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私が見てきた「大宮セブン」がアメトーークに出る

2月17日、明日の『アメトーーク!』についに「大宮セブン」が登場する。昨年唐突にすゑひろがりずにハマり、その流れで否応なしに大宮セブンライブにぶち当たったのもいい思い出。もちろんこの番組に呼ばれるのはマヂカルラブリーのお陰なのだけど、風穴を開けたのは間違いなくすゑひろがりずだと勝手に思っているので、胸を張って私が見てきた「大宮セブン」と「大宮セブンライブ」について今のうちに書いておこうと思う。

初めて見た「大宮セブンライブ」

今オンラインチケットよしもとを確認したら、初めて見たのは2020年7月7日に行われた『オンライン大宮セブンライブ』となっていた。確かその前にYouTubeでズーム画面を映した大宮セブン会議のようなものを見ていたのだけど、実際に劇場で何かしているのを見たのは初めてだったと思う。
正直、何やってたか全く覚えていない。ただ、やたらと「タモンズ?の大波さん?なんかキツイなー」と思ったのは記憶にある。すゑひろがりず以外のメンバーのキャラクターを把握していなかったのだけど、ひとつだけ言えるのは、滑り倒す時間がありその間ずっと爆笑し続けしまった、ということだ。メモによるとGAG福井さんがすゑひろがりず南條さんをいじりたくて仕方がないピークの時期だったのではないかと思われる。すぐに「ちょっといいですか」と言っては相撲でも取っていたんじゃないだろうか。(熱い偏見)
そこからしばらく大宮セブンは「ハーフライブ」と銘打って3組だったり4組だったりに分かれてライブすることになる。何故なら大宮の小さな舞台に16人上がるのは密にもほどがあるから…。

地獄の幕張・天国の沼津

密を避けたハーフライブをやってくれたお陰で私の大宮セブンメンバーの把握のスピードが上がったのは確かだと思う。GAG囲碁将棋、マヂカルラブリー、タモンズのヤバさが画面から溢れ出ていた。特に囲碁将棋の2人とGAG坂本さん、マヂラブ野田さんのスポーツマンシップは凄まじかった。どんなにくだらない対決でもフェアであることを望むその姿勢には恐怖すら感じた。ちなみにジェラードン・ボーイフレンド・すゑひろがりずの3組で行ったハーフライブでメンツの都合上のびのびし過ぎたすゑ南條さんがすぐにGAG福井さんにチクられたのもこの頃。

2020年9月9日に「大宮セブンライブ」をやっているのだけど、9月13日にボーイフレンドが降格した問題作『ボーイフレンド問題』とあるので、この日のコーナー担当はボーイフレンドで間違いないと思う。大宮セブンライブでは芸人が持ち回りでコーナーを企画するのだけど、ボーイフレンドが担当したこの日、3コーナー中2コーナーがランキング当てクイズ、その上権利上名前が言えないお菓子(うまい棒)を使うものであり、バリエーションの少なさと配信を見越せない甘さをGAG福井さんが指摘、直近に控えたボーイフレンド問題の前哨戦が始まるかの様相で、名前を言えないお菓子(うまい棒です)で戦いだすも決着が着かず、マヂラブ野田さんの「みんな、持って」という掛け声で全員がうまい棒を手に取りボーイフレンドと戦った、というのを記憶している。

ちなみにこの9月9日、私の推しであるすゑひろがりずは沼津の出番で大宮セブンライブに出ていない。沼津の出番といっても都市の往来ができない時期だった為ズームを使ったリモート出演である。富士彦さんとのトークライブとぬまんづの「死にゲー!うえたけハザード編」だったのだけど、大宮セブンにどっぷり漬かっていたため特にぬまんづとのうえたけハザードが平和且つ面白すぎて私の中で沼津が天国になり、9月13日『ボーイフレンド問題』以降ボーイフレンドが本当に大宮セブンライブに出なくなったので、こちらが行われた劇場である幕張は地獄の劇場となった。

マヂカルラブリー優勝後の『大宮セブンライブ』と語られる「大宮セブン」

2020年12月27日、マヂカルラブリーM-1で優勝した後初めての『大宮セブンライブ』、コーナー担当は囲碁将棋、開かれたのは「H-1グランプリ」。スポーツマンシップの塊である囲碁将棋主催の「箒(ほうき)を相方に芸をする」トーナメント方式の賞レースだった。GAG宮戸さんが喘ぎ声を発したりGAG福井さんが舞台上で髪の毛を切ったりと相変わらずの仕上がりで安心したし、チャンピオンもチャンピオンらしく立派に箒を相方にネタを見せつけてくれていた。ちなみに優勝はパン1のGAG坂本さんだった。

その後、2021年1月13日にも『大宮セブンライブ』が行われ、コーナー担当すゑひろがりずによる「VSやばし」が開催される。「H-1」は主催が囲碁将棋だったというのもあり噴出しなかった「やりたくない」という気持ちが、この日は素直に舞台上で発散されていたと思う。特に「南條の持ちネタを改良しよう」のコーナーで、マヂラブ野田さん、タモンズ大波さん、ジェラードンの「やりたくない」「やる人の気持ち考えてみなかったの?」という指摘と、それを払しょくするレベルの改良ネタの全力感が大きな振れ幅を記録して大いに盛り上がったと記憶している。

2021年2月10日には『大宮セブン流バレンタイン!』が行われたもののマヂカルラブリーの日程が合わずダイタクとコマンダンテがその穴を埋めた。コマンダンテ石井さんの指摘によりコーナーを2つほど潰しながら20分ほどダンスバトルで滑り散らかしたりしたものの、その後通常の世界線に戻った後タモンズ大波さんが奇跡を起こしたのでチャラとなった。

昨年冬頃からテレビで「大宮セブン」という名前が語られるようになり、芸人から語られる大宮セブンを耳にし、でも実際に大宮セブンのライブは見たことがない、という人の方が多いと思う。芸人が語る大宮セブンはどうしても苦労話になるし、営業先の話になる。テレビで実際に「大宮セブンライブ」で何をしているのか語ったこともなかったと思う。

私が見た大宮セブン

つまるところ大宮セブンというのはよく脱ぎ、よく闘い、よく相撲をとり、よく踊り、そしてよく滑り散らかす人たちで構成されている。「大宮に愛情なんかない」などと言いながら、大宮の劇場でのびのびと仲間内で迷惑を掛けあう集団、それが私がこの半年間で見てきた大宮セブンだ。

正直、舞台上で面白いことが何も起こらない時間が続くこともあれば、エグすぎる下ネタを展開し始めることもある。確実に万人受けはしないライブであることに間違いはない。その代わり、ハマった時の深さは尋常じゃない。

MCがGAG宮戸さんだと安心するし、囲碁将棋根建さんのカニバサミが大好きだし、恥ずかしがるマヂラブ村上さんは可愛いし、ジェラードンかみちぃは天才だと思ってる。ジェラードン西本さんは最近ちょっとヤバいと思ったのとジェラードン海野さんの東京ストレートツッコミが大好きで、GAG坂本さんが差し込む鋭角的なコメントも好きだし囲碁将棋文田さんの包み込むような援護射撃もたまらないと思ってる。GAG福井さんはすゑ南條さんが好きすぎるし、セブンライブのすゑひろがりずは2人とも身長が低すぎて埋もれている。(というか大宮セブンメンバーの平均身長が高すぎる)タモンズは大波さんも安部ちゃんもエピソードトークが強すぎる。「賞レース激強集団になっちゃって」「大宮愛とか語り出しちゃって」「そんなんじゃなかったじゃん!」とインタビューで宣うマヂラブ野田さんが、テレビ局でGAG福井さんを見つけて安心しちゃったり、「アメトーークがゴールじゃないでしょ」と一番激アツなことを言うのがたまらない。

箱推しとはまさにこのことで、明日の「アメトーーク!」は本当に、本当に嬉しい。何よりメンバーから「楽しかった」「修学旅行みたいだった」と素直に楽しんだ感想を聞けて何よりと思う。ともあれ気になった方は是非次回の「大宮セブンライブ」を見てみて欲しいし、私は引き続き楽しくこの集団を応援していこうと思っている。目指せテレ玉冠番組