ロマンチックモード

日常と映画と本と音楽について

GOLD FUTURE BASIC,

お疲れ様です。こちら札幌、先週末「冬かな?」と思いましたが本日陽気を取り戻しております。生きねば。
まだ昨日のニチアサを見てないんですけどとりあえず先週の鎧武のラストに膝から崩れ落ちたのは取り急ぎ書き残しておきますし、あれだけようやく面白くなってきたところでこの仕打ちっていうのはもう後世に残る体当たりギャグのようなものなのではないかというところまで着想を得ました。体張ってるな〜!!そこについてはちゃんとタグつけてボロクソに書きなぐる予定なので、本日は最近友達と遊んだり音楽を聴いたりして思ったことを書いてみたいと思います。
ここ最近春の陽気にまかせて聴いてるCDなのですが、名前は以前から知っていたけどどんな音楽をやっているのか分からないし多分なんかゴリゴリしてそう〜と思ってた“住所不定無職”、たまたま手に取ったのを聴いてとりあえずあるもの全部入手しだす暴挙。

トーキョー・ポップンポール・スタンダードNo.1フロム・トーキョー!!!

トーキョー・ポップンポール・スタンダードNo.1フロム・トーキョー!!!


「トーキョー・ポップンポール・スタンダードNo.1フロム・トーキョー!!!」…タイトルが長くていまだに覚えられない(!)ミニアルバムなんですけどTSUTAYAの試聴機のすぐ隣に平置きされててうっかり聴いた一番最初の感想は「これはいいオザケン」でした。気持ちのいいコード進行と息継ぎの少なめなメロディーを、可愛い声で激しい強弱とふり幅のある音程で、あまり深くはない内容の歌詞をノリノリで歌ってる。そういうヤツです!この「ノリノリで歌ってる」ていうのがすごくいいんです。「ノリノリ」なんです。このミニアルバムの1曲目「MAGIC IN A POP!!!」はカラオケに入ってるのでノリノリで歌うといい自己満足感に浸れますがなつかしのJ-ROCKのいいところがギュッとワンパックになっているのはカラオケにも入っていない2曲目の「恋のエンドロール」なので是非試聴していただきたい。そして最後の曲の後ろにセルフカバー「高円寺の渚ちゃん」が入ってるんですけどその思い切りのよさに爆笑しました。原曲より好きだよ。ちなみに感想の「オザケン」とは1曲目のメロディーラインを受けて出てきました。
ベイビ?!キミのビートルズはボク!!!

ベイビ?!キミのビートルズはボク!!!

「ベイビー! キミのビートルズはボク!!!」上のミニアルバムより前に出されたフルアルバムなんですけど、こっちを先に聴いてたら多分ハマッてない。それくらいひどい。(!)でもミニアルバムの素晴らしさを知ってるからこそ「ここからあそこまでものすごい成長を…!」というかなり上から目線の涙を浮かべること請け合い。でも基本的にやろうとしてることは同じなので、演奏や歌唱・歌詞の作り方って大事なー…と実感。でもなんとなく聴いてしまうのは、たとえば2曲目の「I wanna be your BEATLES」とか、本当にひどい(人によっては不快感を及ぼす可能性すらあると思う私は好きだけど)んだけど、曲の作りは面白いし、なによりそれを払拭する歌詞の強さがあって、そうだな〜…非常に興味深いです!(なにそれ)だってアルバムタイトルが「キミのビートルズはボク!!!」ですよ。(曲では「なりたい」と歌っていますが)気持ちがいいよ。ちなみに珍しく過去のインタビューを漁ってみたらこのアルバムを聞いたギターウルフのセイジ氏が「1曲目だけいい」と言ったそうです。分かるわ〜!「高円寺の渚ちゃん」オリジナル音源はこのアルバムに入っているのでこの順番で聴くと渚ちゃんのタバコの銘柄を遡って知ることとなります。宜しくお願いします。
GOLD FUTURE BASIC,

GOLD FUTURE BASIC,


「GOLD FUTURE BASIC,」輝く未来への礎、と訳してる記者がいてようやく「なるほど」と思いました。(突然のバカの露呈)昨年発表された最新のフルアルバム、ごく最近7インチも発売されたらしくて追いついたつもりでいます。もうタイトル通りです。気持ちのいい音楽しか入ってない。それも「トーキョー…トーキョー!!!」(すごい縮め方)よりもさらにクオリティを上げてやり切ってる。メンバーも1人追加されたんですけど曲を作る人自体は変わってないので、インタビューでも言われている通りいよいよ音楽インテリ(インタビューを見る限り作曲担当は相当なオタク)の脳内をここまで再現できるようになってきたんだなと思いました。ソウル・ファンク・ポップ・ロック、全部の気持ちのいいところが全部詰まったまさに「礎」なんだけど、やりたいことを一気にやりすぎてまとまりはない…。でも合間に挟まれるインストの美しさと、それによって区切られて収録された曲たちを気分によって聴き分けることができる。ちょっと前まではカラオケにも入ってる1曲目「IN DA GOLD,」、まさにタイトル通りでボーカルが素晴らしい2曲目の「CRIMINAL B.P.M」を経てウキウキしちゃう常夏な序盤を聴いてたんだけど、最近はそうだな〜…イキフンとしては山下達郎とか大滝詠一を聴いてるような気分に浸れる2枠目を聴いています。そういやCDで「JFM from TOKYO」て言ってて「JFMってなんぞや」と思ったら<J>住所<F>不定<M>無職だった。へ〜!かっくい〜!!!(馬鹿にしてません)
で、追いついたつもりでいたんだけど作曲担当音楽インテリことゾンビーズ・子(すごい名前)(ゾンビーズの2枚目が好きな子、の略だそうです)が「住所不定無職これからめっちゃ変わるよ?」みたいなこと今年の冬くらいに言ってたみたいで全然追いついてなかった。つうかさ、インディーズなんだね…!この3枚だけでも相当変化してるのにこれからどっち方面に変わっていくのか興味があるのでちょっと追ってみようと思います。そしてちょっと聴いてみて欲しいです。
で、こういうのを聴いて、友達と行ったカラオケで「ちょうゴキゲンなナンバー聴かせてやるよ」っつって歌うんですけど(文字にすると予想以上にウザい)もともと趣味が似てる友達で、かつ結構腹割ってお互い話せるので「これはあんまり〜」とか「これはいいね〜!」なんて言ってくれて本当に嬉しいんですけど、自分の知らない格好いい音楽を知ってるからといってその人がエラいとか、すごいわけではない、よね?ということを、なんとはなしに書いておきたい。(以下突然キレ出しますご注意下さい!)
どんなジャンルに於いてもそうだけど、詳しい=好き、とか言い出すヤツがいて迷惑してる。あとそうだな〜「○○好きっていうからには××知らないとかあり得ない」みたいな?すげえ迷惑。あのですね、たとえばある一つのことをずっと追ってる人がいるとします。恐らく上記のような決め付けをする人の中の「好き・オタクの定義」ってこういう人しか示してないんですよ。これね、すごく狭いと思う。もしそうだとしたら、私は音楽も特撮も舞台も漫画もアニメも「好き」じゃなくなる。それは非常に困るし、何より不愉快です。
幼いころから音楽好きの親兄姉からいろんな音楽を浴びせられて、物心が付くと自分の好みの音楽を見つけ出して聴くようになって、その一方でアニメも見たり富士見ファンタジア文庫のお世話になったり、音楽を通して出会った友達のはずが揃ってラーメンズにハマったり、そうこうしている間にも家族でミュージカルを見に行ったりクラシックを聴きに行ったりした結果今特撮に着地してるんですけど、私は果たして何を「好き」と名乗っていいのかと、本当に面倒でくだらないことで悩まされてる。それを当てはめられちゃうとですね、私がライダー全部見てないから特撮好きじゃないと、マンウィズにハマってないから、ワンオク詳しくないから音楽好きじゃないと、そうなっちゃうんです。
ずっと一つのことを追い続けてる人のことはもちろん「好き」なんだろうし、「オタク」だなって思う。そういう追い方が出来る人は追い続けることでしか得ることの出来ないことを得てる。知識だけじゃなく当時の空気や時代背景、それが長く続いているものほど遡って知識を得ることは出来ても「絶対に体験できないこと」があるので、すごいな、うらやましいなって思う。
私はというと音楽にしても好みがあるから全部は把握してないし、「これいいよ」って勧められた3年後にようやくハマることもあるし。今も追って全部把握してないと「好き」って言っちゃいけないんだったら幼少期に読んだパトレイバーのことOVAも映画も見れてないから「好き」って言っちゃいけなくなっちゃうし。ところで最初に書いた住所不定無職の感想どう思いました?私住所不定無職の音源を全て聴いたわけではないけど「好きなんだな」って伝わりませんでしたか?
ずっと追い続けるのはもちろんなんだけど、いろんなものを「好き」になってきた人が語ることってけっこう面白くないですか?ってことで、自分を完全に擁護した見解としては、「ちょっとでも語りだしたらオタク」です。(!)ご清聴ありがとうございました。いつの時代の何のことでもいい、語りだしてみろ?お前も立派なオタクだ!!!!!!!!