ロマンチックモード

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ベンジャミン・バトン-数奇な人生-

http://farm4.static.flickr.com/3062/2590491228_b626904f31_m.jpg80歳で生まれた男の人生。そしてその周りの人たちの人生。
一瞬一瞬を大事に生きていかねば、と思いました。それから「最後まで描き切る」という覚悟のようなものも感じました。確かにブラピかっこいいよ!かっこよかったよ!20代のブラピなんてもうビュリホでワンダホでしたよ!でも、最高の時なんて一瞬なんです。長い人生の中ではほんの1ページしかない。そういったことを痛切に感じさせられました。
ほぼ同い年なのに、見た目は老人と少女、おじいちゃんとひ孫みたいな感じなのです。その二人の容姿がやっと同じになったのは40代になってから。じゃぁその後はというと…。
2時間46分の超長編映画ですけど、それだけの時間をかける必要があると思わせる内容でした。どんどん若返っていくベンジャミンの横でどんどん年を取って死んでいく人たち。老いていたときに出会った人の、老いた姿。それぞれの人生を吸収してベンジャミンは自分という人間を理解し、正しい選択をしていきます。
で、「最後まで描き切る」ということなんですけど、たとえばただブラピが撮りたければこんなに長い映画にはなっていなかったと思うんです。忘れちゃいけないのは老いているのは身体だけで、脳や精神は正常な時を刻んでいること。ここがベンジャミンが取った行動の裏付けであり、彼の最期でもある。
この映画ではたくさんの「死」が描かれていますが、暗くはありません。「人は誰でもいつか死ぬ」ということを、改めて静かに提示してくれている。悲しいですけど、背中を押してくれる、そんな映画でした。
【ワーナー公式】映画(ブルーレイ,DVD & 4K UHD/デジタル配信)|ベンジャミン・バトン 数奇な人生(音出ます注意!)
いや本当恥ずかしながら今までブラピかっこいいとか思ったことなかったんすけど、パねぇ。ブラピマジパねぇ。かっこよすぎる。つーか美人過ぎる。今なら想像で出来る気がする。(何がとは言わない)