ロマンチックモード

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ゲーム「Marvel's Spider-Man」進捗83%

驚くべきことに、まだ遊んでいる。

基本的に飽きっぽい性格の私が、このゲームをいまだ遊べている理由が少しずつ分かってきた気がする。


私は、例えば次の目的地や目的物があまりにも見つからないことにイラだったり、登場人物のしゃべりを聞くのが唐突に面倒になってしまったりする。MHWに関してはそれに加えて「もう少し頑張ればできそう」なものが別の制限(例えば時間制限)で失敗になってしまって完全に諦めた。下手なりに時間を掛けさえすれば割と進められるタイプの我慢強さはあるはず(例えば死にゲーはできちゃったりするのだ)なのに、色んな要素が噛み合って手に取る回数を減らしていくのがここ最近の私であった。

そして、これらすべての要素をクリアしてきてくれたのが「Marvel's Spider-Man」だった。ひとつずつ具体的に挙げていく。

  • 登場人物のしゃべりが早い

めちゃくちゃ早口である。ムービーシーンは普通くらいの速さなのだけど、移動時間に唐突に掛かってくる電話でのやりとりやJJジェイムソンのラジオは基本的に早口で、うっかりしていると聞き逃してしまうのでメインストーリー中はわざわざ立ち止まって聞いたりしていた。でもこのスピードだから聞こうと思ったし、ストレスがなかった。

(追記)他のゲームをやって気付いたのだけど、そもそも「次のセリフに送るためにボタンを押す」という動作がない。これがめちゃくちゃでかい。その分ガンガン流れていくのでちゃんと聞こうとすると大変なのだけど、例えば電話の途中で戦闘に入り中断されると、その電話が重要なものだった場合「ピーターから掛け直す」というセリフが入ったうえで再度初めから聞けるようになっている。これすごい。すごいよねこれ。

  • 目的地、目的物が分かりやすい

あらゆる手段で示してくれる。平行的には向きと距離を表示し続けてくれるし、縦方向では光で示してくれるので全く迷子にならない。基本的にはメインストーリーの場所が表示されつつ、自分で行きたい場所をマークすればそこへの距離も同じように表示されたり、R3ボタンを押せば近くの収集要素やサブクエストが表示されたりする。

  • 制限がほぼない

時間や攻撃手段の制限がほぼないため、自分が得意な戦法で戦うことができる。全くないわけではないものの、少なくともメインストーリーでの時間制限はかなり優しい設定になっている。その分チャレンジトークンでの時間制限はかなりシビアな設定になっているのでやりごたえもある。ちなみにチャレンジトークンものは本当に苦手なのだけど、死にゲーに近いため頑張れるし、再チャレンジがすぐにできるため心も折れない。

  • ロード時間が短い

メインストーリーはもちろん、サブミッション系でも決まったセリフが流れるためある程度ロードはあるものの、一番長くてゲーム開始時の1分弱。ゲームを始めてしまえば体感30秒ほどのロード時間でムービーに入ったりする。移動距離が長いのが本作の特徴だけれども、ゲームを進めていくと地下鉄に乗ることもできるのだが、移動先へのロード時間に流れるムービーが凝っていてそれ(ロード)と感じさせない作りになっているのもすごい。



最後に、これが本当に究極なのだけど、戦闘のバリエーションが多彩すぎる。実のところ調子に乗って久しぶりに「龍が如く」を動かしたのだけど、なんだか物足りないのだ。同じようなボタン操作なのに、ゲームの中のスパイダーマンは私が操作しているとは思えない俊敏な動きで敵に向かい、パンチ・キックを繰り出し空中戦へ持ち込んだのちフライングキックでフィニッシュしてくれるのだ。「龍が如く」と同じようにフォーカスを溜めればスパイダーマンも必殺技を撃てるわけだが、そのムービーも映画の一場面を見ているようなクオリティ。


高難易度「Ultimate」でノーダメージプレイの動画が上がっていて見てみたのだけれど、ここまで行くともう一本の映画だ。

youtu.be


あらゆる種類のミッションが用意されているので、自分が得意なものだけでもコンプリートしたい、と思わせてくれるゲームだと思う。昨日めでたくフィスクのアジトを全て潰し、人生初のシルバートロフィーが出てとても嬉しい。私にもできるゲームがある、という自信になった。一通り楽しんだら、今度は「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」を薦められたので、そちらをやろうかな、どうしようかな、と思っているところである。