ロマンチックモード

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したいこと、できないこと

9月13日、ここ最近の札幌は文句なしの秋晴れで、予定通りオータムフェスト*1が開催されていれば最高の日和になっていたように思われる。そんな陽気とは裏腹に私の心は荒んでいる。

今の会社に入社して半年ほど経つ。ここで4社目だし、なにより前職で培った知識やノウハウを活かせる上に待遇が良い。そこそこの倍率を見事すり抜け内定をいただきその席に着いているはずなんだけど、恐らくこの席は私じゃないほうがいいのでは、とさえ思っている。

グダグダと並べても仕方がないので今の心情を正直に書くと、つまるところ上司についてけねえ、の一言に尽きる。半年やれば少しはルールが見えてくるかと思ったけれど、上司の中の正解はいつも予想の範囲外にあって、とても理解はできそうにない。取捨選択ができない。私がこの会社に入るまでの15年で築き上げてきた「経験に基づく優先順位」が全く役に立たない。上司の中の優先順位はとても、とても理解することはできず、今日はこの半年で一番の苦い顔をしてしまった。顔に出すタイプではなかったのに、入社してから3か月後くらいからここまで、顔に出さずにはいられない出来事が多々あり、今日はその暫定1位の日となった。

もし上司がその方針を曲げる気がないのなら、採用基準を誤ったとしか言いようがない。上司個人のルールが優先される以上、他の会社で得た経験など邪魔でしかないからだ。ただ、上司にはルールはあるが知識がない。なので教えることはできない。そういう流れでこのような悲劇が何度も訪れたんだろうと思われるし、私もその渦中にいるところなんだろう。

感情を殺し何度アカを入れられようとも上司の思う通りのものを作成し続けるのが一番楽な道なのは分かっているものの、残念ながら私は仕事がしたいのだ。仕事をさせてほしい。1から作るというならば、これまでの経験をブラッシュアップしてより良い簡単・簡便なものにしていきたい。小規模な企業は初めてだし、これまでの支店レベルの事務では賄いきれない部分があれば教えて欲しい。そういったことができず、ただ「知識がある」とだけ思われながら、上司の中の正解を模索する日々は、正直、地獄のようなのである。

*1:毎年この時期に札幌大通公園で開催される北海道の北海道による北海道の為の食べ歩きうまいもの市みたいなお祭り。