ロマンチックモード

日常と映画と本と音楽について

RISING SUN ROCK FESTIVAL 2019 in EZO

8月17日、前日の夜に雨用から晴天用の装備に中身を入れ替えたバックパックを背負い、石狩の地に赴いた。


前日が台風で中止になり、どうなることかと思っていたのだけど、よくあの暴風雨の中予報を信じて開催してくれたな、と思う。それくらい16日は朝から晩までひどい天気であった。

かなり強く雨が降っていたので野鳥の会の長靴で行ったのだけど、沼地になっている個所はほぼなく、フタを開けてみればここ数年で一番いいコンディションの地面・天気であった。コロンビアのブースで2016年にRSRとコラボして作ったスニーカーが半額以下になっていたのですぐに購入して結局それで過ごした。元値が1万円を超えたオムニテックのスニーカーで靴底も厚く溝も深い。歩いている内に足に馴染んでくれて快適に過ごした。いい買い物をしたけど派手すぎなのでRSR以外では履かないと思う。(!)

フジファブリック(RED STAR FIELD)

ンー年ぶりの友人と再会し抱擁する。やはり四季盤の話になり、「あの頃は青春だったね」と語り合った。肝心のフジファブリックは当たり前だけどとっくのとうに前に進んでいて、『若者のすべて』で手拍子出来ずにいる私たちはほんの少しだけ思い出迷子になったと思う。総ラップはよかったです。

KAN(RAINBOW SHANGRI-LA

移動して来たら『愛は勝つ』と『世界で一番好きな人』が聴けた。着いたときには人が溢れていたけれど、『愛は勝つ』が終わると若干余裕が見えたのでステージを覗き込んでみたら羽根を背負っていた。

クリープハイプ(SUN STAGE)

マイクテストで何曲かやったあと本番。最初こそオラついたトークだったものの『ラブホテル』という曲の間に胆嚢ポリープの話を入れ込んでからは落ち着いたMCにシフトチェンジ。『イト』『栞』も披露。まだ風が残っていてレジャーサイトで観ていたら音が飛ばされてしまったのが残念。スタンディングゾーン行けばよかったね。

ゴスペラーズ(RED STAR FIELD)

BEGINから見る予定だったのだけど、オフィシャルグッズを買っていたら終わってしまったのでそのまま用を足してゴスペラーズを見た。この頃には風もほぼやんで夕日が射してくる。トークが軽妙で歌唱はもちろんよく、『永遠に』『ロビンソン』『ひとり』など有名曲を次々披露。『星屑の街』で終わった。『ひとり』では1番のサビを観客で歌ったのだけど、とても高くて、でもキレイな高音が会場に響いていた。風に乗ってちょうどステージに声が響いたようで、そのことを曲後にメンバーも話していたのが印象的だった。個人的には歌声を聴きながら村上氏が「高い歌だからね…」と慰めるように曲中に呟いたのが面白かった。歌わせたのお前やん。
後ろに並んでいた男性陣がゴスペラーズが大好きなようで、最後に『星屑の街』をやる、と言った途端「やっぱりね!素敵な曲だもんね!」と言っていて微笑ましかった。

吉川晃司(RED STAR FIELD)

『BE MY BABY』でノリノリになっていたら一緒にいた姉にドン引きされてしまった。ずっと見ていたのにシンバルキックを見逃す。途中で移動した。

石狩フォーク村(BOHEMIAN GARDEN)

真心ブラザーズが色んなゲストを迎えギターとハーモニカで演奏する石狩フォーク村。色んな人が色んな曲を歌って去っていく中、ベテラン奥田民生が爪痕を残しすぎる。矢沢永吉『時間よ止まれ』のクセが強すぎる。永ちゃんのマネのつもりなのか、次の曲の準備にカポを嵌めながら「5カポでぇす!!!!」などと叫んでいたけどちゃんと「永ちゃんはカポなんて使わない」とツッコまれていたので安心した。次の曲は吉田拓郎の『結婚しようよ』だったのだけど、よっぽど気に入ったのか「吉田でぇす!!!!」とまだ叫んでいて「奥田でしょ」とやはりツッコまれていた。あと桜井氏のことをずっと「スカパラに呼ばれていない方の桜井」といちいち言っていた。つまるところ完全に酔っぱらっていたんだと思うんだけど、桜井氏が「あなたは安全に下山してくださいね」と言っていて、さすが真心ブラザーズだなあ、などと思った。

ELLEGARDEN(SUN STAGE)

すっかり風もやんで空気が冷えてきたころ、今年最後の花火が上がり、直後に始まった入場SE。湧き上がる歓声。10年以上前、ファクトリーホールで見たままのELLEGARDENが登場した。10年経ったので10歳年を取っていたけれど、歌声も演奏も変わらなかった。『ジターバグ』『RED HOT』などの往年の名曲たちを惜しみなく披露してくれて、生きてるといいことあるもんだな、と思った。老眼で何食べてるのか見えない、というのはダウト!と思った。そしてスポンサーの都合でガムテープを貼られていたビール缶、アサヒに1票。


ELLEGARDENが終わって人の波が落ち着いたころ、帰路についた。タクシー列も混まずに帰ってこれた。


終わってみればこの1日は晴天で、尋常じゃない汗をかいたし、夜になっても雲一つなく、久し振りに「放射冷却」を肌で感じたフェスとなった。

大人になって、雨が降ってるのに傘もささずに長靴で出歩けるのなんて、フェスくらいじゃない?なんて雨の日の良さを見出したつもりだったけど、晴れの良さには勝てそうもない。

来年もいいフェスになりますように。



ナンバガ見たかったーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!