ロマンチックモード

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チーム・バチスタの栄光

難しい心臓手術、バチスタ手術で成功を続ける「チーム・バチスタ」に三例続けて術死が起こる。医療ミスか、はたまた殺人か。窓際医師が解決に乗り出す。
とにかく解決を頼まれる田口先生が良いです。傍目に見れば(というか実際本当の意味で)権力闘争からほっぽりだされた窓際医師なのに、いつの間にやら田口先生の外来は偉い人も迂闊に口を出せない城に仕立てあげられている。闘争を仕掛けられてもあっさりとかわして相手を拍子抜けさして自分の欲しいものをちゃんと手に入れる。かつ相手の評判もちゃっかり落とす。正直一番渡り上手なのは田口先生のような気がする。
下巻から出てくる白鳥はムカつくけどスゴい。ムカつくからそれしか言わない(笑)
正直「もっとスリリングに書けそうなものを…」とも思うけど、読みやすさ、ユーモアの織り交ぜ方、スピード感を併せ持っているのでこれでいいのかな?とも思う。
ナイチンゲールの沈黙」「ジェネラル・ルージュの凱旋」も読みます。

チーム・バチスタの栄光

チーム・バチスタの栄光

現在家では「夜は短し歩けよ乙女」読み始めています。発売当初からずーっと気になっていて「ぶ、文庫になるまで…」と我慢していたらダヴィンチで1位取っちゃった。ムカつくからハードカバーで買っちゃいました。我慢して損した。ちなみにこれも面白いです。イメージとしては趣のある「木更津キャッツアイ」(笑)。
あと通勤には奥田英朗イン・ザ・プール」これもハードで気になっていたのですが最近家に突然あったので読み始めました。というか「バチスタ」書評で出てくるんだもん!読むっきゃないよね!