ロマンチックモード

日常と映画と本と音楽について

Caravan

7日、金曜日のことですけどitknと行ってきました。小樽北一ホールという、普段はカフェを営業している石油ランプがこうこうと輝く神秘的なホールです。雰囲気ぴったり!
というかこの日の前日くらいから北海道に猛烈な寒波がきてですね、その上夜の小樽っすよ。海風っすよ。道知らないっすよ。海風っすよ。そんな感じで2人でガタガタしながら(だがしかしあくまでも歩きで!)会場に向かいました。途中で迷ったり現代テクノロジーに感動したり有名お菓子店の名前にフラっとしたりしながら最終的にヴィクトリアに落ち着きました。ハンバーグちょううめぇ。ヴィクトリア天才。
開演前には整列でまた寒さに凍えたり中に入ってはその石油臭さに懐かしさを覚えたりしながら、画面を映すプロジェクターとマイクを正面にとれる円卓の席に落ち着きました。ちなみにドリンクは紙コップでホットコーヒー。
今思えばこの席とても…勘違いしそうな席でした!というのも開演後、その距離の近さと正面ぶりから、その、絶対、これは、目あってるよね!的な!勘違いをしてしまう席でした。危険!何せ夢チカのテレビ欄に「いい男、Caravan」て書かれるくらいですから!「いい男」っすよ。なんだこれ。「いい男」。
それで、内容はまぁ、いい男でした!(えー!)いやなんていうんですか!相も変わらず私予習というものをせずに行ってしまいまして、RSRで見た時もそんな感じなので曲と曲名が一致してるのが2曲くらいしかないわけですよ!なので、セットリスト的なものは書けません!書くもんか!(?)
それにしても、今回一人での弾き語り形式だったんですけど、写真などの映像を映すプロジェクターと、あのなんか足で音変えたり連続させたりするやつなんでしたっけあれ忘れちゃいましたけどあれと、あとは打ち込みのパターンを流したりしていたので音的には全くさみしさを感じさせない、でもって飽きさせないステージでした。
Caravan自身の雰囲気もそうですけど、歌と会場の雰囲気、それから客の雰囲気も合わさってとても暖かいライブでした。RSRで初めて聴いて久しぶりの「TRIPPIN'LIFE」がやっぱり大好きです。あとあとリクエストなんかもやってくれたりなんかしたんですが、「12月」という曲がとてもよかったです。あ、あと「旅について」!実は今はもうどんな曲だったか覚えてなかったりするんですけど、その曲名と歌とがすっと入ってきて良かったというのは覚えています。
それこそ「TRIPPIN'LIFE」のサビとか、もう会場が一体化してた。ただその「人数が多い割に出すぎてない声」にシャイさがにじみ出ていて北海道っぽさがいかんなく発揮されたと思います。アーティストにとってはただやりづらいだけのような気もします。それにめげずにどんどん色んな人が来ればいいと思います。
曲中でたくさんのアーティストの名を挙げる曲があって、その中にもいたような気もするんですけど、アンコール後のバックでボブ・ディランが流れていました。もう、なんか、納得!KANさんもそうですけど、ルーツを提示して、かつ疑問を持たず楽しめる音楽を作る人というのは本当にブレというものがないんだな、と思いました。2人とも売れてないけどね…!先日消えてしまった「DVDを見ながらダラダラ書く」という中で、見ている途中母が「このデビュー曲、何回も聞いてたらなんかいい曲だね」と言っていたんですけど、何回も聞かないと分からないから売れないんだと思う…耳触りがよくて分かりやすい言葉で歌うのがね…やっぱりね…。
というボブ・ディランの経緯があって、iPodからCaravanが流れてくると「アヒルと鴨のコインロッカー」を思い出します。以前テレビから唐突に「Blowin' In The Wind」が流れてきたときには父すら「あの本思い出すなぁ」と言っていました。名作です。これは映画もいい出来だったんだよな…また借りてこようかな…。

歌いだす その度に思い出す顔があるんだよ
時に笑っていたり 時に泣いていたり

今日、岩手からプチ帰省した友達を囲む名目で小学校から続く友人4人でカラオケに行って「TRIPPIN'LIFE」を歌ってみたんですけど、自分の友人に対する思いとぴったりすぎて自分で歌って自分で感動してました。なんで1曲目に歌ったんだ自分!(しょっぱな!)