ロマンチックモード

日常と映画と本と音楽について

それでもボクはやってない

加瀬亮映画祭ー!ワー!(私の中で異様な盛り上がりを見せていますが今だけです)
試写会に当たったのに行けず公開されても行けないまま終了になりとなかなかの縁の無さを発揮したわけですけど今回!しかもなんとまぁスペシャルな形で見れました!ワッショイ!(この辺が祭り)
周防監督と加瀬さんのトーク付上映会in共済ホールだったんですけどものすごい女子率でびっくらこいた。声に出すとすると「どんだけぇ〜」に値する女子率。萌えっとしてんのか萌えっと。
あらかじめ質問カードを掲示板に貼っておいて、上映中お2人がその中から選んだ質問をお客さんが直接質問!というスペシャルイベントがあったんですけど人によってテンションにばらつきがあって面白かったです。過呼吸有り、普通有り、冷静過ぎて自分に持っていく人有り…。(遠い目)少しでも長く会話したいという気持ちは分からなくもないがこれ君のコーナーでなくて!と突っ込みたくなるほどの方も少々いらっしゃいましたがいいことにした。だってそれどころじゃなかったから。(別口で)
明らかに周防監督のほうがトーク慣れしているところが印象深かったです。笑いも交えつつ軽快に受け答えしていました。

主人公に加瀬亮を選んだ理由:選んだというよりも「主人公が来た」と思ったから加瀬くんにした。

主人公はこういう人で…というイメージが固まっていなかったそうです。当初は20代の俳優をということで片っ端から当たったけどいなかった。じゃぁ30代で、となったときに加瀬くんが来て、この人だ、と。そういう流れだそうです。加瀬さんは痴漢顔…というか、不幸顔ですよね!うん、ぴったり!(明るくひどいことを言う会)
加瀬さんの言っていたことは…正直覚えてない!それどころじゃなかったから!(別口で)でも、とにかくやたら真摯だということは分かりました。生放送だったら確実に放送事故です。ていうくらい考え込んでしまって最後のほうになってくると「あれ…どういう質問だったっけ…?」とこちらが思い出そうとしてしまうくらいの返答。こっちがハラハラ。ハッ…これが母性本能をくすぐるのか…?(不幸顔といい
肝心の映画の感想は一応隠します。以降に、作品の結末など核心部分が記述されています!(wikiか)
正直びっくりした。日本オワタ\(^o^)/と思いました。最後の砦すら何の意味もなさない。日本の裁判には性悪説を主としている部分があるといわざるを得ない。見た後悪かった体調がもっと悪くなったので気をつけて…!
見る前、周防監督のちょっとしたインタビューを読んだ時に「判決が出ればそれで終わりじゃないんです」と言っていて、その時の私は本当の意味でこの言葉を理解してなかった。「無罪になれば解決ではない」という浅いところまでしか考えていなかった。日本の有罪率99.9%の持つ重さをこの映画は余すところ無く伝えられていると思います。
冒頭に「10人の悪人を逃しても、1人の冤罪も出すな」という趣旨の言葉が流れます。実は冒頭でこの映画の全てを言ってしまっている。そもそも無罪を主張する件すら少ない中で、この有様はなんだろうとしか言いようがありません。無罪も死刑も怖くて出せない。確かにそういう立場の人でもその前に1人の人間であり、これはこの人の仕事であり金儲けであるのでそこに同情の余地はあろうとも許せることではないでしょう。(根底に給与制度の問題あり)なんてったって人生かかっちゃってんですから。
先日ニュースで、殺害容疑を否認していた人が有罪になり、刑期を終えた後になって「やっぱり違いました」というのがあって、その人が当時の刑事に電話をかけたら「おう、すまんかったな」と言われていたのを思い出した。そして、戻ってきた人を迎えた近所の人が「良かったね、でもなんで言わんかったん」と言っていたのも思い出した。この映画を見た後だと「そら無理だ」としか思えない。
最後に周防監督が「何もしてないのに痴漢でつかまっちゃった人がいたけど、奥さんが映画を見ていて『否認したって大変なだけだから認めちゃいなさい』と言われて示談金を払った」という話をして、客席からは「え〜」という声が上がっていたけど正直「よくそんな声出せるな!」と感心した。私が奥さんでもそう言うよ!
娯楽とはほど遠いところにある映画だけど、まだの人は見たほうが宜しいかと思います。私は割りと二度と見たくありません。(エーッ!)
ところで、加瀬さんが出てくる前隣にいたかわいこちゃんが気にしていたのがメガネの有無で、乙女っていいなぁと思いました。ウフッ☆