ロマンチックモード

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2021年6月雑感

6月30日、晴れて暑い。本格的に夏。5月の中旬頃から気付いていたことだけど、この会社に転職して丸3年が経ち、そういう時期に差し掛かっている。推しにはたくさんの笑いや感動を貰いながらなんとか生活している状況だし、配信のひとつひとつをきちんと書いておいた方がいいと改めて思っているのだけど、とりあえず吐き出さないといけないものというものが人間にはある。

仕事

丸3年が経ち、ついに上司が会社の上層部に嫌気がさし存在しない「定年」を理由に退職することになった。弊社は小規模なシステム会社で、財務・法務・経理・総務を全て上司に任せていた。焦った社長が慌てて採用した後任者は、「パソコンを工場出荷状態に戻」さざるを得ない状況を初日に3度引き起こした。履歴書にはSE経験がある上場準備経験豊富な経理プロフェッショナルと書いてあったのだけど、とりあえず最初のひとつはもう線で消した。その他については引継ぎが始まったばかりでなんとも言えないけれど、入社3日で上司への愚痴を私についぞ吐き出していて人としては尊敬できないな、と思っている。

そういう状況なので、この3年「非成長」のもと粛々と仕事をしていた私への信頼度が唐突に上がってしまったのが目下の悩みだ。簿記の勉強をしてみたりもしたし、決算の細かな部分を見ようとするとそのたびに面と向かって「あなたにやらせる気はない」「なので覚える必要がない」「ゆえに見せる理由がない」と言われてきた。そう言われながら、月次決算に必要な計算書の精査などを依頼してくるので、これまでの知識でもって日々の業務とそのような仕事を粛々と間違いの無いよう行ってきた。
上司にとって、私ができることは万人が当たり前にできることだった。なので、履歴書にSEと書くような人がメーラーの設定ひとつできないとは夢にも思わなかったのだろう。社内Wikiの入力もできずGoogleドライブも使用したことがない、公開鍵の意味も分からず総務にいたっては知識ゼロの素人で、上司から言われたのは「あなたがハイスペックなことに初めて気付いた」と言われた。誉め言葉のはずなのだけど、個人的には複雑な気持ちの方が勝った。この3年、成長していないから。

そして、私の成長を拒んだ上司の上に立つ人々から総スカンを受けているというのが最大の悩みである。目下の部分はまだ耐えられるのだけど、会社の上層部から「あなたが分からない部分が多すぎる、何事だ」と私が怒られているのが相当キツイ。他社でも担当したことがない「人事」の部分も「本来はあなたの仕事だ」と遠回しに言われる始末で、何事かと思って黙って成り行きを見守っていたらそもそも私の主な業務である日常の経理・総務の仕事が何一つ分からない、分からないのがムカつく、とのことだった。
この会社での私の業務は他社のその部署の方と全く同じなので、つまるところググればどういう仕事か分かるんだけど、とにかく自分で調べたり勉強したりするのはイヤなので、スプレッドシートに分かるようにリストアップしろ、とのことだった。

それで、お望み通り羅列したのだけど、「いつまでにこの上司の名前が後任者に代わるのか目標を書け」だの、「締切はいつ」だの、張り切って指示だけを出してきて、昨日になってようやく気付いた。社長はヒマらしい。私としたことが全く気付かなかった。社長という役職にうっかり背筋を伸ばしてしまい真面目に受け取ってしまった。無駄に心身、どちらかというと精神を削ってしまっていた。

そんな日々の中で、推しの誕生日にニコニコし、推しの双子の赤ちゃんの誕生を願い、無事に生まれた報告を頂いたりして、なんとか表面上機嫌よく生きていた6月が、ようやく終わる。