ロマンチックモード

日常と映画と本と音楽について

落ち着いた誕生日と、不安

7月20日、朝、結構な土砂降りだったのに、昼を過ぎた今は湿り気を帯びた空気に強い日差しから今は夏だと思い知らされる。昨日は誕生日で、家族から、友人から、たくさんの「おめでとう」を貰った。新しいパン屋で買った総菜パンもケーキもおいしくて、ご機嫌に一日を終えて今、かなり憂鬱な気分になっている。


来週、ディズニーへ行く予定だ。その前に行ったのはコロナ禍に入る前なので3年ぶりくらいになると思う。義家族からのお誘いで、1ヶ月近く前に予定を組んだものだ。もちろん断る余地はあったし了承したのも私なので仕方がないといえばそれまでなのだけど、ここまで状況が悪くなるとは思わなかった。1ヶ月前とは比べ物にならない感染状況の悪さがとにかく気分を憂鬱にさせる。ディズニーリゾートにはもう何度も行っているので、7月下旬の不安と言えば殺人的な暑さを想像しいろいろと対策を考えていたのに、ここにきてこの新型コロナの猛威が来ていて完全なるダブルパンチである。間が悪いことに、東京に住む友人が音楽ライブに行った後に罹患し、家族に移し、かなりしんどそうな状況をTwitterに吐き出しているのを目の当たりにしていて、一度も掛かったことがない私はただただ恐れている。
一応先日ジャブは打ってみた。「東京の感染者数、すごいことになってて不安なんだけど…」という弱気ジャブ。もし同じように感じていれば自ずと「考えてたんだよね」とか「延期する?」とかになるかなと期待してのことだ。もちろん今憂鬱になっているわけだからこの作戦は失敗した。失敗というか、なんか全然感覚が違った。「行こうとしたら増えるし、もう付き合ってくしかないよね」「向こうの人と食事しに行くわけじゃないし大丈夫じゃない?」
確かに私もつい昨日、母に言ったばかりだった。大通で買ったケーキとパンを食べたよ、とLINEで報告したら、母からは「街中に行くのはコロナが怖いけどおいしいものがあるもんね」と来たのだ。街中に出たらコロナに掛かるという感覚、これには私も驚いて「出掛けるだけじゃコロナには掛からないよ」と返信した。
そうか、私は札幌の街中に出るだけでは掛からないけど、東京や舞浜の人込みでは掛かる、と思っているんだな、と気付く。確かに東京や千葉・舞浜にいる人たちと一緒に食事を取る機会はない。でも、だから大丈夫、とはどうしても思えない。人込みでマスクを外す機会がずっと多くなると踏んでいる。こちらの暑さとはレベルが違うし、内地に住む人よりも一層熱中症に気を付けて水分補給をしないといけないだろうな、と予想しているからだ。自分がどれだけ気を付けようとも、周囲がその気分の高まりでもって沢山おしゃべりをするだろうなとも思っている。


まあ、私に決定権はないので行くしかないのだけれど(やっぱり怖いから私行くのやめる!は今後の関係性に不安があるのでできればしたくない)、もう本当に、間が悪いとしか言いようがないというか、決めた6月の時点では感染者数も落ち着いていたし、仕方ないか、と思っている。行くしかないからには、ちゃんと楽しみにしたり、楽しく過ごしたりするべきだ、という意識はあるので、いろいろと調べては新しいグッズにワクワクしたりもするのだけれど、そのテンションを不安が飲み込んでいく。これを何度も繰り返している。こんなに行きたくないディズニーは、初めて。