ロマンチックモード

日常と映画と本と音楽について

まんぷく 第1週「結婚はまだまだ先!」

あらすじ:
3人姉妹の末っ子・福子、長女の結婚式で出会った萬平と3年ぶりに再会し、告白される。

前回の「半分、青い」。結構好きだったのですが、生活環境・リズムが変わってしまってとうとう挫折してしまいました。私が見ていたのは丁度漫画家を辞めるところまでで、その後のTLを見ていても楽しそうでとても羨ましかった3か月でした。もちろん最初のころは録画していたのですが、なかなか手が伸びず…見たら楽しいんだけど録画すると手が伸びない、という作品がたまにあって、「半分、青い」はまさにそんなドラマでした。

で、とうとう始まった「まんぷく」。家のテレビの機能を最大限に活かして1週間休まず見ましたよ!実のところ最初は福子こと安藤サクラさんの笑顔が正直違和感甚だしかった(これまでの役柄が役柄だったから!)んですけど、もう本当に楽しい!福子の笑顔!そして萬平こと長谷川博己!もちろんオンタイムはできないのですけど、これを朝から見れるなんてなんて贅沢な半年が始まったんだろう!

第1週では福子の家族内における立場、萬平の人柄、そして福子と萬平との出会いが描かれました。1日15分を1週間見ただけなのに、特濃でしたね…なんというか、お手本を見せられたような気分です。聞き分けのいい長女(咲姉・内田有紀)と、我が道を進む次女(克姉・松下奈緒)、そして母親から評価を得られない末っ子である福子。この、評価を得られない末っ子、というのがもうあるある過ぎて!しっかり卒業して就職もしているわけだから、勉強ができないわけでもなく、友達もいる。でも、母親や就職先にいる異性からは顔が可愛くない?みたいな扱い。もうね、もう、どーん!ピシャッ!ですよ。友達に相談してなんとなく「まあいっか!」となっていたからまだ見ていられたものの、めちゃくちゃ気にするタイプの主人公だとまるで自分を見ているようで辛くなっていた可能性があります。(笑)末っ子の扱われ方というのは2種類あって、最後だから一番可愛がられる(からわがままになる)タイプと、最後だから興味を持たれない(から興味を持ってほしい生存戦略としてわがままになる)、だと自分では思っていて、二人暮らしになったお母さんとの会話の噛み合わなさと見る限り、福子は後者だなあと勝手に思っておりました。

食べることが好きで、あまり深く考えず、人並みに悩んだりもする福子が萬平と出会ってからの顔。困ったり、照れたり、顔を隠したり、笑顔になったり、まるで少女のような表情の変化に見ているこちらが恥ずかしくなってしまうのですが、可愛くてたまらないんですよ。再会は仕事中でしたけど、あの状況で、ちゃんと思い出して、一通りやりとりもして、それから「それでは仕事に戻ります」と言う福子。結婚式でスピーチできる福子。いつ見ても笑顔の福子。そりゃあ、惚れないわけないですよ!ねえ!

そして萬平のほうも、最高のハセヒロをいただいています。少しトンチキなくらいが丁度いいですよね長谷川博己って。ドラマ「デート」も最高でしたけど、この萬平も最高のハセヒロです。福子を見てニヤニヤする萬平、再開して嬉しすぎて会話したがりな萬平、第1週からパン1を披露する萬平、お茶に誘える萬平、「人を見る目がない」と言われて思わず福子を探す萬平、そして、あのセリフ!

「福子さん、ついにアメリカと戦争が始まってしまいました…でも…僕とお付き合いしていただけませんか?」

ッダーーーーーーーーーー最高かーーーーーーーーーーーーー(机バンバンバン)この、支離滅裂なようでいて、彼の混乱・葛藤ぶりがよく出たこの一文!!!ホテルに入って福子を探す萬平を追いかけるあのカメラワークも、彼の視線を追うようで気持ちが高鳴るいいシーンでした。

これを書いている今、実はもう第2週7話を見てしまってはいるんですけど、3年間ずっと福子に缶詰を与え続けた野呂くんがもう、彼の心中を察するとこうまた胸がキュッとしてしまうのは確かなんだけど、缶詰渡してるだけじゃ確かに何も進展しないんですよね(笑)でも再度の告白の場面には居合わせてなくて少しホッとしました。あんなの野呂くんが見たら再起不能になってしまうよ、いやどうだろう、明日はもしかしたら野呂くん視点でホテル前公然告白が放送されるかもしれない。

というわけで、第1週は福子のかわいらしさ、萬平の不器用でまっすぐな姿、野呂くんの不憫さ、長女の結婚式回の最高さ、ギュッと詰まった滑り出しでした。これを機にそろそろ自分の生活リズムを作って朝ドラも楽しみたいと思います。