ロマンチックモード

日常と映画と本と音楽について

「今」を生活するための本棚

6月17日、昨日は久しぶりに将来に対する漠然とした不安に襲われてどうしようもなくなった。この半年間「生活すること」に集中しすぎてお金に無頓着になっていたのが引き金となった。車検だの自動車税だの大きな出費が続いて、ふと「あれ、これ大丈夫かな、こないだの記帳、結構減ってたな」と思ったらたちまち止まらなくなった。不安とは分からないことである、と多分知らない偉い人が言ってたと思うので、慌てて現在の固定費の金額を出してみる。ついでにマネーフォワードを久しぶりに覗いてみる。

そしたら、確かにえらい赤字の月もあれば、無頓着にしては黒字になっている月もあって、なんだかなぁ、という印象。減ってはいるけど、すごい減ってるわけでもない。なんなら定期預金の額を少なくすればこの目減りはなくなりそう、というくらい。

そうか、じゃあ定期預金の金額を少し減らす?でもそれもなんだか違う気がする。いつまで生きるか分からない未来のために今を我慢するのなんて、バカバカしいよ、いやでも待て、使うのなんて一瞬で出来ちゃうんだよ、さすがに好き勝手に目減りさせていいということはない…などなど頭の中がこんがらがってくる。
この定期預金を家賃と見立てて、目減りの範囲を定期預金の範囲で納まるようにちょっとくらい経済した方がいい、そのかわりボーナスは貯金のこととか考えないで良いことにしよう、だからといって全部使えとは言わないが。少しずつこんな具合になって、とりあえず夕方には気分は落ち着いた。

次は、ボーナスで欲しいもの、を考え始めた。すでに6月末に旅行が控えていて、その旅行代はボーナスから出すことにしようと思った。その他、ずっとずっとほしいと思っていたものがある。本棚だ。買おうとすると周りからお金の心配をされる呪われた家具。「ゴールデンカムイ」がずっと段ボールに入ったままなのはさすがに可哀想。推しが載った雑誌も色んな所に散らばっている。ちなみに今もないわけではない。残置物の横揺れし放題の薄型本棚にはCDと本がギュウギュウに詰まった状態。さすがにみすぼらしいので、これも含めて買い替えて大量にしまえる本棚が欲しい。ちゃんと、自分で選んだものを。

「生活をする」ことについては、なんのてらいもなくできる。洗濯や掃除、料理を行うことに対して身体はよく動く。娯楽については、受動的なもの、特になんの身にもならないものをただ眺めることに終始している。たまに映画をしっかりと見たりもできるが、なかなか勢いが必要なのか、前のようにはいかない。

夏にRSR2022が控えている。ラッキーなことにテントサイトが当選したのだ。そうなると、体力を戻していく必要がある、ということで、現在はリングフィットアドベンチャーに勤しんでいる。これは、やろうと思った時にはすぐに手を伸ばせる。以前は「トレーニング以外の時間が長くて面倒」と感じていたけれど、今は「ゲームのついて出にトレーニングができる」という発想に代わった。そうするとプレイ時間にしては短く表示されるトレーニング時間もストレスじゃなくなった。リングフィットによるトレーニングは、私の身体的には「生活する」のカテゴリーに入ってるのかもしれない。

とにかく本棚は、もう絶対に欲しいので、買う。ポチリとすれば届くんだから、さっさとそうしてしまえば良かった。うっかり同意が欲しくて「本棚が欲しいんだよね」なんて言うから「そんなお金あるの?」とか言われるのだ。未来のことは知らないが、少なくとも「今」を生きるためのお金なら持ってる。今の私が欲しいんだから、買えよ、本棚くらい。