ロマンチックモード

日常と映画と本と音楽について

小旅行と誰が為の本棚

6月28日、雨が降っている。朝はそれなりに陽も出て爽やかだった気がするのだけど、昼からはしっかりと降りだした。

先週末は友人と二人で登別へ行った。1泊2日のバス旅行だ。2人で行く旅行は歩くペースやトイレや食事などのタイミング、沈黙が大丈夫かなどが結構重要だと思っているのだけど、一緒に行ってくれた友人とは大丈夫だった。これでまた一人旅行仲間ができたな、と嬉しく思っている。

1日目は地獄谷とクマ牧場へ行った。かなり天気がよくてとても暑かったし、2人して大汗をかきながらクマ牧場へのキツイ階段を登った。熊は小さいと可愛いけど大きいのは怖かった。勝てないなと思った。久しぶりに一眼レフを持っていき、レンズも望遠と単焦点の2本持ちで臨んだ。クマ牧場では小バズーカ様の望遠レンズを装着してファインダーを覗くと、久し振りにテンションが上がってしまいめちゃくちゃ熊を激写した。遠目で見る分には見分けがつかない熊たちも、望遠レンズでグッと寄って写した熊を見比べると、それぞれ個性的な顔をしていて驚いた。結構顔が違うものなんだな。
2日目は閻魔のからくり人形を見たあと、マリンパークニクスという水族館へ行った。時間が丁度良かったのか、全てのショーを見ることが出来た。イルカは恋の季節らしく、1匹どうしても集中できない子がいてソロの大ジャンプは見ることが出来なかった。先輩イルカとのコンビジャンプはちゃんと見せてくれたので、イルカも分かってるんだろうなと思った。
推しを模したたぬきのぬいぐるみを持ち歩いて一生懸命ぬい撮りをしていたら、その様子を激写されるという辱めを受けたけど、とても楽しかったし思い出に残る写真になった。

大人だけの旅行が本当に久しぶりだったのだけど、全部の場所を落ち着いて見ることが出来てとても楽しかった。今度行きたい場所が出来たら誘ってみようかなと思う。


この旅行の疲れがどれくらいか不安だったので、あらかじめ月曜日は有休を取っておいた。それで、せっかくだからとついに本棚を注文したのだった。ちょうど10%オフの期間が始まっていたので、配送を月曜日に設定したのだ。

注文したのは9,990円の本棚一つと、2,990円の電動ドライバー。午前中に届いて、説明書を熟読したのちに組み立てはじめ、1時間ちょっとで終わったのだけど、電動ドライバーを買っておいてよかったと心から思った。なかったら絶対挫折してた。
これまでにも座椅子やラグを注文したことがあるオンラインショップで、モノについては信頼していた。でも、組み立て家具は初めてだったし、なにより値段の割に非常に丈夫である、という口コミが沢山あったのが電動ドライバー購入への後押しとなった。

丈夫とは、硬さである。

予想は当たった。ヤマトさんがゼエゼエ言いながら運んできたそれは非常に重かったし、釘の量も半端じゃなかった。1枚1枚の板がガッシリとしていて、組み立ててしまえば持つところがあるので移動はできるけど、これがひとまとめになっていたらそりゃゼエゼエ言うよな…という重さ。ごん太の釘も何本かあって、手だけなら絶対途中で握力切れを起こしていたと思う。
汗だくになりながら作った本棚は、立派なものだった。よーく見ると手作り感に気付いてしまうものの、ぱっと見では完成品で送られてきたかのような見栄え。よく考えられたパーツのお陰で横揺れもせずに、安心して使えそう。棚の中は奥と手前で棚の高さを変えられるようになっていて、文庫本を収納したときに奥の本の背表紙も見える仕様。奥と手前の棚を同じ位置に置くことも可能なので、そのうち収納したいものが変わっても長く使えそうだなというのが購入理由になった。
最初は別の本棚をずっと狙っていたのだけど、横に並べたい家具よりも10cm高いことにギリギリで気付いて、似たような商品に出てきたこちらにした。結局大正解だった。もともと狙っていた本棚は棚の位置の自由度などはもちろんあったのだけど、全てオープンだった。今回のは半分が隠れる扉が付いていて、その扉には本の表紙などが飾れるようになっている。この「半分隠れる」が非常に良くて、あまり見せたくない資格の勉強の本などを入れておけるのだ。高さで変更したのにこれは完全にグッジョブな変更だった。ちなみにこの扉はスライドで移動させる。説明書を読みながら手作りしたのに、しっかり動いてくれるので大満足している。

ついでにちょこちょこと模様替えを行って、家に入って見える景色をスッキリさせた。かなり大分、スッキリしたし、理想にかなり近づいた。家具の組み立てと模様替えでたっぷり汗をかいて、ちょっとスーパーに買い出しにも行っちゃって、自信を付けた1日となった。


ちなみに、ゴールデンカムイは模様替えのために整頓されたテレビ台の下にすっぽり収まってしまったのだった。

「今」を生活するための本棚

6月17日、昨日は久しぶりに将来に対する漠然とした不安に襲われてどうしようもなくなった。この半年間「生活すること」に集中しすぎてお金に無頓着になっていたのが引き金となった。車検だの自動車税だの大きな出費が続いて、ふと「あれ、これ大丈夫かな、こないだの記帳、結構減ってたな」と思ったらたちまち止まらなくなった。不安とは分からないことである、と多分知らない偉い人が言ってたと思うので、慌てて現在の固定費の金額を出してみる。ついでにマネーフォワードを久しぶりに覗いてみる。

そしたら、確かにえらい赤字の月もあれば、無頓着にしては黒字になっている月もあって、なんだかなぁ、という印象。減ってはいるけど、すごい減ってるわけでもない。なんなら定期預金の額を少なくすればこの目減りはなくなりそう、というくらい。

そうか、じゃあ定期預金の金額を少し減らす?でもそれもなんだか違う気がする。いつまで生きるか分からない未来のために今を我慢するのなんて、バカバカしいよ、いやでも待て、使うのなんて一瞬で出来ちゃうんだよ、さすがに好き勝手に目減りさせていいということはない…などなど頭の中がこんがらがってくる。
この定期預金を家賃と見立てて、目減りの範囲を定期預金の範囲で納まるようにちょっとくらい経済した方がいい、そのかわりボーナスは貯金のこととか考えないで良いことにしよう、だからといって全部使えとは言わないが。少しずつこんな具合になって、とりあえず夕方には気分は落ち着いた。

次は、ボーナスで欲しいもの、を考え始めた。すでに6月末に旅行が控えていて、その旅行代はボーナスから出すことにしようと思った。その他、ずっとずっとほしいと思っていたものがある。本棚だ。買おうとすると周りからお金の心配をされる呪われた家具。「ゴールデンカムイ」がずっと段ボールに入ったままなのはさすがに可哀想。推しが載った雑誌も色んな所に散らばっている。ちなみに今もないわけではない。残置物の横揺れし放題の薄型本棚にはCDと本がギュウギュウに詰まった状態。さすがにみすぼらしいので、これも含めて買い替えて大量にしまえる本棚が欲しい。ちゃんと、自分で選んだものを。

「生活をする」ことについては、なんのてらいもなくできる。洗濯や掃除、料理を行うことに対して身体はよく動く。娯楽については、受動的なもの、特になんの身にもならないものをただ眺めることに終始している。たまに映画をしっかりと見たりもできるが、なかなか勢いが必要なのか、前のようにはいかない。

夏にRSR2022が控えている。ラッキーなことにテントサイトが当選したのだ。そうなると、体力を戻していく必要がある、ということで、現在はリングフィットアドベンチャーに勤しんでいる。これは、やろうと思った時にはすぐに手を伸ばせる。以前は「トレーニング以外の時間が長くて面倒」と感じていたけれど、今は「ゲームのついて出にトレーニングができる」という発想に代わった。そうするとプレイ時間にしては短く表示されるトレーニング時間もストレスじゃなくなった。リングフィットによるトレーニングは、私の身体的には「生活する」のカテゴリーに入ってるのかもしれない。

とにかく本棚は、もう絶対に欲しいので、買う。ポチリとすれば届くんだから、さっさとそうしてしまえば良かった。うっかり同意が欲しくて「本棚が欲しいんだよね」なんて言うから「そんなお金あるの?」とか言われるのだ。未来のことは知らないが、少なくとも「今」を生きるためのお金なら持ってる。今の私が欲しいんだから、買えよ、本棚くらい。

映画「トップガン マーヴェリック」とドライブの話

6月2日、今日も曇っていて寒い。涼しいというか寒い。つい先日来客もあるしと気合を入れてストーブを掃除してカバーを掛けたのに、それ以降ずっとこの調子。今すぐ掛けたばかりの布をひっぺがして暖を取りたい。でもな、もう6月なのだよ、6月なのだよ…と言い聞かせながらエアコンの設定を暖房24℃にしている。ちょっとノドをやられた気がする。


昨日のお昼、唐突に「映画の日だ!」と思いついて、勢いで「トップガン マーヴェリック」を見に行った。とても良かった。「トップガン」自体はちょっと前にNetflixで見て、ちょっと眠くなりながら「トム・クルーズのアイドル映画かー…」というどうしようもない感想を抱いてしまった感じなのだけど、配信も終了していてもう一度観るハードルが上がってしまったので、これはもう行ってしまおうと思ったのだ。
結局最初から興奮し、最後には号泣していた。結構覚えていたし、映画単体としてとても丁寧に作られているから知らなくても分かると思う。35年前の映画だし、若い人はこの映画を観てから「トップガン」を見てもいいんじゃないかと思うくらい。
トム・クルーズ、すごかったなあ。若者たちと一緒に半裸でビーチでちょける姿は現役バリバリのカッコよさ。走る姿勢のよすぎるところもそのまま。「トップガン」を見た時に笑っちゃったトム・クルーズのなんとも言えない表情を映す時間もここまでなぞってもらえると伝統芸に見える。
私のTwitterのタイムラインには航空機・陸海空自衛隊や軍・ミリタリー畑のオタクの方がちらほらいるのだけど、たまらないらしい。確かにそういうのじゃない私ですらいちいちワクワクしたもんな。「トップガン」を見た時も思ったけど、あれ人が乗るものじゃないな。回りすぎだし絶対に酔う。正直マーヴェリックの2分15秒でちょっと酔うかと思った。

久し振りにシネマフロンティアに行ったんだけど、やっぱり交通の便がいいのは大事だな、と思った。椅子はあまり好きじゃないけど、行きやすく帰りやすいのはすごくハードルが低くなる。今回も終わりが21時55分だったけど、すんなり地下鉄へ乗って、バスへの乗り継ぎもできてとてもよかった。

もう少し勇気が出せたら、ユナイテッドシネマに車で行く、という選択肢もある。これができると、生活の質が跳ね上がる。

先日車でドラッグストアに行って、ロイズのソフトクリームを食べて帰る、というのをしてみた。天気はあまり良くなかったけど、運転が楽しくなった瞬間があって、こういうことかーと。緊張してると車線とかを気にして逆に意識が散漫になっていたけど、前を見据えてハンドルを握るとスーッと走ってくれる爽快感を感じて、割と一瞬、短い時間だったけど本当に楽しかった。


今月はボーナス月なんだけど、あらためて車のローンが残ってなくてよかった…と安心してる。安心して、Apple Watchでも買おうかなと思っている。

楽しみが増えたことと整理整頓

5月24日、目がヤバイ。特に右目がヤバイ。アレルギー性結膜炎の目薬をもらってるんだけど、朝からゴロゴロ外に出てはゴロゴロ午後もゴロゴロでついに目薬の効きを追い抜いて皮膚が負けてきた気がする。よくない。ゴロゴロは辛いけど容量も守らないといけないのを忘れていたツケです。


日曜日に一緒に映画に行った友達に、「どこでもいいからホテルに泊まりたい」という漠然とした希望を言ったら、乗っかってくれた。子どもが2人いるお母さんなんだけど、2泊の入院が難なく過ごせたのが自信になったようで「手近な場所で一泊しに行こう」と誘ってくれた。こういう時どれくらいの距離が手近か、どれくらいの金額が妥当かかなり慎重にすり合わせする必要があると思うんだけど、そろそろ10年来になる友達とは大丈夫だった。もちろん「ちょっと高いかな?」とか交渉はした。そういうのは絶対必要だ。
それで、結局登別に行くことになった。声を掛けてくれたのは向こうだけどそもそもは私が言い出しっぺなので案を出すのは私の役目だと思って、札幌市内で気になっているホテルやゴールデンカムイの金塊発掘場所などいろいろ出した。そして最後に「登別、推しが行ったホテルです」と送ったところ見事ゴーサインが出た。4月の2マンライブで北海道に来た推しは、お手本通りの登別観光をしている。距離的にも丁度良くて、本当にちょっとだけ高めだったのだけど、クーポンももらえるしということでそこに行くことにした。もちろん推しが行った観光地にも行く。
そうなってくるとダブルたぬちゃんずが買えなかったショックが思いのほかでかくなってきた。ダブルたぬちゃんずというのは推しを模したたぬきのぬいぐるみ(ボールチェーン付)(公式)で、発売日に寝坊した為買えなかったグッズ。推しのグッズを買い逃したのは正直初めてです。
楽しみが増えたのはいいことなので、久し振りに浮かれた服でも買おうかとZOZOを見ている。浮かれた服、ないかな。


仕事の整理整頓をしている。もちろん私の中だけでの話なのだけど、そろそろ気が散るせいで起きるミスを防ぎたい、と思ってJootoを本格稼働させた。あまり細かくしすぎると管理することが仕事になるので気を付けないといけない。
ところで、モーニングページで使っているペンがあまりにもよくて、会社でも使おうと思って買ってきた。
www.mpuni.co.jp
スラスラとキレイに走るので、書くこと自体が気持ち良くなってくる。ずっとジェットストリームでやってきたけど、黒だけでいいんだよな、と思っていたところにこのデザインで黒一色で書きやすいペンを見つけて、この書き心地を体感するために毎朝ノートを開いているような感じ。
会社用のジェットストリームはまだインクがあるから使うとしてもまだ先なのだけど、書き心地以外にもペンの触り心地も重心も良すぎて無駄にもう2本買ってしまった。
仕事の整理はできてきたけど、机の整頓は混沌…いや、うまくないって!とか思ってる。とにかくこのペンは、本当にオススメです、というお話。

書くことで得られる癒しのようなもの

5月18日、めちゃくちゃ天気が良い。仕事をしてる場合じゃないなと思いながら仕事で銀行に行くついでに自分用のノートとペンを買いに行った。いつもなら地下道を通っていくところを今日は地上を歩いて行く。完全に天気がいい。日差しが眩しい。芝刈りの後のような草の青い香りがする。ライラック祭りも始まり、あらゆる花が満開で花の香りもするような気がする。

夫が亡くなった後すぐにkindleで買った本があった。「OPTION B」夫を亡くした方がどのように立ち直っていったのかが書かれた本だ。藁をもすがる気持ちでサンプルを読んだら、立ち直り方よりも著者が夫を亡くした時の心情に共感してその部分に癒されてすぐに購入した。初めてkindleで購入したけどちゃんと最後まで読めた。その本にはしっかりと立ち直っていくためにしたこと、方法が書いてあって、恐らくその部分がこの本の核だと思うんだけども、買ってすぐは夫を亡くしたあとに起こった心情に共感し、その後2回目の読了時に「気持ちの変化の順序」について腑に落ちるものがあり、今になってようやく「ちょっとこの本に書いてある”方法”とやらを試してみようかな」という気持ちになっている。

手始めに書いてあるのがジャーナリングというもので、どうやら超流行っているらしい。とにかく思考を全て書き出していく、というもので、こうして人に見せるように文章の構成とか書く順番とか一切考えずにひたすら脳内に浮かんだものを文字として書き出していく作業のことをいう。PCでやるのではダメなのかな?と思って何度かトライしたけどPCで打つとどうしても「ちゃんとした文章にしたい」という欲が出るのか、それともすぐに書き直せてしまうプラットフォームだからなのか、なんか多分ダメっぽかった。
それで昨日無印に行ってB5ノートを購入して今朝からやってみた。ルールとしてはとにかく3ページ埋まるまでひたすら書き続ける、何も思い浮かばなかったら「何も思い浮かばない」と書く、起きてすぐやる、の3つ。その結果ほとんど手を止めず書き続けたのにもかかわらず3ページ埋まるまで1時間弱掛かってしまってこんなんやってられるか!朝何時に起きればいいんだと思って鼻息荒く検索したら「ノートはA5を使いましょう」とのことでした。ノートが大きかったようです。

ということがあって先ほどA5のノートと、せっかくなのでボールペンを購入した。というのも、今朝の猛烈ジャーナリング、もとい朝にやるものについてはモーニングページと言われているらしいのだけど、とても気持ちが良かった。1ページ埋まったころに脳が冴えてきて、2ページ埋まったところでアレコレ溢れてきて、3ページ目を書いている最中に明確な目標というか、前向きな何かが生まれた。3ページ(正確には一番下まで埋まらなかったので3ページ弱)埋まるまでほとんどずっと何か脳内では言葉が紡がれていて、書き出していくことによって自分の中の引っ掛かりとか、結局どう思っているとかが3ページ目でようやく出てくる感じが気持ちよかった。多分今日3ページ目に書いたことが正解とかではなくて、そこに書いたことをやってみながらこれを毎日続けて日々最適解を模索していくというのが大事なのかな、と思った。

文章として吐き出すことの気持ちよさを思い出してここにもこうして書いてみてるけど、やっぱり気持ちいいのでここも続けたいなと思った。

最近してること

あつ森にハマりなおす

YouTubeであつ森実況をやっている人はたくさんいるけど、マイデザを使わずに楽しそうに島クリをしている方を見つけて、その方の方法を真似するようになったらすごく楽しくなった。せっかくリセットして1から始めたのに途中で飽きてしまったのが、一気に再燃して、今一番楽しんでいると思う。

車の運転の練習

ようやく雪が解けて、車が動かせるようになった。視界に慣れるのにかなり時間が掛かっている。背が低いので5センチほど上がる分厚いクッションを購入したら、視界も良好で車庫入れも無事にできた。…と思ったらサイドブレーキが上がってることに気付かずに走り出す始末。緊張で意識がアチコチに飛んでいる証拠。昨日の練習の最後には視界がバッと広がった感覚があった。

推しの配信や映画からは遠ざかっている

集中力が持続しない。

ピアノの練習を再開する

毎日じゃなくていいので、楽しくやることを意識して。先生からは「忙しいときは頑張らなくていいので、ここで一緒に読んでいきましょう」と言われた。助けられている。

義姉家族と食事

義姉には運転にも付き合ってもらった。中学生になった姪がちょっと大人びていた。義父も一緒にみんなで食事をした。ちゃんと楽しく過ごした。適当で、明るい家族で、嬉しい。

私の人生は続く

11/4、義姉2人が「今日までお休み」とのことで、車を出してもらい仏壇と霊堂を見に行くことにした。朝一番に自分の印鑑登録を済ませて、その後は義姉の車で巡った。仏壇はネットでも調べたけれど、頻繁に買い替えるものでもないので、ちゃんとした値段で、今の家に置いて浮かない程度のカジュアルなものにした。今時のおりんは可愛くてオシャレだ。この日、ようやく空腹を覚えて、びっくりドンキーをモリモリ食べた。霊堂の納骨堂にも一緒に行った。私の母方の祖父・祖母がいて、両親や恐らく姉もここに入る場所をすでに押さえている霊堂で、義姉の反応も良かったので少し安心した。

11/5、夫の使っていた携帯や夫の口座から引き落とししていたインフラ関係を洗い出し、電話しまくる。と言っても、携帯の解約と引き落とししていた家に引いたネット回線の口座変更くらいだった。携帯の解約は電話で必要書類(死亡診断書・私の運転免許証のコピー等)を聞き、後日届く解約届に記入後返送する。ネット回線は業者とプロバイダの2か所に連絡をした。契約書等がなくても回線業者に連絡をすればプロバイダも教えてくれた。回線業者には名義変更と口座変更、プロバイダは名義変更のみで、謄本のコピーを同封したと思う。
銀行へ行って、夫の口座の凍結と相続手続きも行う。これは金額によるらしいのだけど、私の場合は夫の「生まれてから亡くなるまでの連続した謄本」が必要だった。また、相続人である義両親の印鑑証明も必要になる。

絶対また取りに来るんだろうな、と思いながらも区役所へ謄本と除票を取りに行く。銀行の方も、区役所の方も本当に親切で、「この書類のこの一文を見せれば、ちゃんと出してくれるはずです」「この続きは苫小牧にあるので、ここに電話して書き方を聞いてください、書類はお渡しします」と段取りよく教えてくれた。強いて言うなら郵便小為替を送るときの郵便局員の対応が雑過ぎて久しぶりにイラッとした。感情を取り戻している証拠だ。()どの書類がどういった状態で必要なのかは三者三様だった。そしてこの日、今年の6月で車のローンが終わっていたことに気付く。

11/6、銀行の相続手続きについて伝えるために義両親のところへ赴く。義姉が緩衝材、というか通訳だ。納骨堂のことも伝えてくれていたようで、一生行けなさそうな苫小牧に埋葬されることはなくなって一安心。義兄(義姉の夫)が気前よく協力してくれて、夫の職場に置きっぱなしだった車を持って(乗って)帰ってくることに成功した。

11/7、すすきの仲間が線香をあげにきてくれた。総勢10名。ちょうど10年前くらいの、すすきののいつメンだった。色んな人の写真フォルダに夫の姿があった。共有してもらうことにした。

11/8、歩き回る気力がなくなって、家に籠る。いろんなところから電話が来たので忙しくしていたけれど、ずっと家にいるとやっぱり駄目だった。

11/9、義兄が車を出してくれるとのことで、一気に片付ける。義両親の印鑑登録と証明書の交付、生命保険の請求、夫の職場への荷物の引き取りとその他の手続きのやり取り、銀行の相続手続き、年金事務所へ遺族年金の相談、全て車を動かして、隣で聞いてくれた。お昼ごはんのラーメンを奢ろうとしたら、「オレ、兄だぜ!?」と言いながら払ってくれた。義両親が朝から「ばあさんの炊くごはんがべちゃべちゃでお粥みたいだ」「固いご飯なんて食べたくない」と車内でケンカしていていいエンタメだった。

11/10、ダメ押しの役所書類の取得をして、今日も義両親方面で働いてくれていたらしい義兄にスターバックスのギフトカードを贈る。

11/11、昨日までは慶弔休暇で今日は有給を取得した。貴重な一日は仏壇と納骨壇の購入に充てた。かねてから「見に行きたい」と言っていたので、両親に車を出してもらって現代仏壇のお店に行った。義姉たちとすでに選んでいたのでスムーズに運んだ。郵便局に昨日までに揃えに揃えた書類を出しにも行った。


銀行の相続手続き、生命保険の請求、埋葬料の請求、遺族年金の手続き、携帯の解約、車の保険の名義変更まで行った。

  • 戸籍謄本(直近で除籍になったもの) 3部
  • 除籍謄本(直近の戸籍謄本に連続するもの) 各1部
  • 除票 2部
  • 自分の住民票 2部
  • 印鑑証明 1部

原本が必要だったのはこの部数だったと思う。除票と自分の住民票は謄本に載った本籍の住所と住んでいる住所が同じなら必要なかったと思う。ここまでの作業で夫の印鑑を使うことはなかった。ほぼ全ての書類が必要になるのが銀行の相続手続きだったのだけど、原本を持っていくけど銀行でコピーを取って、返してもらえるので、一通り集めて銀行の手続きを終えてから原本が必要な遺族年金や埋葬料の請求を行うといいと思う。というか、そうした。


11/16、生命保険料と夫の銀行口座にあったお金が一気に私の口座に注がれてプチパニックに陥った。すぐにATMに行き払うものをすべて払ってしまう。そうして帰宅したらお役所から住民税の請求書が届いたことでストレスゲージがピークに届き、1人になって初めて料理をした。腐りかけのピーマンを煮びたしにして、セブンイレブンのポテサラと一緒にムシャムシャ食べる。こういう料理も夫と結婚したからパパっと作れるようになったのだと思い返して、やっぱり泣く。