ロマンチックモード

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Dear Doctor

群集心理の恐ろしさというものをひしひしと感じる映画でした。善が悪になるとき、悪が善とされるとき、いろいろな形で働く群集心理の鉄壁さと脆さがこれ以上ないくらいにありありと表現されています。怖いもの見た…!
ラストシーンで、「結局は安心させられる」というのを見せ付けられたときには涙が出てきたけど、もうなんていうか、鶴瓶すげぇ。鶴瓶パねぇ。そして瑛太瑛太かっこいいよ瑛太。でも一番光っていたのは余貴美子氏だったと思う。この映画の本来のところを体現していたのは間違いなく彼女の役で、一番支えて、一番痛手を負った。それでいてこれからも守り続けなきゃならない、という酷な運命を背負っている。
少しでも具体例を挙げようとするとすぐネタばれになってしまうので難しい。そう、あの人のあの言葉もこの映画を物語っているんですけど私はうまく書けそうにないので割愛しますが、本当にいいタイトルをつけたものだと思いました。『Dear Doctor』の「Dear」は、この映画に出てくる「Doctor」に対してでは決してあり得ない。現実の、こちら側の「Doctor」に対するものだと思った。
そしてやっぱりトモリさんありがとうございます。木曜日って本当丁度いい!無茶できないところがいいよね!多分誘われなかったらなんとなくスルーしちゃってたと思うので、本当感謝です。あと7/18から「ウルトラミラクルラブストーリー」がキノで公開になるみたいなのでリベンジしませんかという公開ラブアタック