ロマンチックモード

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近況報告:脱出ゲームが楽しい

弊社暇です。
いえその、今年の1月に7年以上務めた会社を辞めて、そしたら転職先もなかなかのブラックで、早急に次を見つけて今の会社、いわゆる弊社に勤務してもうすぐ4か月が経とうとしているんですが、ようやく自分の本領を発揮できてきた気がします。すなわち、いかに自分の仕事を早く正確に効率よく終わらせ業務時間内に遊び惚けるか。
実のところ「Neutral」というサイトの脱出ゲームにハマってしまって、毎日隙間を見つけては遊んでいます。ブラウザで遊べてセーブもできるので、気分転換に丁度良いのです。最初はタイピングゲームで眠気覚ましをしていたのですが(そもそもタイピングゲームに出てくる文章が秀逸)、その中に「夜の森」というストーリー仕立てのタイピングゲームがあり、それが楽しくって脱出ゲームにも手を出してしまった次第です。
最初は星1つの「swich」からやり始めましたが、もう全く訳が分からない。脱出ゲームの文法というか、文脈が自分の中に全くなくて、ヒントを見ても分からずに答えだけを見て逆算してヒントを得ることをしていました。いくつか解いていくと脱出ゲームの文脈が分かってきたのか、気付けばノーヒントでクリアできるようになったんですけどね…ちょっと今まさにクリアしたのはヒントをあさりにあさって1週間がかり!仕事してる場合じゃない!ブラウザセーブだから会社のPCじゃないと続きからできない!()苦労に苦労を重ねて脱出したのが「Elements」です。
超大作でした。そういうのはね、ちょっと早く言ってほしい。「3部屋あるよ」って先に言っておいてほしい。途中でちょっと心が折れかけたんですけど、無事に脱出した今はすごいとしか言いようのない、これが趣味で作ってるサイトの無料で遊べる脱出ゲームという事実がヤバイ…という感想しか浮かばない。他のタイトルの時にも「よく考えつくなあ、そして作るなあこんな仕掛けを」とは思っていましたが、この「Elements」はもう「考えつく」の領域を超えてます。もうね、世界が作られてんの。いや本当に。
ドラマやストーリーの根幹である世界観をどう作るのか、どのレベルで作るべきなのか論がたまにTwitterで流れてくるんですけど、その「世界」が作られてました。言語やルールが存在してた。それが最小のヒントで提示されている。3部屋ある、と書いたんですが、この「Elements」の中に、他の脱出ゲームとは一味も二味も違う文脈が形成されていたので、終わってみれば1部屋目が一番難しかったです。3部屋目の最後の扉なんて、この「Elements」という脱出ゲームの世界のルールのすべてを詰め込んだなぞ解きになっていて、そうなるともう「難しい」とかじゃないんですよね。完全に解読です。これを解くにはこのヒントが必要だと、そのヒントを探し始めるんです。他のタイトルでも紙とペンでメモを取って解くことをしてきましたが、「Elements」は史上最多のメモが手元に散らばりました…すごいです、この暗号解読の達成感!
そんなわけで、今年の1月にも新しい脱出ゲームが更新されていたりするので、11年目のサイトですがちょくちょく通いたいなと思いました。セーブできるのがとても大きいので、脱出ゲーム好きには有名なサイトですが私のように未体験の方はぜひ閉じ込められに行ってください。本当楽しくて素晴らしいです。
あと他には、「新釈 走れメロス」を読んでいます。読み終えたときには感想を書こうと思います。とりあえず、私の知ってるメロスとはだいぶ違う。