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オペラ座の怪人@劇団四季札幌劇場(2014/8/31 13:00)

初めてスタンディング・オベーション見ました。ワッ!と上がるのではなくて、2回目のカーテンコールからじわじわと立ちだして、それが回数を重ねるたびに増えて行っての大団円。スタオベというのは経験してみると「拍手で称えたい」っていうのが伝わりそうだなと思ったのと、観客同士で無言で「よかったよね?よかったよね!?」と確認しているようでもありました。札幌劇場では確か3回目か4回目の観劇になるんですが初めてだったのでなんだか嬉しかったです。
ところでミュージカルはもちろん映画にもなってたしテレビの洋画劇場的なヤツでもやってたけど結局「オペラ座の怪人」てどゆこと?という方のために、もとい備忘録として少しストーリーをご紹介しておきます。

  • 登場人物

オペラ座の怪人(以下ファントム):頭が良くて才能もあってなんでも(建築とか音楽とか歌とか)できるんだけど見た目が悪すぎて不遇の人生を送ってきた人。多分童貞。
クリスティーヌ:本作のヒロインにしてファントムの推し。その姿も知らないままファントムから歌を教えてもらって上達するんだけど、そもそもお父さんが「パパが死んだら天国から歌の天使を送るよ」とか言いながら死んでいったのが原因でファントムを天使と勘違いした罪な子。
ラウル:クリスティーヌの幼馴染で王子様。突然出て来る。
カルロッタ:オペラ座プリマドンナ。AKBで言うとセンター。

  • ざっくりした話

とにかくクリスティーヌをセンターにしたいファントムさんはあの手この手で劇場関係者や現センター・カルロッタに対して嫌がらせをします。(含殺人)そしてようやくクリスティーヌがセンターになった舞台は大成功!クリスティーヌは今日の復習のためファントム先生の所へ会いに行こうとしますがそこへ颯爽と現れるラウル王子。最初こそ気付かなかったもののラウル王子の「オレオレ!」に押され「えっマジ?ラウル?ちょう懐かしいんだけど〜〜〜」て感じで意気投合。でもとりあえず先生に今日の報告しないとだしそもそも得体知れないからいうこと聞いとかないと…といつものようにお部屋で待っていたら推しの初センターで盛り上がっていたのはラウルだけではなくファントム先生も同じだったようでとうとうファントム先生のお宅へ招待されてしまうのです。
ファントム先生のお宅はオペラ座の地下にあり長い階段を降り蝋燭が沢山灯された川をお舟を漕いでどんぶらこと行きます。映画でも印象的なこのシーン!画面だけでも覚えがあるんじゃないでしょうか。とりあえずこの物語を把握した上でこのシーンを思い返すと「あぁファントム先生この時人生の絶頂期だったし頭の中お花畑だったんだろうな…」となります。なにせ推しと二人きりですしね…!ちなみに札幌劇場限定チャームはこの「クリスティーヌを乗せて舟を漕ぐファントム」です。是非どうぞ!(笑えます)(私は母に買ってもらいました)
推しを家に連れ込んで独自理論(詳しくは覚えてないけど多分そういう類のやつ)を展開するファントム先生に推しことクリスティーヌから真っ当なお願い「顔見せんかい」が発動し仮面を取られてしまいます!キャー!ファントム先生!髪もないとはー!!!!!(そこ)ちょっと覚えてないんですけど多分ファントム先生ショックの余りクリスティーヌを自由にしてしまったんでしょう。まんまと逃げられてしまいます。地上ではいまだにカルロッタをセンターにしようと動いていましたしクリスティーヌにフラれたことも相まって激おこのファントム先生、シャンデリア、落としてやったぜ!でも…ファントム忘れてた…シャンデリアないと…公演できないって…!(超解釈)
いくら歌がうまいからといってもずっとブサイクと地下暮らしとかあり得ないクリスティーヌはラウルとリア充生活を満喫。ようやく公演再開の目処がたったオペラ座ではそれを祝って仮面舞踏会を開催!最近怪人出てこないし〜要するにクリスティーヌだってバレなきゃいんでしょ?と思ってこういうパーティーにしたんだけど…気付かなかった…全員仮面被ってたら…怪人いても気付かないって…!(超解釈)
というわけでまんまと仮面舞踏会に紛れたファントム先生、なんやかやしながら最終的にクリスティーヌのファザコンっぷりを利用してまた自宅へと連れて行きます。あまりにもあらすじすぎるのでこのあたりのイキフンを書いておくと、こいつら名前を呼べば愛が伝わると思ってる節がある。
どんぶらこと舟を漕いで自宅に戻ったファントムさん、しかし今回は追っ手がいます。ラウル王子がクリスティーヌを助けに追ってきたんですねー!でもファントムさん家への道中は仕掛けがいっぱい!建築技術を持つファントム先生の匠の技による大改造リフォーム(人が通ると首を絞める縄が天井から降りてくる等)が行われていましたがなんとか家の前まで辿り着きました。二重に設けた柵を上げラウルを中に入れたと思ったらや、やられたー!今までそのリフォームに引っかからないように気をつけてたのにまさか柵の中にもあったとはー!(手動)(ちょっとコミカルになりすぎてるけど大盛り上がりの終盤です)
ラウルの首の縄の行く末を握るファントム先生はここでクリスティーヌに問うのです。「私を拒否すればラウルも死ぬ」「私を受け入れればラウルは開放しよう」意訳です。確か実際は「私にキスをすれば」だったと思います。なぜ意訳したのかというと、私が勘違いしたからです本当にすみません。
問われたクリスティーヌは迷いなくファントムにくちづけ。ファントムを受け入れ、存在を認めたということなんですねー。ファントムは約束通りラウルを開放し、二人は舟で地上へ。ファントムはといえば、実はラウルの後に追ってきていた劇場関係者たちが家に辿り着く前に姿を消したのでした…。
で、問題は私が勘違いした「キス」のくだりなんですけど、「えっキスでいいの!?」て思っちゃったんですよね。(我ながら最低!)でもこの勘違いはタクフェスを一緒に見に行った特撮ヲタでもありながら四季ヲタでもある友人からの解説により上記のように理解しました。文化の違いですよねキスの意味って…ほら向こうって挨拶でほっぺにチューですから…
私が見た回は、正直クリスティーヌ役の方が明らかに声を上擦らせた部分が一箇所あったんですけどそんなことは関係ないファントム先生の声の張りよ!!!!佐野さん、以前はラウルをやっていたそうですがこんなええ声のラウルじゃファントム先生しめしがつかなそう!いや知らんけど!その時もその時でやっぱファントム先生〜〜〜!ってなったんだろうけど!!!
というわけで、そんなに難しくもない話をあれだけありがたそうに仕上げるんだからミュージカルってすげえなと思ったと同時に強く「別のキャストでも見たい」と思ったのでした。あと鬼の月末月初に「ジーザスクライシス・スーパースター」地方公演があってムズムズしてるわけなんですけどいっそ売切れてしまって欲しい!そうすれば!諦められるから…!

この日のキャスト表です。いるんでしょこういうの、ほしいんでしょ?