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ゲーム「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」

9月17日、フィットボクシングでヘトヘトになり、グビグビとプロテインを飲んだ後、風呂に入りフーッと一息ついたあとでもできちゃうそれがこのゲーム「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」だッ…!

正直最初は不安だった。PS4の「Marvel's Spider-man」をアホほど遊び尽くしてしまった後で、このアニメっぽい絵柄とCGで満足できるのだろうか。実際最初は結構きつかった。爽快感の感じ方が全然違うのだ。


スパイダーマンの方は、スピードに乗ってスイングすること、なにより犯罪者をボッコボコにする爽快感があった。正直スパイダーマンの方は動きの全てがめちゃくちゃスピーディーで、例えばコマンドの入力に対するレスポンスも早く戦闘中即座にキルムービー(殺してはいない!)が流れる様はゲームなのに映画を観ているかのようなカッコよさがあった。


それで、ゼルダを始めてみたらその動きのひとつひとつの遅さよ!危うく「ゼルダすぐ死ぬ」と言うマンガを描きそうになるくらいすぐ死ぬ。スパイダーマンが何百メートルのビルから落ちてもうんともすんとも言わないしいくらでも泳げちゃうのに対し、ゼルダときたらちょっと落ちたらすぐ死ぬ。体力がなくなって溺れる。(ゼルダゼルダと書いているが操作する主人公はリンクである)


まあとにかくめっちゃすぐ死ぬ。リンクは我々人間とほぼ変わらない状態で100年の眠りから覚めちゃう。70年寝てたキャップと違うところは本人の記憶がないところだ。100年の眠りから覚めたリンクの体力はハート3つ分だった。青いザコ敵に殴られたら一発で死ぬ。ほら!すぐ死ぬ!なので最初はひたすら逃げていた。多少茶色のザコと戦い武器やリンゴを奪う行為はするものの、基本は逃げの姿勢を徹底した。


敵をボッコボコにする爽快感のゲームから一転こんな状況なので、ザコ敵すらボコれないことに若干のストレスを感じ始めていた矢先、バッタを取ることに目覚める。そーっと近付きAボタンを連打し捕まえるのが超楽しい。そのうちボタン操作にも慣れてきて、獲物がいるとすぐに弓矢で狙うことを覚えたら、もう楽しくなっていた。なるほど、このゲームは「過ごす」ゲーム!皆が口をそろえて言うのはこのことだったのか!


祠も最初こそ苦戦したが、「ゼルダ」の文脈を理解したらあらゆる方法を試してみることが容易になり自分で解くことができるようになった。たまにどうしても分からなくて攻略サイトを見たら「力づくで」とか書いてあってズコーとなることもあるけど、なにより音が気持ちいいので許している。


ゼルダ」といえば有名な音のフレーズがある。なにか謎を解いたときに流れるあのフレーズだ。これまで一度も「ゼルダ」シリーズをプレイしたことがない私でも知っているから、知らない人はいないと思う。あの音がめちゃくちゃ気持ちいい。他にもこのゲームには気持ちのいい音がたくさん溢れている。一番好きなのは素材をゲットしている時の音だ。魔物を倒すと1体につき2,3個素材が手に入るのだけど、時には闘いながら取らずにはいられずやっぱりAボタンを連打する。立て続けにゲットしている音を聞くとめちゃくちゃ気持ちがいい。


実際にどういうプレイをしているかというと、とりあえず目に見えたところに向かうが山があったら登りたいタチなので、無計画登山家スタイルだ。とにかく高いところが好きなのですぐ登ってしまう。雨の日はがっかりするけどジャンプのタイミングを図って無理やり登ったりもする。私の操作するリンクはかなり握力がついているはずだ。


敵の集落があると必ず潰したい衝動に駆られるのだけど、絶対に見つかりたくないタイプだ。遠くから矢を放って焼き尽くすのが基本戦闘スタイルで、敵の基本櫓であるドクロの右目のあたりまでこっそり登り、中に爆弾を落としてせん滅するのが得意の戦法である。序盤こそ避けていたものの、体力ゲージであるハートが6個を超えたあたりからは果敢に挑むようになった。今でもたまに敵の持っている武器が強力で一発KOを食らうこともあるが、絶対に根絶やしにしてやる、という強い決意が生まれるのでやる気に繋がっていると思う。


サブクエストとして「ミニチャレンジ」だとか「ほこらチャレンジ」だとかいろいろあるのだけど、なるほど了解した、と心の中で思いながらほぼなにもしていない。何もしていなくても、たまに「そういえば鶏を捕まえろって言ってたな」と何かの最中にやっているといつの間にかクリアしたことになったり、ただ頂上を目指したくて山を登った先に祠があり「ほこらチャレンジ」にクリアしたことになったりと、特別目指さなくてもある程度クリアできるらしいのでいいことにする。


最近はちょっと強気に塔を目指しバンバン地図を開けたりしている。あんなに怖かったガーディアンも「所詮ゲームの敵…」と思いながらチーン!という音(クリティカルに入ると鳴るのだ)を聞くために目玉を狙うことに精を出している。


なんだかんだとプレイしているのにまだ四神獣のうちひとつしかクリアできていない。クリアしたのは水の神獣なんだけど、カラクリが面白くて楽しかったし、泳ぎが早くなる服をもらったのでウキウキである。あとシド王子がウザ良かった。そこをクリアすると時間回復型の1回全回復がもらえるんだけど、そのたびにその力の元である女の子が「私が…助ける…」と呟くので正直嬉しいけどうるさいな、と思っている。ボス戦の最中も「しっかり…!」とか声掛けてきて超うざかったのだけど、検索したら人気のようだったのでグッと押し黙った。


今日は30分しかプレイしなかったけど、塔をひとつと祠をふたつ調子よくクリアしたので、そろそろ近くの神獣に行きたいなと思っている。ゼルダ、超楽しい!