クワイエットルームにようこそ
精神科の閉鎖病棟に入れられた女性の話。笑えて泣けて、応援したくなる映画でした。
前半はもう笑いっぱなしでした。出てくる俳優さんは有名人ばっかりだし、セリフの応酬がコントだし、内田有紀はかわいいしで泣くほど笑ったんですけど、ラストは結構シビアです。でも内田有紀カッコいいよ内田有紀。もう精神科の閉鎖病棟には来ない。誰かに過剰に頼ることもしない。そういった決意が感じられるラストで非常に爽快な気分になりました。
本当にいろんな人がいます。普通な感じで会話ができる人、できない人。動きがおかしい人。その中でも、たとえば普通に会話ができる人が「普通」かと問われればそうじゃない。できない人は、じゃぁ常に気がふれているのかと言えば、その行動や言動はその人の中で考えられた故の行動だったりするから、言ってみればここにいる人たちは全員正気なんだろうな、と思います。それが他人に負の影響をもたらすか否かの違いであって、現実においても言えることだと思いました。みんな実はギリギリなんじゃないか、ここにいる人とさして変わらなかったりするんじゃないだろうか、ていう。
それにしても、一番グッときたのは平岩紙扮するナースが泣くところです。この映画のなかで一番人間臭くて、ホッとする場面でした。そう、ナースも含めて本当にいろんな人が出てくるので、これを見ると人間が好きになるかもしれません。…かもしれません。ならなくても、誰かには感情移入できるんじゃないでしょうか。
クワイエットルームにようこそ 特別版 (初回限定生産2枚組) [DVD]
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最後にグッときた場面箇条書き。
・ドロシーのくだり。
・レクター博士っぽいよね
・ほっとする…てことはないよね、半腰だからね
・豆まきか
・あたしギリギリ
総じてクドカンがいい仕事してます。楽しかったー。