ロマンチックモード

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SSSS.GRIDMAN#03「敗・北」

あらすじ:
秘儀・死んだふりで残された側はたまったもんじゃなかった。

これまでの流れがふんだんに活かされた敗北でした。怪獣に関わって死んだ人は、時間をさかのぼって死んだことになってしまう。すでにクラスメイトで経験していたにも関わらず、その時とは比べ物にならない恐ろしさが表現されていた。内海がけしかけたことが原因で裕太は負けた。六花がけしかけたことでサムライ・キャリバーも行って、戻ってこなくなってしまった。なにもできない2人が残されてしまった絶望感。「(死んだことになっていないか)確かめに行こう」と家の前まで行くけど怖くてできない。時間としてはほんの少しの間だったのに、ずいぶん長い時間に思えました。

怪獣で殺人を犯すクラスメイト、新条アカネは凄いですね。1話の時点でも「やったー!死んだ!」とその喜びの素直さ、欲望への忠実さが凄い。鈴村健一じゃなかった…アンチのことも本当に作ったんだろうか?人間じゃないのだろうか?2話までの怪獣は明らかにはりぼてだったのに対して、食べ物も食べるしなんだか穏やかじゃないです。

で、まあ仲間が来て、帰ってきたわけですけど、報告連絡相談がなってない、というのはやはりヒーローものの定石ですね!携帯通じるのかよ!って誰もがね!思いましたね!思い込みというのは恐ろしいものです。それだけ冷静じゃなかったとも言えるしね。面白いバランスの世界観です、本当。
気になったのは、次に怪獣が出てきたときに奇襲攻撃する為に隠れてたわけじゃないですか。PCから聞こえるキャリバーさんの声、どもってる~!あっ中で人間態に戻ってたんだね!確かにね!剣危ないし!とがってるからね!切れ味とかもあるだろうしね!
戦闘中グリッドマンが「お前は人間か?」と確認するけれど、おっちゃんと裕太とコミュニケーション取れてますね~などと謎目線で見てしまった。グリッドマンさん、定石通りなんにも教えてくれないまま戦え戦え言うからお母さん心配してましたよ。

個人的に人間の3人(裕太・六花・内海)にはちょっとピンとこないものの、グリッドマンやその協力者たちが魅力的なので安心して観ています。いやあ本当、携帯が繋がるとはね~!