ロマンチックモード

日常と映画と本と音楽について

私の人生は続く

11/4、義姉2人が「今日までお休み」とのことで、車を出してもらい仏壇と霊堂を見に行くことにした。朝一番に自分の印鑑登録を済ませて、その後は義姉の車で巡った。仏壇はネットでも調べたけれど、頻繁に買い替えるものでもないので、ちゃんとした値段で、今の家に置いて浮かない程度のカジュアルなものにした。今時のおりんは可愛くてオシャレだ。この日、ようやく空腹を覚えて、びっくりドンキーをモリモリ食べた。霊堂の納骨堂にも一緒に行った。私の母方の祖父・祖母がいて、両親や恐らく姉もここに入る場所をすでに押さえている霊堂で、義姉の反応も良かったので少し安心した。

11/5、夫の使っていた携帯や夫の口座から引き落とししていたインフラ関係を洗い出し、電話しまくる。と言っても、携帯の解約と引き落とししていた家に引いたネット回線の口座変更くらいだった。携帯の解約は電話で必要書類(死亡診断書・私の運転免許証のコピー等)を聞き、後日届く解約届に記入後返送する。ネット回線は業者とプロバイダの2か所に連絡をした。契約書等がなくても回線業者に連絡をすればプロバイダも教えてくれた。回線業者には名義変更と口座変更、プロバイダは名義変更のみで、謄本のコピーを同封したと思う。
銀行へ行って、夫の口座の凍結と相続手続きも行う。これは金額によるらしいのだけど、私の場合は夫の「生まれてから亡くなるまでの連続した謄本」が必要だった。また、相続人である義両親の印鑑証明も必要になる。

絶対また取りに来るんだろうな、と思いながらも区役所へ謄本と除票を取りに行く。銀行の方も、区役所の方も本当に親切で、「この書類のこの一文を見せれば、ちゃんと出してくれるはずです」「この続きは苫小牧にあるので、ここに電話して書き方を聞いてください、書類はお渡しします」と段取りよく教えてくれた。強いて言うなら郵便小為替を送るときの郵便局員の対応が雑過ぎて久しぶりにイラッとした。感情を取り戻している証拠だ。()どの書類がどういった状態で必要なのかは三者三様だった。そしてこの日、今年の6月で車のローンが終わっていたことに気付く。

11/6、銀行の相続手続きについて伝えるために義両親のところへ赴く。義姉が緩衝材、というか通訳だ。納骨堂のことも伝えてくれていたようで、一生行けなさそうな苫小牧に埋葬されることはなくなって一安心。義兄(義姉の夫)が気前よく協力してくれて、夫の職場に置きっぱなしだった車を持って(乗って)帰ってくることに成功した。

11/7、すすきの仲間が線香をあげにきてくれた。総勢10名。ちょうど10年前くらいの、すすきののいつメンだった。色んな人の写真フォルダに夫の姿があった。共有してもらうことにした。

11/8、歩き回る気力がなくなって、家に籠る。いろんなところから電話が来たので忙しくしていたけれど、ずっと家にいるとやっぱり駄目だった。

11/9、義兄が車を出してくれるとのことで、一気に片付ける。義両親の印鑑登録と証明書の交付、生命保険の請求、夫の職場への荷物の引き取りとその他の手続きのやり取り、銀行の相続手続き、年金事務所へ遺族年金の相談、全て車を動かして、隣で聞いてくれた。お昼ごはんのラーメンを奢ろうとしたら、「オレ、兄だぜ!?」と言いながら払ってくれた。義両親が朝から「ばあさんの炊くごはんがべちゃべちゃでお粥みたいだ」「固いご飯なんて食べたくない」と車内でケンカしていていいエンタメだった。

11/10、ダメ押しの役所書類の取得をして、今日も義両親方面で働いてくれていたらしい義兄にスターバックスのギフトカードを贈る。

11/11、昨日までは慶弔休暇で今日は有給を取得した。貴重な一日は仏壇と納骨壇の購入に充てた。かねてから「見に行きたい」と言っていたので、両親に車を出してもらって現代仏壇のお店に行った。義姉たちとすでに選んでいたのでスムーズに運んだ。郵便局に昨日までに揃えに揃えた書類を出しにも行った。


銀行の相続手続き、生命保険の請求、埋葬料の請求、遺族年金の手続き、携帯の解約、車の保険の名義変更まで行った。

  • 戸籍謄本(直近で除籍になったもの) 3部
  • 除籍謄本(直近の戸籍謄本に連続するもの) 各1部
  • 除票 2部
  • 自分の住民票 2部
  • 印鑑証明 1部

原本が必要だったのはこの部数だったと思う。除票と自分の住民票は謄本に載った本籍の住所と住んでいる住所が同じなら必要なかったと思う。ここまでの作業で夫の印鑑を使うことはなかった。ほぼ全ての書類が必要になるのが銀行の相続手続きだったのだけど、原本を持っていくけど銀行でコピーを取って、返してもらえるので、一通り集めて銀行の手続きを終えてから原本が必要な遺族年金や埋葬料の請求を行うといいと思う。というか、そうした。


11/16、生命保険料と夫の銀行口座にあったお金が一気に私の口座に注がれてプチパニックに陥った。すぐにATMに行き払うものをすべて払ってしまう。そうして帰宅したらお役所から住民税の請求書が届いたことでストレスゲージがピークに届き、1人になって初めて料理をした。腐りかけのピーマンを煮びたしにして、セブンイレブンのポテサラと一緒にムシャムシャ食べる。こういう料理も夫と結婚したからパパっと作れるようになったのだと思い返して、やっぱり泣く。