今私に必要なのはこういう、視覚と聴覚だけで楽しめるエンターテインメント映画。
仕立てのいいスーツ、調えられた髪型、ネクタイやベストに表れる着こなし方と個性、映画だけに許される超絶的な小物たち。数あるスパイ映画の良い部分をより良く、悪い部分をより悪趣味に仕上げた極上のひと時でした。最後の最後まで、くどい位に最高。
と、書きつつも、「キングスマン」にしろ「マッドマックス」にしろ、視覚と聴覚だけで楽しめるようにできているもののちゃんと考察の余地があるんですよね。そこもまた、最の高です。パッと見の脳筋度は「マッドマックス」の方が高いのに実際の脳筋っぷりは「キングスマン」の方が高いのもまた面白いところ。(この部分は感じ方の問題なので個人差ありそう)