ロマンチックモード

日常と映画と本と音楽について

これまでの仮面ライダー鎧武:デデンデンデデン

はい始まった!完全にアギト始まったよ!
で、鎧武なんですけど〜〜〜〜(何度書いても新鮮にウザい!)前回「つまらなさ」について熱弁しすぎて、おっといけないこれはちょっとと思ったので本日は改めて鎧武について書きたいと思います。
そもそもですね、好きだったり面白みがないと記事すら書かないから!たとえそれが純度100%文句で構成されていようと本当に自分の琴線に触れない作品ならそれすら書かないから!ねえウィザードさん!(!)このブログでウィザードさんほとんど息してないよ!いや好きだよ?好きだけどそうだな…ウィザードさんは最後の映画がすごくよかったんですよ。逆にいうと私の中でウィザードさんそれしか良くないってくらいだったんですけどまぁこのように本当に琴線に触れないと存在が危ぶまれるほど書かないわけです。
じゃあ鎧武はどうなんだって話ですけど…面白いんです。これ前にも一回書いたと思うんですけど、本筋は面白いんです。それはもう1話から今の今までちゃんと面白いと思っていて、なんでこれを書きたくなったかというと日曜日にトッキュウジャー主題歌のインストアライブに行った時に久しぶりに鎧武の「物語」について友達と語ったらそれはもう楽しくて。その時に、「やっぱり語れるくらい面白いじゃん!」て思ったんです。「面白いじゃん!つまんないけど!」って。てことで私ったらついつい「つまらなさ」を全力でお届けしまったので、今度は面白さについて書いていきたい。そして今更ながら前回の「つまらなさ」は「面白い」ことを前提で読んでいただけると大変助かります。ということで本日有権者の皆様には鎧武の面白さのひとつ、登場人物たちの心境の変化とそれに伴う行動を挙げたいと思います。長くなるぞ!逃げろ!!!
「舞ちゃんがヒロインかと思ったらこっちだった」と序盤惜しみなく女子力を発揮したブドウことミッチ、途中からその頭脳をもってして中と外を駆け回り自分で考えた「最良の選択」に向けて鉱太やユグドラシルを動かそうとしていたわけですけど、今ちょっとその目的を見失いつつあるというか、すでに見失ってる感が否めない。
最初は「舞さんが幸せなら相手が自分でなくてもいい」的な、かなり切ない類の愛情から「舞さんが好きな鉱太」を慕っていたような感じと捉えておりました。そんな中で鉱太と同じ力を手に入れたミッチは期待します。「同じ力を持てば振り向いてくれるかもしれない」。でも舞ちゃんは振り向かなかった。ここからミッチの「思い通りに行かない」イライラが募り始めます。振り向いてくれないイライラを抑えつつ、舞ちゃんが悲しむのは嫌だという変わらない彼女への愛情から引き続き「舞さんが好きな鉱太」を慕うフリをする。もっと言うと「舞さんが好きな鉱太」が舞ちゃんにとって最善の行動を取るようにはたらきかけてゆく。
ユグドラシルに入りお兄ちゃん(鈍感力の塊)から事の重大さを知らされた後もとにかく舞ちゃんを悲しませたくない一心で「真実を知らせず事を片付ける」ことを誓う。これが一番初めにミッチがたどり着いた「最良の選択」だと思ってるんですけど、これに向けて人を動かそうと尽力するもどいつもこいつも思い通りに動かない。ミッチから見てユグドラシルの人間は動かしは出来るが使えない、イライラはしても制裁を加えるほどの感情も湧かない駒のような感覚なのかなと。そんなユグドラシルで細かなイライラを募らせていたミッチを暴走させるのが鉱太なんですよね。
どれだけ丁寧にはたらきかけても鉱太だけはいつまでもどこまでも思い通りに動いてくれない。まぁこいつはねぇ…そうじゃなくてもイライラしますけどね!そんな鉱太が舞に真実を伝えたことで完全にブチ切れまして、ついに目的を見失ったなと思ったわけです。目的への動機が「舞さんへの愛」から「鉱太への憎しみ」に変化してしまった。動機が砂嵐と化してしまったので目的も見えなくなった…それまでの感情と行動の細かな積み重ねが本人にそれを気付かせない、丁寧な変化だったと思います。というわけで私、ミッチは人間らしくて本当に好きなキャラクターですよ!
ミッチについて長々書きすぎたのであとはあっさり終わらしたいんですけど、まず次回鉱太ととうとう手を組みそうな鈍感力の塊ことミッチのお兄ちゃん、我らがメロン、貴虎(どうしても書きたくなるけど前置きが長い!)ですが、この人もちゃんと描かれてますよね。初瀬ちゃんが果実を食べた時、「吐き出せ!」とすぐさま言った時に、「この人は“人間”を大事にするタイプの人なんだな」と思ったんです。
主任のくせに偉そうだからという理由でないとしたらその部分が彼をユグドラシルで孤立させてる。そういう意味で鉱太と貴虎の目的は一致してる。“人間を守る”っていう大まかな目的ですよね。この“人間”の範囲が貴虎と鉱太とでは違う気がするけど(!)それは後にするとして貴虎から見て鉱太は羨ましいでしょうねー。なまじそんな会社でそんな部署に所属しちゃった以上自分の感情を切り離して職務を遂行しないといけないわけですから。遂行する為になんとか自分の中で正当化してきたけどいよいよお兄ちゃんもガマンの限界、あたし鉱太についてくわ!つってな。(突然雑)
バナナこと戒斗さんについては一番ブレがないなと思っていて、そもそも「力への固執」を作り出したのはユグドラシルに「自分の居場所を奪われた」からですよね。ダンスをしていたころは「踊る場所を奪う」ことで負の感情を満たしていたというか、ストレスを発散していた(笑)と思うんですけど、今度は「オーバーロードに居場所を奪われようとしている」と認識しているのではないかと。誰にも負けない力を得ること=居場所を守ること、と戒斗さんが意識的にしろ無意識的にしろ認識しているのならオーバーロードに対する敵意も納得できる。そしてそれが結果的に地球を守ることに繋がっている…までいくとあのキャラクターの魅力も倍増!キャー!バナナキャー!ただ戒斗さんについてただ一つだけ懸念があるとすれば中の人がバラエティ番組でいろいろ発揮しすぎて戒斗さんのセリフから説得力が欠けだしているということです。ちなみに私はキャラクターも、中の人も、大好きです!!!
最後に鉱太ですが、この人については本当に意味が分からない。考え方や感情については大いに納得できるんですけど、それに伴う行動が理解できません!助けてください!理解できません!
インベスに変わった初瀬ちゃんは攻撃できないけど、それを攻撃するユグドラシルの人間は攻撃できる。「人類を10億人に減らす」のは納得いかないからそれを計画するユグドラシルを攻撃する。人間が作った企業であるユグドラシルに対してはテロとも取れる(序盤だとスイカのターンや最近だとカチドキ初出時)行動をするのに対し、日本語をしゃべらない見た目異型のオーバーロードに「話し合いしよう」と言い出す。こんなの絶対おかしいよ!?(往年の名台詞)まあ負フィルターかかってるんでちょっと抜き出しすぎたかな?とも思いますが、感情には納得できる分この行動が残念でなりません。いろんな人にそそのかされてるとは言え、鉱太にとって「守りたい人間」というのは「自分の周りにいる友達」と間をひとっとびして「地球の全人類」なのかなと。この間にいるのがユグドラシルにいる「自分の考えと反発するひどい人間」なんですけど、彼らも「人間」だと鉱太が認識してない気がして本当に怖い。ピーチに対してカチドキになった時にもドン引きしたのでちょっと鉱太さんなんとかしてほしいです。なんかこう、悩む割に自分勝手というか、狭いんですよね鉱太って。
さて、かなり長くなってしまったけどとりあえずこれだけ語れる魅力的なキャラクターがいるんですよ!鉱太だって私は好みではないけどキャラクターとしては極端で分かりやすい必要な人間だと思ってる。そしてこの魅力的なキャラクターがこれからはどんな目にあってどう考えどういう行動に出るのか本当に楽しみで仕方がない。仕方がないのに画面が?展開の仕方が?はたまたセリフが?描写が?スピードが?何かが確実に私をつまらなくさせている…まったくもって残念でなりません!!!!!そして何度でも言いますが、感想には個人差があります!!!!!仮面ライダー鎧武を、これからも宜しくお願いします!!!!
10月までかー…長いなー…(!)